15日の新聞報道で、以前(2012.01.12、「KIYOSHO」)取り上げた、静岡市立清水商業高等学校の再編後校名(案)が決まったことがわかった。さっそく、静岡市教育委員会ウェブサイト、地元静岡新聞のウェブサイトでプレスレリース、記事を読んでみた。
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清水商業高校はこちら
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まず、市教委ウェブサイトから
以下引用
静岡市は、県との共同再編計画により、市立清水商業高校を県立庵原高校と再編整備し、平成25年4月に静岡市立の清庵地区新構想高等学校(仮称)を設置します。
その校名案が決定しました。校名募集にあたっては、市内外の方々より、数多くの校名案を応募いただきありがとうございました。
1 校名案
静岡市立清水桜が丘高等学校
(しずおかしりつ)しみずさくらがおか(こうとうがっこう)
2 理由
桜は、日本を代表する花であり、若葉が芽吹く季節を象徴する花です。その清々しさ、華やかさ、美しさが、若さや希望を連想させ、「未来を切り拓くたくましい若者を育成する。」という教育目標にふさわしい。
また、桜は、万葉の昔から人々に親しまれた花であり、春の門出を想わせるもので、両校の伝統を継承しつつ新しい時代に対応した学校のスタートを祝福する。さらに、学校の設置場所が清水区の桜が丘町であることから、地域に愛され魅力ある学校を目指すという願いが込められている。
3 応募件数等(応募期間:平成23年9月12日~10月14日)
〇応募人数 1,308人
〇応募件数 1,378件
〇校名案 466案
応募で多かったのは、「清庵」「清水」等の地名のついたものや「桜」の入った校名案でした。
4 新構想高校の概要
〇設置課程
全日制課程
〇設置学科、学校規模
普通科4学級、商業科3学級
〇設置場所
現清水商業高等学校敷地に新校舎を建設する。
〇教育目標
「自己実現に向かって挑戦し、未来を切り拓く
たくましい若者を育成する。」
5 今後の予定
この校名案は、2月議会に静岡市立学校設置条例の一部を改正する条例案として提出し、議決をもって正式に決定します。
引用ここまで。
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静岡新聞のウェブサイトを見たところ、もう一つの学校の名前も決まったようだ。2月14日付けの記事である。
それによれば、県立静岡南と静岡市立商業を再編する新校名(案)は、静岡県立駿河総合高等学校である。こちらも県議会で設置条例を改正し、正式決定になる。順当な名前である。
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清水商業OBOGのみなさんは、校名から「商業」が無くなってしまい、複雑だとは思う。新構想高等学校といっても、世間からは統廃合と見られる。いい気分ではないだろう。でも、普通科と商業科(普商)併設高校で、校名に商業を残す(つける)のは、やはり無理である。埼玉県でも商業科単独校でない限り、校名に商業がついていることは現在はない。ただ僕が知る限り、埼玉県ではこんな例がある。
埼玉県立上尾高等学校(の旧称)
同校は昭和33年4月、上尾市、桶川町、伊奈村(学校事務組合)共立上尾商業高等学校として開校した。2年後の昭和35年4月、埼玉県に移管されるまで、この名称だった。開校時の普通科定員150名、商業科定員300名。かなり特殊な例である。
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過去何年か春夏の甲子園出場校のデータを調べたり、関東地方の甲子園大会予選のニュースを見ている。かなり斬新な名前の新設校、統合校、総合高校が目につく。私立学校だけではなく、公立学校でもこの傾向が見られる。
各都道府県の旧制中学校の名前、江戸時代の藩校の名前から漢字をとる場合もある。流行の漢字もある。
光、陽、洋、鵬、翔、館、舎、台
まねをすること、ちなむことが一概に悪いわけではない。でも、似たような名前が増えてしまうと、よかれと思った名付けが、逆効果になることだってある。
静岡市立清水桜が丘高等学校
なんだか、青春ドラマに出てくるような名前だ。学校の所在地にもちなんでいる。なんと言ってもサクラと学校は、東大秋入学構想が将来どんな影響を高校に及ぼすかわからないけど、現時点では絶対不可分である。清水桜が丘高校、僕は、落ちついた、珍しさを追わない、トラディショナルないい名前だと思う。
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地図入替(ほぼBlogzineで表示したものと同位置)
(以上訂正:2014/10/16)