1ヶ月過ぎた。
あの日地震が起きたのは、午後2時46分だった。僕は前任校で翌日の卒業式準備をしていた。1ヶ月過ぎた。現在僕たちには何がわかっているのだろう。
地震規模、震災範囲、人的・経済的な損失、損害。全体像が見えないまま、1ヶ月である。特に福島第1原発は、まだまだ先が見えない。
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想定外
ずいぶんこの言葉を耳にした。確かに想定外かもしれない。でも、本当だろうか。
地震・津波への備え
2004年のスマトラ島沖地震。あの地震の知見から、今回の地震、それによる津波への対策を仮に考えることができたとする。対策を立て、実行にうつそうとしても、間にあったかどうか、誰もわからない。
津波による原発事故
原発の設計思想が、「ないはずだ...」に基づくとしても、また、国の検査監督体制に瑕疵・問題ありとしても・・・もちろん問題点は徹底的に究明すべきであるが・・・すぐには問題の解決はない。現在は、とにかく原子炉を冷却することが最優先事項である。いずれにしても、想定外は、もはや使えない言葉だ。「ないはずだ...」から、「あるはず」への発想の転換が求められる。でも、じゃあ、僕たちはどうすればいいのだろう。僕にはわからない。でも、記事は書き続ける。忘れないために。