エヴリン(ミシェル・ヨー)は優柔不断な夫ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)と反抗期の娘、頑固な父と暮らしながら、破産寸前のコインランドリーを経営している。税金申告の締め切りが迫る中、エヴリンはウェイモンドに並行世界に連れて行かれる。そこでカンフーマスターさながらの能力に目覚めたエヴリンは、全人類の命運を懸けて巨大な悪と闘うべく立ち上がる。 |
まあ、とんでもないストーリーだけど。。。
ミシェル・ヨー主演。見たいと思いました。他のキャストも気になりました。
まず、注目したのは、主演のミシェル・ヨーです。
彼女は本作で、何と第95回アカデミー賞主演女優賞です。でも、僕が知る彼女は違います。彼女はフィリッパ・ジョージャウ。そう、Star Trek: Discoveryの主要キャラクターのキャストです。
受賞後、改めてフィルモグラフィーを調べると、かなりの有名作品(映画)に出演していました。全く知りませんでした。なお、来年公開予定のAVATAR 3に出演とのことです。
エヴリンの夫役はキー・ホイ・クァンです。
「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」で、ショート・ラウンド(ショーティー)役を演じました。主人公インディーの助手。あの少年です。大人になり役者はやめていたが、本作が本格復帰作。彼も本作で第95回アカデミー賞で助演男優賞を受賞しました。
名前になんとなくdéjà vuが女優さんも出演しています。ディアドラ・ボーベアドラ役のジェイミー・リー・カーティスです。
彼女はアーノルド・シュワルツェネッガーと共演の「トゥルーライズ」(1994年)で、ゴールデングローブ賞主演女優賞。ハリー・タスカー(シュワルツェネッガー,合衆国のスパイ役)の妻・ヘレンを演じました。本作では、この人も第95回アカデミー賞で助演女優賞を受賞。本作では中年太りの個性的な役です
本作だけでアカデミー賞の主演賞、助演賞を3人が受賞する。すごいことです。本作は作品賞、監督賞、脚本賞、演出賞も受賞。全7部門を受賞です。
終映後の感想は... 自分で期待値を上げすぎたのだと思うけど、おもしろいのか、よくわかりませんでした。
タグラインにもあるようにエヴリン(の家族)は問題を抱え、壊れかけています。その彼女が自らの意思とは関係なしに、背負わされた運命(巨悪と戦い)に立ち上がる。マルチバースの自分の力を借りますが、それでも上手くはいきません。SF、アクション、コメディー。様々な要素が、「家族のものがたり+α」のα入ります。通常ならば結びつかないもの。それをくっつけるキーワードが「マルチバース」だということはわかる。でも、おもしろいかというと、何ともわかりません。
SFなんだろうなあ:
でも、いわゆる普通のSFではない。
アクション映画だ:
間違いなくアクション映画だと思う。
コメディーかなあ:
要素はあるが、やや下品な感じもする。エヴリンの家族の状況を考えると、僕は笑えませんでした。
正直に言えば、何がどうまとまっているか、よくわからない作品だと思います。ただ、ものがたりは家族の再生を描いていることは、なんとなくわかりました。
何にも考えずに楽しめる作品と考えていたましたが、大違い。難解な作品だと思う。ひょっとすると、つまらないのかもしれません。(文中敬称略)