新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

贅沢なプログラムでした

2023年06月21日 | 音楽
6月20日、アクロスシンフォニーホール。「未完成」「皇帝」「運命」という贅沢なプログラムを掲げて登場したのは「ベルリン交響楽団」。圧巻の演奏でした。
名前は似ていますが、ベルリン・フィルではありません。ベルリン・フィルは福岡まではなかなか・・・。来てもとても手が届かないかな。

2楽章までしかない「未完成」。オーボエやクラリネットの美しいメロディー、ボンボンと地下からわき出るような強調したコントラバスの音が心に響きました。CDで聴くより数倍もよかった!コンサートは別物です。

ベートーベンのピアノコンチェルト5番「皇帝」。若き才能を期待されているポーランドのピアニストはアレクセイヴィッチ。
指ばかりでなく手の動きも美しい!弾いてないときでも楽団の方を向き体で演奏に加わり、すべてが溶け合って舞台が丸ごと一体化していました。
満場の拍手が鳴りやまず、少しはにかみながら2曲のアンコール曲で応えてくれました。
ショパン「華麗なる円舞曲」と「マズルカ15番」。観客からは聞き慣れた曲に親しみを感じて喚声が上がりました!メインの料理のあとの極上のデザートというところです。
アンコールの曲選びには、ピアニストも観客の心理を読んで喜ばせたいという意図があるようです。

第2部。「ダダダダーン」と同音の連打、これが最初にみんなの心に入り込みます。重厚で少し重たい「運命」。
ゆったりとしたテンポの第2楽章。起伏に満ちているけど優しいメロデイです。
3楽章、4楽章は重厚なテーマが調性を変えながら何度も繰り返され、どんどん盛り上がり、軽やかになって素晴らしい終わりを迎えます。
作品「運命」が聴く人の心をつかむのは、メロディーとリズムで「人の運命」として自然に受け入れていくからでしょうか。

丸々2時間。指揮者も演奏者も相当疲れているはずなのに、ないだろうと思っていたアンコール曲がブラームスの「ハンガリー舞曲」。会場の鳴りやまない拍手に応えてくれた指揮者に喚声が沸き起こりました。会場と演奏者の双方向の心のやり取りが実現した場面です。

チケット購入のミスから始まった今日のコンサート。オンラインでクリックしたつもりは「ハンブルグ交響楽団」の方で、見事な怪我の巧妙でした。
7年前にも聴いたベルリン交響楽団でしたが、今回はもっとよかった!
ソロ演奏よりもやはり交響楽は盛り上がり方が違います。

コンサートの度に音楽会のチラシが配られます。映画で予告編を見たら次を見たくなるのと同じで聴きたくなります。もう次の先行予約の日を見据えています。
会場では皆まだマスクです。でも、もう以前のような恐怖感はありません。きちんと気をつけて楽しまなくちゃー。



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亀井聖矢凱旋リサイタル

2023年06月03日 | 音楽
亀井聖矢さんがロン=ティボー国際音楽コンクールで第1位受賞のニュースが流れたせいかチケットは完売。凱旋ツアーリサイタル12ヵ所の3回目がアクロス福岡公演です。

全席同じ料金ですが、先行予約でベストの席が3ヶ月前に取れていました。さしづめ特Aの席に当たります。鍵盤も指もはっきり見えて幸運でした。

チケットは完売で3階席までびっしり。亀井さんが演奏の間のトークで、県外から来た人を尋ねたら、結構な人が手を上げていました。

プログラムの構成が『内面的で静謐で美しい音楽と技巧的で華やかで勢いに満ちた音楽』という欲張りな内容でした。

☆1部はショパン:マズルカ、幻想曲、アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ。
☆2部はラヴェル:ラ・ヴァルス、亡き王女のためのパヴァーヌ、ストラビヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章。
どれも超技巧を要する曲で、1曲が終わる度にすごい拍手でした。

ラ・ヴァルスはグリッサンドが多く華やかですが、勢いもあります。弾き終わったときに「おーっ」という称賛のため息でざわつきました。エネルギーを使い果たしたのではと気になるほどでしたが、若い体力はその後も管弦楽の様な多彩な表現を駆使して圧倒しました。

スタンディング・オベイションのアンコール曲「ラ・カンパネラ」が奏でられたとたんに拍手が!これはNGですが、聴衆の期待と喜びの表現。亀井さんもニッコリ。
2曲目はバラキエフ「イスラメイ」も。これは私が予想と期待していた曲でした。
ふと目に入ったリサイタルの広告、見逃さなかったのはラッキーでした。

2年以上かけて改装されましたが、天井の変化しか気がつきませんでした。1867席。





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まるで、モデル?

