新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

JR西日本 『ノリノリきっぷ』

2013年06月21日 | 乗り物

 

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JR西日本発売の、この『ノリノリきっぷ』の情報をくれたのは友人Mさんです。

鉄道趣味の女子を称して「鉄子」と賑わった時期がありましたが、Mさんの「鉄子夫人状態」はまだ健在、どころか意気軒昂といったところ。いつもJRの新商品や情報収集に余念がありません。
Mさんは、和服を着こなし、篠笛を吹き、電動自転車を巧みに乗りこなす日本美人。JRを最大限に乗りこなして各地の美術館巡りをする、神出鬼没の行動型の女性です。


『ノリノリきっぷ』は、グリーン車・普通車の座席指定が4回まで利用できます。指定しないなら新幹線、特急、普通が2日間乗り放題と夢のような切符です。いくつかの制約はありますが、値段は2万円。このちらしのご夫婦は谷村新司ご夫妻です。何ともいい雰囲気ですね~。コマーシャルのための「あつらえ夫婦」ではないことは一目瞭然ですね。
利用範囲はJR西日本管轄の路線に限られており、利用できるのは地図にある部分だけです。

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三菱1号館美術館で開催されていた「奇跡のクラークコレクション」展が、今、兵庫県立美術館にやってきています。東京と違いここなら入館に並ぶことは先ずはなさそうです。
「観たい」と「使いたい」がうまく合致して、天気予報は曇り時々雨でしたが、関西に向かって「ノリノリきっぷでゴー!」と出発しました。


 博多   → 新神戸 (のぞみ グリーン車指定席)下車、 兵庫県立美術館へ
 
 新神戸 → 新大阪 (ひかり 自由席)
 新大阪 → 京都   (サンダーバード 自由席)  新・都ホテルで1泊

 京都     → 新大阪 (サンダーバード グリーン車指定席)
 新大阪 
→ 広島      (のぞみ グリーン車指定席)下車、 ひろしま美術館へ
 広島     → 博多    (のぞみ グリーン車指定席)

 

正規の料金を払ってなら、上のスケジュールは自慢にはなりませんが、2万円切符でこれだけたくさん乗りこなしたというところがとても自慢なのです。マニアックな「瞬間鉄子」状態。
でも、グリーン車に乗る機会をこれで一生分使い切ったのかも・・・。

 

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スペースシャトル打ち上げ

2010年04月06日 | 乗り物

America_281 スペースシャトル「ディスカバリー号」がケネディ宇宙基地より無事打ち上げられました。日本時間4月5日19時21分(現地時間4月5日6時21分)。'86年にはチャレンジャーの事故があったので、発射して軌道に乗るまではハラハラしましたが、その後打ち上げ成功のテロップが流れてホッとしました。

2月の終わりに訪れたケネディ基地。見学可能なところまで近づいて見た第39発射台から、黒い煙がもくもくと上がり、メインエンジンが振動で動き、すごい炎が吹き出てあっという間に飛び立ちました。

America_302America_305 発射台を見学しているし、素敵な山崎直子飛行士が搭乗しているし、テレビを見るのにも力が入り、今までとは違ってかなりの温度差がありました。左はメインエンジン、右は燃料タンクです。

全長56mのスペースシャトルはロケットのように打ち上げられ、飛行機のように着陸するという夢のような乗り物です。シャトルの美しい翼は、機体の7分の1の重さを占める割には、地上着陸直前の30分しか使われないとのこと。

シャトルが再利用型と聞いてびっくりしました。あれほどの衝撃を受けながらまた使えるということが・・・。

しかし、そのシャトルも莫大な費用を要することから、今年の終わりには引退が確定しており、そのあとはロシアのソユーズ宇宙船を使うのだそうです。

まだソ連といっていたころ、1回の人工衛星の打ち上げで国民の生活水準が何%が下がる・・・とか聞いたような気がします。宇宙への夢と憧れと生活は合い入れないのでしょうか、やはりさみしい気がします。

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「第12回 世界の帆船模型展」ー福岡市美術館

2010年03月31日 | 乗り物

Hansen_009_2Hansen_010_3 夫宛ての「世界の帆船模型展」案内のハガキをポストに見つけた私が、まず心を躍らせました。塩野七生氏の本で必ず取り上げられた帆船です。ヴェネチアのガレー船に対してジェノバの大型帆船は挿絵ではよく見ましたが、この模型がまじかに見られるとなると胸が躍ります。さっそく出かけました。 福岡市美術館、4月4日まで。

大砲、砲門、ガラス窓のついた舷窓、ロープ、ボートのオール、鋲・・・など細かいキットが本物のように備えてあります。○○分の1という、小さくても本物そっくりというところに見る者の夢が膨らみます。組み立てるときは、外板を水に漬けて曲げ、乾かし、一日に一枚ぐらいの速度で張り合わせてゆくという根気と、手仕事の細かさに心から敬意を表しました。

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「艫の飾りの豪華さはさながら動く宮殿のようですね。」といったら、製作者の方が説明されたことには、「船底の曲がり具合にちょうどぴったり合った木を探し、かき集めて、相当な時間とお金をかけてつくったそうです。まさに宮殿です。」船を作るための木を切りまくったので、イギリスは一事は山が裸同然になったとも。

面白いのは、左舷に突き出たかわいい樽に「???」。説明を聞くと、それはトイレ。実物は直径約80センチの樽で、一人がしゃがむのにちょうどいいサイズ。底に長方形の穴があり、そこから海に・・・という具合でまさに「海洗トイレ?」です。

左上は17世紀、ブランデンブルグ「ベルリン」。 右はオランダ、17世紀「フリースランド」。  下段左は骨組みの造船段階の模型。その右の赤い十字の帆船は、コロンブスが初めて大西洋横断航海をした「サンタマリア」です。眺めている少年の顔がいいです。きっと夢がいっぱいだったことでしょう。

Hansen_002 左は新日本丸です。現在も商船大学などの練習船として活躍中。旧日本丸は横浜の港に保存されており、中に入って見ると、冒険でもするかのようにわくわくして見たのを覚えています。

2月にアメリカで最先端技術のロケットを見てきたばかりだから、この人の温もりが感じられる帆船がとても新鮮に見えました。宇宙へ飛び出すことが人類の進歩のように思われますが、この布を張った船が世界を駆け巡る能力をもっていた時代があったからこそ、今のロケットにまで行き着いたのです。人類の歩みは面白いし、興味が尽きません。説明もついて、とても楽しい展覧会でした。

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