新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

はやぶさ帰還

2010年06月13日 | 科学

今日は、7年間、60億キロの長ーーーい旅を終えたはやぶさ帰還の予定日。その帰還の様子を、和歌山大学宇宙教育研究所がオーストラリアからインターネット中継するというので、22時30分からパソコンの前にスタンバイ。音声も画像もとぎれとぎれでなかなか正常につながらず、それでも「あきらめずにカプセルが大流星となって画面上に出現するまでご覧ください」ということで、じっと我慢。20分たったころ、管制室のあと3分…という声とともに、やっと画面が定まってきました。そうだ、この瞬間の映像はカメラに収めておくべきだ・・・とばかりに、階段を駆け下りてカメラを取りに。

画面の向こうから聞こえる「あーっ見えた、見えた!」の声に目を凝らすと、画面下方に白く光るものが動いています。「ほら、これ、これ!」「お帰りなさい。」「あーっ燃え尽きちゃった・・・」のスタッフの興奮した声が聞こえます。一瞬にして白く光って燃え尽きた後、カプセルだけが右方向へ動いて行きました。身を焦がして壮絶な一生を終えたはやぶさ本体、予定では切り離されたカプセルがパラシュートを開いて砂漠に落ちることになっています。黒くなった画面ではちょっと沈黙があって鼻をすする音が・・。スタッフはやはり胸が詰まったようでした。

とりあえず中継の22時55分の写真をアップします。Hayabusa_006 左が燃え尽きたところ。右が分離されたカプル。

Hayabusa_007

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『レ・ミゼラブル』――博多座

2007年10月17日 | 科学

071016hakataza_013_4今、ミュージカル『レ・ミゼラブル』が2ヶ月間のロングランを誇っています。入場券を1枚だけゲット。夕方、博多座に出かけました。

子供の頃読んだ本のタイトルでは『ああ無常』。記憶では、ジャン・バルジャンはたった一本のパンを盗んだ罪で19年も投獄されたこと、教会の神父に助けられるが、そこでまた銀の蜀台を盗んでしまうこと、市長になるまでに成功し、孤児コゼットを育てること、ジャベール警官に追われながら下水道を逃げること・・・と、断片的に残っているだけでした。

子供向けの本だし、その背景に7月革命の後に学生や労働者の台頭という歴史的な事実があることはもちろん記されていませんでした。

Photo「レ・ミゼラブル」3時間の後半。仏は7月革命でブルジョワ層が担い手になり、産業革命の開始期にあたります。それに対して夢と希望に向かって学生たちが政治集会を開き暴動を起こすという背景の中で、コゼットとマリウスの恋、エボニーヌの純愛、警察官ジャベールの苦悩、ジャンバル・ジャンの告白、コゼットの結婚と展開していきます。時代背景として、ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』を思い描くと分かりやすいと思います。戦いの中で死んだ市民の格好が、この絵と全く同じでこの絵を意識してるなと思いました。

2ヶ月のロングランゆえ、主なキャストは4人ずつが日によって入れ替わっています。今日のジャン・バルジャン役は山口祐一郎。実力と人気のミュージカルスターとして貫禄充分でした。

071016hakataza_008博多座は、本格的な大歌舞伎を上演できるように建設されたので、幕間にはロビーや座席で飲食が可能なのです。もちろんロビーにはいろいろなお弁当、はてはフランスワインまで売っています。

幕の内弁当は日本の文化に付随した伝統?だと思います。芝居の幕間・幕の内に観客が食べるものなのでそう呼ばれるようになったとか。マナーに関係なく堂々と食べられるわけです。コンサート会場とは大違いで、外人さんが見たらビックリビックリでしょうね。

そのお弁当を調達をするためにデパートに行くと、ちょうど京都のお弁当フェアが開催されており、舞妓さんまでが登場していました。珍しかったのでパチリ!

う~ん、でも舞妓さんのきりりとしたプライドが感じられず、モデルさんかな・・・? 芸に生きる厳しさの表情がでていないですね~。やけにサービス精神が旺盛でした。

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