全英連参加者のブログ

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「パトレイバー首都決戦」を見てきました。

2015-05-10 04:00:00 | 全英連参加者 2015
パトレイバー首都決戦 イメージ  昨年の映画鑑賞記録でわかると思いますが、僕はこの作品、イベント上映第2章までしか見ていません。第1章、第2章を見る限り、何か中途半端で物足りない。映画のできにかけよう。そう思いました。

 予告編を見ればわかるとおり、本作は1993年(H.5)アニメ「機動警察パトレイバー2 the Movie」のある種の後日譚です。
 パトレイバーの作品世界は、マンガ、映画、TVシリーズがおのおのが独立した作品とされています。本作(実画)は、アニメの世界観から、特科車両二科の設定は引き継いでいます。でも、どんな感じになるのだろう。アニメの後日譚を実写で作る。両方の作品世界をつなぐには、同じキャラクターでは出来ない。では、どう作るか、です。

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 マイナビニュースのインタビュー記事*で押井守監督が面白いことを述べています。
 要約すると、、、

 『パト2』と現在の"差分"
 (本作は)『パト2』の続編。リメイクでもリニューアルでもない。
 『パト2』で起きたクーデターの16年後の世界。その16年の間に何が変化したのか。どのように変化したのか、していないのか。16年経過しても、変えてはいけないものが果たしてあるのか。
 ・・・変わらないもの、変えてはいけないものを、監督は"差分"としている。
 監督によれば、本作のテーマはこの差分そのものを描くこと。だから、ストーリーも変える必要がないという。
 ・・・確かにdéjà vuは強い。
 差分(コアになるストーリー展開)は同じ、それに「付き合っている」(振り回される)人間たちが変化したという部分を中心に描いているとのこと。

 監督、はっきり「続編」と発言。
 これ以上はネタバレになるので、書きようがない。
 ・・・こまったな。

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 見おわった第一印象は、

 Is this really what director Oshii wanted to do?
 これが押井守監督のしたかったこと?

 だなあ。

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 第2章のイベント上映以降、劇場で見ていなかった特科車両二科第二小隊のメンバーたち。まず主役のことを書かなくてはいけない。
 まず泉野明(真野恵里菜さん)である。2年ちょっとの歳月というのはおそろしいもので、泉野の雰囲気が変化している。前回ブログで取り上げた時と、映画の撮影時期がどの程度違っていたのかわからないが、印象が違う。これは役がはまってきたためか、それとも映画のプロモーションで見た真野さんの雰囲気が変わってきたことが、印象を変えたのかわからない。
 いずれにしても、大きなスクリーンの中で活躍する泉野は、まさにレイバー操縦担当に見えた。
 真野さんだけではないが、7回のイベント上映をするために作成した12のエピソード(作品)が、キャラクターを成長させたといえるだろう。

 二人目はカーシャ(太田莉奈さん)である。
 カーシャは第二小隊二班の指揮担当。ロシア連邦保安庁から研修で赴任している。格闘・銃器の扱いに優れている。第1章、第2章の時の印象よりも、さらにアクションが切れていた。ただ、それよりも他のメンバーとの信頼関係が強くなり、仲間としての振るまいが目立つシーンが多かったように思う。
 カーシャ役の太田さん、僕は女優というよりも、モデルの印象が強かった。印象がかわった。

 三人目は警視庁・公安部警部の高畑慧(高島礼子さん)である。
 警視庁・公安部外事三課警部。レインボーブリッジ爆破事件関連内部情報を、特車二課に持ち込み、後藤田隊長たちを捜査に利用する(巻き込む)役割。
 ・自白を求めるシーン。これはおっかない。
 ・事件解決後の笑顔。なかなかチャーミング。

 四人目は灰原零(森カンナさん)である。
 特殊戦闘ヘリグレイゴーストのパイロット。元陸上自衛隊・二尉。
 ほぼセリフのない、謎だらけのキャラクター設定。最後も謎のまま。
 最初にこの役が森さんというのを見た時、なんだかピッタリかなという印象を持っていた。当たりである。

 五人目は南雲しのぶ(渋谷亜希さんと榊原良子さん)である。
 まさか南雲しのぶが画面に出てくるとは思わなかった。声(電話:榊原さん)の登場はわかっていたのだが、画面(渋谷さん)にも登場。こんなかたちでのアニメと実写の接続もあるんだと思った。

 戦争を描く映画なのに、女性が前面に出ている。不思議と言えば不思議である。

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 98式AVイングラム
 登場人物ではないが、ある意味泉野の相棒、主役の分身である。
 上記『パト2』が公開されたのは1993年。NECパソコンのブランドからとられた(インスパイアされた)ことは明らかな名称である。その当時から10年後の未来に起きた「クーデター」も、過去のことの作品世界。イングラムがどうたたかうか。
 ・篠原重工のレイバーOSであるHOSの起動画面が出てきた。

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 面白いし、楽しい作品である。でも、イベント上映のことを書いた時と同じ感想を持っている。本作の評価も押井ファンでも、かぎりなく☆5☆1にふれるだろう。
 僕はどうなんだろう。う~ん。

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 *『パト2』と実写---二つの線の重なりに押井守監督は何を映したか「パト2と現在の差分を描くことがテーマだった」実写版『パトレイバー首都決戦』(2015/04/30)


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