夏休み前から放送が始まっている『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』を、初めて最初から見た。
ここまでは、ザッピング感覚の視聴だったので、筋が全く分からない。だから、ウェブサイトで予習をしてから見た。
感じたことをいくつか。
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主人公の直輝(山下智久さん)の恋人、菜月(相武紗季さん)の設定がいい。周りからかわいいと見られ、本人も自覚していて、どうしたらかわいく見られるか(周りの男に注目されるか)を計算している。恋人の前と、ひとりの時のギャップが大きい。多分、同性(視聴者)には相当嫌われる。でも、劇中の男(そして世の中の男)はバカだから、自分の前の姿がホントであると思いこむ。天使でいてくれると思わせる。そんなタイプのキャラクター。好演していると思う。
莉子役の北川景子さん。雑誌などではよく姿を見かけるが、ドラマに出ているのは実は初めて見た。声の印象が違った。ヒロイン像として、90年代の月9ドラマのよう。どの月9かは言えないけど。
莉子とルームシェアをしている麻衣(貫地谷しほりさん)のキャラクター設定も、15年位前の月9ドラマと同じ感じ。妙に既視感がある。
川崎ヘッドコーチ役の伊藤英明さんについては、ちょっとびっくり。映画の海猿(2作目)って、2006年のこと。なにか伊藤さんちょっと老けた。m(_ _)m... 少なくとも、もう、くっついた離れたの青春恋愛ドラマでは、主役ではないのかな。
直輝の母親役が、真矢ミキさん。これはある意味凄い。
テーマソングはB'zの「イチブトゼンブ」という曲。かなりいい感じ。クライマックスにかかると、パチッとはまる。
オープニングのできが、かなりカッコいい。ちょっとできすぎな感じがする。気のせいかもしれないけど、レイアップとかダンクシュートの時、ゴールのリングがやや低いような気もする。
バスケットのシーンは、10日のOAではほとんどなかった。コートを見ると、わりと何もない。PBA(Professional Basketball Association:物語の中のプロリーグ)のロゴくらい。bjリーグのコートだと、オフィシャルサプライヤーとかスポンサーのロゴが出ている。この番組のスポンサーのマークを入れた方が、さらに本物っぽくなるのにな。
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11日付の地元紙埼玉新聞に番組批評が載っていた。ノンフィクション作家の高橋秀実さんの批評である。
「好きな人は他の誰かが好き。」という恋愛ドラマの王道...
…なるほどね。
主演の2人も実にさわやか。
…2人は直輝と莉子のことらしい。
幸せな人々による幸せな青春ドラマ。
…そんな感じがする。
直輝の恋人(相武紗季)。現状に不満な野心家という設定にハマりすぎているのか、冷血なトカゲのように見える。
…いくら何でも、ちょっとひどくないか。
まあ、最後はある意味はまり役だと言うことだろう。僕はこのドラマ、主役(もっとも注目される人という意味)は相武さんなんじゃないかと思っている。
…もう少し見てみるか。