2023年05月19日 | 音楽
颯爽と黒いスーツの男性の登場に「ええっ!」。
足が長い!たたずまいが美しすぎる!チラシのイメージをはるかに越していました。まるで雑誌のモデルのたたずまいです。

そして「からたちの花」の第一声が響き渡ったときに、更に「なに、これーっ!」とカウンターテナーの澄み切った高音に衝撃を受けました。
今まで聴いた声楽家のリサイタルと違うオーラが静かに響き渡りました。声の主は村松稔之さん。カウンターテナーリサイタルです。

一部は山田耕作や武満徹作曲の日本語で、二部が歌曲やオペラのアリアをイタリア語で。
曲目ごとに、美しい日本語で美しい発音で解説やエピソードが入り観客を魅了しました。所作も美しい。まるごと芸術です。
東京芸大大学院を首席卒業という若手カウンターテナー。声楽界のホープです。「ホープ」って輝く言葉ですねぇ。
「もう一度聴きたい」という感想が私のリサイタルの評価です。

村松さんは幼少期に神戸で震災にあい京都に移住。自分の命が大切に守られたこと、そして人の支えがあったことに思いを馳せ、NPO法人「SOS子どもの村JAPAN」に関わったことを話されました。
歌だけでは世の中を変えられない、しかしその歌声を心に届け、それにより何かを踏み出す一歩にして欲しいと静かに訴えられました。
美しい声、誠実な人柄、美しいたたずまい、美しい笑顔に、やっぱり観客は心を動かされました。
リサイタル終了後の出口で、NPOの人達が持つ募金箱に次々に札が増えていきます。そこには、厳しさを増す「子どもと家族」の問題を正面から見つめる観客がいました。

裏声の高音域を、それもノンビブラートで出すためには1年間の訓練が必要だったそうです。素人にもよくわかる誠実な解説にとても好感が持てました。
声楽は喉が楽器と聞いたことがありますが、とても納得できました。
楽器は買い直せても、声帯は生の楽器。生涯をかけて維持していくことの困難さが忍ばれます。

この6日間に2度のコンサートと1回の講演会は、常に妹と一緒でした。
以前は夫婦二組4人でというシーンもありました。男性陣が高齢になり優雅に食事してカフェでおしゃべりしてとはいかない環境になりました。
コンサートが終われば2人とも我が家へ一目散。コンサートに行けるだけでも幸せと思っています。

帰宅すると「どうだった?」「すごく楽しかったー!」「そりゃーよかったね」と私の上機嫌を喜んでくれました。
五嶋みどりさんと今回のテナーリサイタルで、十分にエネルギーの補給ができました。


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指揮:エッシェンバッハ & 五嶋みどり

2023年05月16日 | 音楽
83歳の巨匠がベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団を率いて「アクロス福岡」に登場。そしてヴァイオリンはこの会場には12年ぶりという五嶋みどりさん。見逃すことなく3か月前にチケットを入手していました。
みどりさんの40周年を記念して出版された80ページほどの『道程』が全員に配られました。10歳で渡米しているのに素晴らしい文章力と構成です。
楽団もみどりさんも、パンデミック明けの初めての海外公演だそうで志気もあがっていました。
演奏開始の前にプレ・イベントとして、みどりさんと4名の楽団員とのトークショウがありとてもフレンドリーでした。

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静かに始まった4本のホルンから流れたメロディは「えっ?」。今でも口ずさむ「秋の夜半の~み空澄みて~」でした。確かに中学校の音楽の教科書に出ていました。
この静かな曲がウェ―バー:歌劇「魔弾の射手」序曲の主題だったことを初めて認識しました。おどろおどろしいタイトルとは正反対、美しいメロディーでした。
「魔弾の射手」は10分ほどの曲。この1曲で楽団のファンになりました。

