イギリス総選挙

　〈備忘録〉

　選挙前予測では、単独過半数は危ぶまれていた保守党・自民党連立政権。保守党が庶民院（以下「下院」）650議席中331議席を獲得した。自民党は8議席と激減。連立政権がどうなるかはわからないが、保守党が政権を引き続き維持することは間違いない。
　以下選挙結果である。

 

　CON（Conservative：保守党）
　　331議席（+24）
　LAB（Labour：労働党）
　　232議席（-24）
　SNP（Scottish National Party：スコットランド国民党）
　　56議席（+50）
　OTH（Others：諸派）
　　18議席
　LD（Liberal Demcrat：自由民主党）
　　8議席（-49）
　PC（Plaid Cymru、英語では The Party of Wales：プライカムリ）
　　3議席（±0）
　GRN（Green：緑の党）
　　1議席（±0）
　UKIP（United Kingdom Independence Party：イギリス独立党）
　　1議席（+1）

　（　　　）は今次総選挙での各政党の議席増減である。

＋＋＋＋＋　＋＋＋＋＋

　BBCのサイトには、『Election 2015: The result no-one saw coming』という記事もでたくらいだから、保守党単独過半数は予想外だったのだ。
　なお、イギリスの下院議員任期は5年である。

ｌｅａｐｆｒｏｇｇｅｄ

　シャーロット王女の誕生記事で見つけた単語である。
　ザ・ガーディアン紙の5月3日付記事（Duchess of Cambridge gives birth to baby girl）に出ていた。

　The new Princess of Cambridge will not be leapfrogged in the line of succession by any future younger brothers. A shakeup of the rules removed discriminatory male bias and came into force in March, affecting babies born after 28 October 2011. Her arrival makes Prince Harry fifth in line to the throne.

　新たに誕生したプリンセスは、弟が誕生しても、王位継承順はそのままであることを伝える記事。
　leapfrogは、文字通りだと「跳び蛙」になるが、日本語の言い方だと「馬跳び」である。「飛び越える」という意味の動詞である。

　『新たに誕生したプリンセスに弟が誕生しても、王位継承順位で「飛び越えられる」ことはない。』となる。

＋＋＋＋＋　＋＋＋＋＋

　イギリス王室の王位継承順位は法改正により、男子優先から、誕生順に変更された。これは英連邦英女王を国家元首とする英連邦16カ国が、2011年10月28日に法改正に合意したため。（改正法は本年3月施行）
　なお、改正により影響を受けるのは、チャールズ王太子の直系子孫から。
　シャーロット王女誕生は、ヘンリー王子の王位敬称順位を4位から5位に下げた。現在の王位継承順位は以下のようになっている。

　①チャールズ王太子
　②ウイリアム王子（①の長男）
　③ジョージ王子（②の長男、第一子）
　④シャーロット王女（②の長女、第二子）
　⑤ヘンリー王子（①の次男）