ALWAYS三丁目の夕日という映画シリーズは、昭和33年から昭和39年を舞台にしている。西暦で言えば1958年から'64年である。
堀北真希さんが演じたのは、星野六子さん。彼女は中学校卒業後、昭和33年3月に集団就職で上京した設定である。学校年度では昭和32年度の中学卒業生ということになる。昭和32年度は1957年度である。今年は2012年。学校年度であれば、2011年度である。
六子さん、現在何歳になるのだろう。別の言い方をすれば、1958年3月から、まる何年になるか。
54年である。
中卒で就職した六子さんは、もうすぐ70歳になる計算である。もう年金受給者であり、高齢者である。
六子さんが中学校を卒業したころ、高校進学率は53%から57%である。集団就職した人たちの中には、昔風の言い方をすれば「夜間高校(定時制高校)」に通った人もいるだろう。でも、この年齢層以上は、中学校が最終学歴になっている人が、たくさんいるのだ。その人たちが現在のお年寄りである。
やれ、医療費の増大に歯止めがかからない。
やれ、一人のお年寄りを〇名の働く人たちが支えている。
どうもお年寄りを悪者扱いしていないか。ちょっと立ち止まり、考えてみる必要があるんじゃないか。
中卒で働いてくれた人がいたから、戦後復興や高度経済成長があったんじゃないのか。負担負担って... ちょっと待て。僕たちは、ある日突然日本という社会に、「ぽこっ」と生まれてきたわけじゃないんだ。
しじいちゃん、ばあちゃんがいただろう。
自分の親を産み、育ててくれた人たちだぞ。
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借金を子孫(子や孫)の代に残さない。少なくともこれ以上増えないようにする。
・・・結構である。
財政規律
・・・大事である。
公的機関の支出削減。
・・・文句はない。
でも、それでホントに借金を残さずにすむのか。景気浮揚が先だ、いや財政規律が先だ。世の中はこの二つしか選択肢がないかのような話し方は、おかしいのではないか。子や孫の代の借金を増やすまい思ったが、子はともかく、孫の世代がなくなるような財政運営だとしたら、これはおかしいのではないか。
借金も残す。でも残す子どもや孫の代も確実にある。日本という社会が持続可能な状態で存在する。そんな世の中を作るのが政治家の仕事ではないのか。
才走りではだめなのだ。ピューリタン過ぎるのはいけないのだ。
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1月30日、厚生労働省の審議会で報告された最新の人口推計(国立社会保障・人口問題研究所による)によれば、日本の総人口は2060年には、8674万人まで減少する。子、孫、ひ孫の代はあるのだろうか。