みどりさんの出番はシューマン「ヴァイオリン協奏曲」。難曲だそうですが、どこが難曲なのかわからないまま、ただ美しい弦の音と技巧に吸い込まれました。以前読んだ本から、たぶん楽器はグァルネリ。ストラディヴァリウスとは相性が良くなかったようです。
この協奏曲も暗いイメージで、演奏者に過酷なアプローチを強いる曲だそうですが、そこを経験豊かな名手の演奏で聴く…というのが今回の目的でもあるようです。
プログラムの解説によると、シューマンの妻・クララは「この協奏曲は決して演奏してはならない」と家族に言い聞かせていたそうです。この2楽章の主題をモチーフに別のピアノ曲を書いた直後に入水自殺を図ったとかで・・・。


休憩間の後はブラームスが21年の歳月を費やしたという「交響曲第1」。
ベートーベンの9曲の交響曲に続く「第10交響曲がついに現れた!」と絶賛されるまでにはその時間と労苦が必要だったのです。
高らかに歌い上げるようなクライマックス。いい演奏会でした。
このエネルギーを受けて、しばらくは自分の心を前向きに維持できる気がします。

83歳のエッシェンバッハ氏は三つの曲とアンコール曲・ハンガリー舞曲の指揮の間、手すりに寄りかかることもなく、かくしゃくとして指揮をされました。すごい体力です。
そしてみどりさんのアンコール曲・無伴奏ヴァイオリンソナタ3番のラルゴの時は舞台の入り口に立ったまま聴いておられました。終わると拍手。巨匠がいかにみどりさんに敬意を払っているかが分かりました。みどりさんの腕前と巨匠の人間性を垣間見た時間でした。

上から3ランク目の席でも15000円。少し高いなとは思ったけど、満足度は100%。この組み合わせでもう1度聴くことはないかもしれません。



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角野隼斗全国ツアー2023

2023年02月18日 | 音楽
昨日、三度目の正直でやっと角野さんのリサイタルを生で聴くことができました。前回のオルソップ指揮・ショパンのコンチェルト第1が聴けなかったことは今でも悔しい思いです。

今回は新しいタイプのリサイタル。グランドピアノとアップライトピアノが向かい合って置かれています。
2階の真っ正面の席が取れて、2台のピアノの手の動きがバッチリ見えます。
写真はアンコールの「きらきら星変奏曲」の時だけ許可されたスマホタイムで撮ったもの。30秒なら動画もOK、インスタグラムもOKでした。「スマホに気をとられていたら、最後の拍手ができないのでスマホは早く切り上げて。拍手がないと寂しいので」とトークにも余裕が出てきて、さすがツアー9回目です。

配信ではよく聴いていた前板を外したアップライト。くぐもった音色が、遠く天国から聞こえてくるような優しいけど規律がある・・・そんな幸せの音色です。曲によっては2つの椅子に体の向きを変えるのが数秒で。歌舞伎の早変わりのような・・・。
300年前のバッハの作品とカプースチンの8つのエチュードを2台のピアノで弾き分けて、クラシック音楽の新しい魅力を感じてほしいというのが、今回のツアーのコンセプト「Reimagine」、再構築するということだそうです。これは第2部の話。

面白かったのは、ピアノの後ろに4つのスタンドライトが置かれ、右から1、2、4、8の数字を意味し、「作品14番」だったら(8+4+2)で左3つのライトが点灯するというアイディアで、カプースチンの演目が分かりやすいようにようになっています。さすが理系。音楽にも2進法が取り入れられた・・・。

1部ではよく耳にするバッハのインヴェンション、主よ人の望みの喜びよ、パルティータなど静かなメロディーが流れました。ラモーもグルダも。
アンコールが英雄ポロネーズ、きらきら星変奏曲。ショパンコンクールを彷彿とさせるいつもの角野さんを見た気がしました。

シンフォニーホールの収容人数は1800人弱。満席でした。入場の列もドアからはみ出して外の公園にまで続きます。トイレも会場入り口にまで列ができました。グッズ販売も長蛇の列。よくぞチケットが取れたもんだと胸をなでおろしたものです。
客層が若く女性が多いだけにマナーがよく、場内のライトが消え、いよいよ始まるというときの吸い込まれそうなほどの静寂。ここからもうコンサートが始まっています。こんなライブならではの緊張感が好きです。

7時開始の夜のコンサートは帰りが心細い・・・。乗り換えなしのバスを少し待って10時過ぎには家にたどり着きました。これから日が長くなるので先行予約でほかの公演チケットも取っています。コロナからの出口が見えてようやっと・・・。楽しみにしています。

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曖昧な記憶・・・反田恭平&ワルシャワ国立フィル(2019.10.31)

2023年01月15日 | 音楽
パソコンの「ピクチャー」を整理していたら、下記のチラシの画像が目に入りました。
ワルシャワ国立フィル&アンドレイ・ボレイコ指揮&反田恭平。演目がショパン:コンチェルト第1のコンサートです。

ところが「????·····」。ブログにこのコンサートが見当たらないのです。
反田さんの演奏は、リサイタルよりフィルとの共演が断然いいと感激した記憶があるので、ブログには真っ先に書くはずです。

公演は2019年10月31日。その4ヶ月前の6月27日に振り込こんだチケット代金の受領証が残っており、スマホのスケジュール表にも記入しています。
毎日目にするスケジュール表なのでコンサートを忘れていたということはあり得ません。
反田さんの演奏会には4回行ったので、数字的にも辻褄が合います。
スマホとタブレットを交互で、時にはパソコンで、何回かに分けてブログを書いています。下書きの段階で何度か消えた経験も加味すると、やっぱり誤操作でしょうか。

(後日、この日のプログラムが出てきたのが行ったという証拠にはなりましたが、この日のブログが存在しないのが、実に残念で悔しい思いです)

この頃は、反田さんのラフマニノフやプロコイエフのコンチェルトが話題になっていたので、ショパンコンクールに出場されるという情報は、ずっと後になって知りました。

後日、そのショパンコンクールファイナルがライブ配信されたときのことです。
指揮者ボレイコさんと反田さんのアイコンタクトを見たときに、以前のコンサートの記憶がよみがえりました。記憶を引き出しながら、やっぱりコンサートには行ったという確証を強くしました。
ということは、このコンサートはショパンコンクールへの前哨戦だったのです。

これ以降、生で、この指揮者とフィルと反田さんの組み合わせの演奏を聴くことはもうないでしょう。ホントに貴重な体験でした。


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反田恭平さん&小林愛実さん、おめでとうございます。

2023年01月02日 | 音楽
ご結婚おめでとうございます。
もう、びっくりしました!

(写真はネットよりお借りしました)
幼なじみとは知っていましたが、受賞後のお二人の写真がとてもしっくり来ていたので、それがそのまま現実になったのですね。

ショパンコンクール2位4位とはビッグ過ぎるカップルですが、過去のラジオ番組の2人のトークがとても楽しく、他が入り込む隙がない・・・ほど息が合っていました。

1年前になりますが、その番組を下記にリンクしておきます。

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角野隼斗&オルソップ CD 初回盤・メガジャケ付

2022年12月21日 | 音楽
10月17日に先行購入していたCDが予定どおり12月20日に届きました。
ショパンコンクール直後の昨年秋に、必死の思いでオルソップ指揮&ピアノ角野隼斗、ポーランド国立放送楽団のコンサートのチケットを入手していました。全国ツアー11公演。
しかしコロナの広がりでコンサート会場には行かないことを選択した悔いがずっと残りました。
だからこのツアーがCD化したら絶対に初回盤をと狙っていたのです。

初回盤にのみボーナス・トラックとして、角野さんがショパンにインスパイアされて作曲した「胎動」と「追憶」が収録されています。

ジャケットにはオルソップさんの寄稿や出演者との写真がたくさん編集されていて、幻に終わったコンサートを彷彿とさせてくれました。
ざわつくリビングよりも部屋で一人静かに聴いていると、ピアノ協奏曲第1の美し過ぎる音の流れに思わず涙してしまいます。

角野さんのショパンコンクールはセミファイナルで終わり、ついには弾くことがなかった第1。こんなに素晴らしいピアノをあのホールで弾いて欲しかった・・・、とファンとして今でも諦めきれません。



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角野隼斗の全国ツアー、ファイナルを配信で

2022年02月21日 | 音楽
素晴らしい配信コンサートでした。福岡公演に行けなかった、いや行かなかった悔しさの溜飲がスーッと下がっていきました。

配信のコンサートですが、会場と同じく18時にパソコンの前にスタンバイ。開演を待つワクワク感はライブの会場に近いものです。
違うところはコーヒーと「クルミッ子」持参のところです。

「Chopin, Gershwin and…”」のタイトルのコンサートは前半はショパンのピアノソロ。独自の作曲もありました。
ショパンコンクールの時のような緊張感がないのが観客としてもほっとします。やっぱり「コンサート」はいいですねぇ。

後半が東京フィルとの共演で「ガーシュイン:ピアノ協奏曲ヘ長」、これを聴きたかったのです。
途中でピアニカも入りました。ショパンのマズルカにリズムを見つけたという角野さんにはこの曲が似合います。

以前から、ピアニカやトイピアノなど使って、体でリズムを取りながらピアノを弾く・・・、そんな新しい解釈が強く心を惹きます。
自宅から持ち込んだというアップライトピアノは全面のカバーが外されています。
そのピアノでアンコール曲「ショパン:ピアノ協奏曲第1」の2楽章。
柔らかく、美しく、強さを抑えた澄んだ音色は、初めて聴く様な新鮮さがありました。
幸いアーカイブは二週間聴けるようになっています。

オーケストラが退場してプログラムが終了した後は、アンコールタイム。
いつものYoutuberのノリで「写真OKです。パシャパシャの音とセッションしますから」と視聴者参加型。「子犬」のコロコロと転がり回るメロディが流れました。

そんな許可された顔写真です。

スタンディング・オベイションの拍手が鳴り止まず、なんとアンコール3曲目はポロネーズ「英雄」。
アンコールだけで「第3部」みたいになりました。
2時間予定が2時間半になりましたが、会場5000人の観客と配信に相当感激されたようで、このようなサービスの形になって現れたと思います。

配信コンサートがいいのは、ステージの前から後ろから横から映像が映し出されることです。会場では見られません。
右指に絆創膏が・・・。以前の配信のときも絆創膏があったっけ。
そんな細かいところまで見えます。



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(角野隼斗のコンサートをストリーミングで)という情報

2022年02月19日 | 音楽
きみぱんさんのブログで、角野隼斗全国ツアーの公演最終回が2月20日にストリーミング配信されると聞きました。
ソロ曲のみの福岡公演と違い、なんと後半は東京フィルハーモニー交響楽団と「ガーシュイン:ピアノ協奏曲」の共演になっています。

昨秋10月に福岡公演のチケットを取ってからは、その日が待ち遠しくて時折イメージコンサートをしていました。
しかし開催の1月になり陽性者急増です。よーく考えて、涙をのんで諦めました。人気のチケットだからすぐに行き先は決まりましたが、悔しさはずっと残っていました。

そこに偶然、公演前日にストリーミング配信の情報を知り、ギリギリでeplusでポチりました。
視聴チケット3000円はLIVEの半額、アーカイブ期間が2週間、とはかなりお得です。
会場に合わせてパソコンの前に座り開演を待つ。この臨場感がたまりません。自粛期間中に5回目になるかなぁ。

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NHK Eテレ2月18日午後11:00「星野源のおんがくこうろん」で、角野隼斗さんも出演してガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」の解説がありました。
黒ぶちメガネをかけた星野源さんはNHK解説員と思ってしまいそう。肩書いっぱいで多才なんですねぇ。解説も決して堅苦しくはなく分かりやすいです。NHK+の見逃し配信は25日までです。




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小曽根真 × かてぃん(角野隼斗)

2021年12月09日 | 音楽
ショパンコンクールが終わって1か月余り。賑やかだったメディアも落ち着いてきました。コンテスタントたちのその後は・・・と思っていたら「きみぱん」さんの嬉しいブログを見つけました。なんとあの小曽根真さんとかてぃん(角野隼斗)さんのライブ配信情報です。

下記のきみぱんさんのブログをクリックして、文中のhttpsを開いたらライブが聴けます。「時間が来たらアーカイブを消します」とあるので、いつまで聴けるかはわかりません。

今回は鎌倉にある小曽根さんの素敵な邸宅からの配信で、贅沢な1時間を楽しみました。それも無料で。
奥様の声も参加してアットホーム。そこにショパン財団のウォッカーまで登場します。音楽は演奏する人も聴く人も心から楽しむものだということを実感しました。
コンクールやリサイタルとは一味違う自宅配信の演奏者の顔。かてぃんさんも心を開放して高い天井を突き抜けていきそう。
相手の指づかいを見て、相手の目を見て、お互いに掛け合いのメロディとリズムを瞬時に奏でる・・・。脳を経なくても指が反応しているようで、二人とも天才ですね。
クラシック or ジャズでなく、クラシック and ジャズ、というところが二人の目指すところのようです。

去る2月、かてぃんさんと小曽根さんのトーク番組で、ほとんど初対面ながら最初からぴったり意気投合になりました。絶対に「続き」があるな…と思っていたら、ショパンコンクール直前のブルーノートで、かてぃんさんのリサイタル中に小曽根さんの飛び入りがあったことを知りました。
そんな交流が一気に進んだのか、今回の小曽根さんの家では、かてぃんさんがまるで実家にいるかのような馴染み方でした。
年齢的にも父と子。ひょっとしたら心の交流は父子以上かも···と思うほど心はバリヤフリー。
それは小曽根さんの性格にあずかるところも多いでしょう。少しトーンの高い奥様の声の出演もあり、クリスマスを思わせる華やかなセッションでした。小曽根さん夫妻の生き方にも心を打たれます。

その二人の結びつきの番組がこちらです。2月収録。

言葉以上に音楽は物を言う…ですね。

ついでに、ショパンコンクール2位の反田恭平さんの動画もあげておきます。コンクールの裏話、今後の活動が聞けます。

務川さんとの友情もいいですねぇ。

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見ぃつけた―!務川慧悟さんだー!

2021年10月24日 | 音楽
YouTubeで配信されたショパンコンクール・入賞者ガラコンサートをテレビの大画面で視聴しました。反田恭平さんの「マズルカ風ロンド」はコンクールと違って聴く方も、多分演奏家も伸び伸びです。
ピアノは優勝者の使用ピアノ・FAZIOLIを使用するようになっていました。ビンと響くひと味違う音色でした。

演奏が次のガルシア・ガルシアさんに移る直前に大ホールの観客席が映し出されました。その時一瞬務川慧悟さんの顔を見つけました!やっぱり!

反田さんと務川さんは大親友なのです。2012年の日本音楽コンクールで二人は同時に1位、気が合ってそれ以来のつきあいだとか。昨年には2人だけの有料オンデマンドコンサートも配信されました。

そしてこの5月に務川さんはエリザベート王妃国際音楽コンクールのピアノ部門で3位の快挙!その表彰式を見て反田さんは、胸が熱くなり涙が出そうになったこと、帰国して牧場でミルクで乾杯したとコメントしていました。

務川さんの顔写真を出していいのかなぁ・・・と迷いましたが、ツィッターには「ワルシャワまではるばる来て本当によかった、あたたかいピアノありがとう」と書いてありました。

『また一緒に、色んなところで弾こうゼェ』と書いてあるからには、応援の意味も考えて載せることにしました。

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ショパンコンクール、反田恭平さん2位、小林愛実さん4位

2021年10月21日 | 音楽
ネットでコンクール発表のLIVEが繋がったと思ったら、やはりアクセスが多いようで画面がフリーズしてしまいました。チャットの文字から「反田恭平2位、小林愛実4位」の事実だけが分かりました。おめでとうございます。あとはニュースで確認。

反田さんのピアノコンチェルトを聴いたときに、ピアノ、指揮者、オーケストラとの一体感が素晴らしく、個人的には優勝だ!と思っていました。
ロシアからワルシャワの大学に移った時から、この頂点を目指して精進されたのでしょう。2位に残念な気持ちもありましたが、世界のスペシャリストの中で入賞することがどんなにか困難なことか分かりました。

反田さんはクラシックを世界に広めたいと言う希望があり、3次予選が終わる頃から、世界からオファーが増えているととても喜んでおられました。
内田光子さん以来の2位、やはりすばらしいことです。ただ一人の女性入賞者小林愛実さんも快挙です。
そうそう、入賞者のうち2人が「カワイ」のピアノでした。これも快挙です!
20日間の長かったショパンコンクール。体力精神力を維持したファイナリストに拍手です。
ネットが発達し、同時放送で聴くことができて十分に楽しみました。明日からロスになるかも。

来年には日本でも入賞者のガラコンサートがあるようです。日本人が2名。誇らしいですね。

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素晴らしかった!ファイナルの反田恭平さん

2021年10月19日 | 音楽
コンテスタントが夢見たファイナルのピアノコンチェルト、いよいよ真夜中3時10分に反田恭平さんの演奏が始まりました。
ステージに上がる前から今までで一番リラックスされていました。世界の管弦楽団との共演は経験豊富で本領発揮の気持ちもあるのでしょう。
第2楽章、緩やかな美しいラルゲットは、柔らかいこの指の運びで紡がれます。

時々にこっと微笑んで指揮者とアイコンタクト、息もピッタリです。楽団との一体感も完璧。
第3楽章の軽やかなロンド。指が音階をかけ上ったり下がったり、反田さんの表情は終始柔らかく、本当に楽しそうに弾いていて、聴いている方もコンチェルトの美しい曲が更に美しく聞こえました。

演奏が終わったこの表情から、自分の満足いく演奏ができたことを感じとりました。本当に素晴らしい演奏でした。観客席のはち切れるような拍手にも興奮が感じられました。
反田さんのコンサートではラフマニノフやショスタコーヴィチの曲を聴くことが多く、優しく緩やかなショパンのピアノコンチェルトはとても新鮮でした。

ステージを下りるときはVサイン。指揮者から肩を抱かれて健闘をたたえられていました。お馴染みになったスタッフとも笑顔で挨拶。本当にお疲れさまでした。
ワルシャワと同じ時間に存分に楽しみました。感謝です。


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反田恭平さん&角野隼斗さんのエピソード

2021年10月17日 | 音楽
今朝のファイナリスト発表は反田恭平さん、小林愛実さんが選ばれました。おめでとうございます。
応援していた角野さんの名前はありませんでした。しかしセミファイナル演奏後のコメントを聞いて、充実したステージであったと知りほっとしました。その存在感はショパンコンサート始まって以来の高視聴率だったとか。世界にクラシックの良さを広めたいという思いは達成されました。

初めて反田さんの名前を認識したのが2018年の初め、ブロ友tomokoさんのページからでした。その文章のうまさにも惹かれてチケットを手配したのが6月。すでに『クラシック界に突如現れた驚異の大型新人』と評判で取れにくいチケットでした。
プログラムはロシア·ナショナル管弦楽団との共演でチャイコフスキーのピアノ協奏曲。魅力のある音色にいっぺんに反田ファンになりました。

19年のピアノリサイタルではオールショパンのプログラムを楽しみました。そのときは留学中のワルシャワでショパンを究めたいと、マズルカに挑戦中でした。
'20年2月、海外管弦楽団との共演コンサートはコロナで寸前に取り消しがありました。

反田さんはコロナ中に真っ先に有料オンラインコンサートのスタートを切り、若い音楽家を救いたいというその実行力に驚きました。そしていつの間にか自分の楽団も編成!長い目でクラシックの存続を考えている異色の若きアーチストです。

角野隼斗さんを知ったのはYouTubeで反田さんとのトーク番組です。

ここで初めて二人がショパンコンクールに挑むことを知り、ずーっと二人を応援していました。とっても心暖まるトーク番組でした。

セミファイナル演奏後のインタビュー番組です。二人の人間性がよくわかり、ライバルでありながら親友で、お互いにリスペクトしていることに清涼さを感じます。いがみ合うより歩み寄る、人間の基本があればお互いに成長するのですね。

やっとゲットできた角野さんのチケット、来年の1月のコンサートでは、ショパンコンクールを乗り越えた新しい姿が見られるかも知れません。楽しみです。




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