新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

『べらぼう』の江戸古地図

2025年01月04日 | テレビ番組
大河ドラマ・蔦屋重三郎の物語が明日から始まり、スタートは吉原からのようです。

「あ~、吉原かぁ~」と地図がすぐ頭に浮かぶほど、江戸古地図が頭に入っています。吉原は上部の枠です。

これはネットから入手した分割古地図で、A4サイズ10枚を張り合わせています。大名屋敷、町名、丁目、通り、橋、川、寺社が細かく記入されています。更に四谷、青山方面を継ぎ足したいと思いアクセスしたときには、既にソースが削除されていました。

高田郁さんや宇江佐真理さんの小説は、場所、時間を緻密に設定して現実性を持たせているので、絵地図の上で登場人物と同じ行動をとりながら、江戸町民のロマンが味わえます。
シリーズ物では、登場人物が江戸市中を大きく動き回るので、地図のピンクのマーカーも増えました。地図の上で橋を渡る、猪牙舟に乗る、買い物をする・・・。空想が広がります。
当時の絵地図の緻密な技術には驚きです。測量技術も進んでいたのでしょう。もう手に入らないと思うと私の大事な宝です。

長い江戸期には町名も変更されているようですが、大きくは変わっていないと思います。


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「彰子」の成長

2024年12月17日 | テレビ番組
入内前から『仰せのままに』としか口を開かなかった中宮彰子。まひろと出会ってから少しずつ自分の心を開くようになります。
内裏の火事がきっかけで天皇と心を通わすと、それからの彰子は意思を持った女性として人格的にも成長していき、見上愛さんの演技が冴えました。三条天皇夫妻の空気感が番組のなかでも大きな存在感を放ちました。 

最終回で道長が亡くなったとき、彰子が弟・関白頼道に放ったひと言と表情に私の心は凍りつきました
頼道から「天皇に側室を」という進言を聞いた彰子は、『他家を外戚としてはならぬ。お上の后も我らが妹、東宮の亡き后も我が妹。東宮には皇子がおられる。それで十分なはず。我が家を守り抜くのだ』と。
道長の横暴を疎んじていた彰子に、まるで道長が乗り移ったような言葉でした。あの彰子がここまで変われるんだ・・・・・。この場面は私の頭の中の永久保存版としてしばらくは消えそうにもありません。見上さんの演技力全開!

資料によれば道長は痛みに苦しみながら悲惨な最期を迎えますが、ドラマではまひろが毎日一節ずつの創作物語を聞かせた美しい終焉になっており、脚本家の力量がしのばれます。

ラストシーンは、再び乙丸を連れて旅に出たまひろ。その側を武士集団が駆け抜ていく・・・・。確実な武士の起こりをひらめかせた場面でした。
いつも大河ドラマの最終回は拍子抜けすることが多いのですが、今回はとても満足しました。

そうそう、藤原行成が廊下で倒れる場面がありましたが、あれは史実で道長とまさに同年同日に亡くなったのです。
道長は政治的にも行成に何度も救われ、道長に心底つき従った行成の偶然の一致に胸がざわつきました。まさにドラマです。

おやつはシュトーレンです。

ブランデーを少しかけると、ぐんと美味しさが増します。


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NHK ドラマ10「宙(そら)わたる教室」

2024年11月03日 | テレビ番組
しみじみと、秋にピッタリのドラマです。この感覚はドラマ「舟を編む~私、辞書つくります~」に似た感じです。

舞台はある定時制高校。定時制に通う生徒はそれぞれ切実な問題を抱えています。
その生徒たちに感情的に心を寄せるのでなく、距離感をもって温かく静かに見守り、科学部を通して心を開かせようとする教師役が窪田正孝さんです。
生徒たちを心の目で見つめ向き合う教師。その人間性を表現するのに、彼以外の俳優は思い浮かばないほどはまり役です。

放送予定 - 宙わたる教室

「宙わたる教室」の今後の放送(再放送を含む)予定一覧です。

宙わたる教室 - NHK

アニメがドラマ化されたのかなと思っていたら、実話に基づいているらしく、さらに心を奪われました。
1回、2回は見逃していますが、それでもストーリーはわかりやすいです。



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「光る君へ」·····倫子の不機嫌の理由

2024年09月28日 | テレビ番組
前回の「光る君へ」で、若宮の五十日のお祝いの場面がありました。座興も進んだところで、道長がまひろに和歌を要求します。

まひろが「いかにいかが数へやる・・・」と詠めば、道長が直ぐ「あしたづのよわひしあらば・・・」と返し、その阿吽の呼吸のあまりの見事さに妻・倫子も赤染衛門も表情が凍りつきました。女性の嗅覚で道長とまひろの仲がただならぬものだと疑った倫子が急に席を立ったので、あわてて道長が追いかけます。

この場面はこんないきさつではなかったはずと、山本淳子『紫式部日記』を見てみると、史実は全く違う状況でした。

道長が、和歌のやり取りを会心の作と自慢したまではよかったのですが、続けた台詞が良くなかった。以下は山本淳子訳注です。

『中宮の父さんとして僕はなかなかのものだし、僕の娘として中宮はまずくなくていらっしゃる。母もまた、運がよかったと思って笑っておいでの様子。いい夫を持ったなあと思っていると見える』

倫子の存在の重さを無視した台詞を聞くに堪えないと、倫子は腹をたて、さっさと部屋に引き揚げてしまったのです。

道長はあわてて『中宮よ、失礼とお思いでしょう。が、親あればこそ子も尊ばれるのだぞ』と、御張台の中をくぐって倫子を追いかけたのです。
この行為はNG。中宮は皇族だから、臣下の道長が御張台に上がることは失礼にも当たるのですが。

道長の発言を中宮は冗談だと聞き流しましたが、紫式部ははらはらしていました。
この若宮誕生も道長の出世も、倫子の実質的貢献があってこそなのです。
倫子の実家が格式も上、土御門殿も元は倫子の家なのです。それを倫子の幸運は自分と結婚した男運によるものだと、酒席とはいえ皆の前で公言されては倫子も怒るでしょう。

ドラマでは恋愛沙汰として取り上げても、ここは紫式部日記のとおりにきちんと押さえておきたいところです。

 🍗 🍗 🍗 🍗 🍗 🍗 
夕食は、タンドリーチキンカレーと、また、さつまいもとブラムリーのサラダです。

この味が少し癖になりそうですが、ブラムリーがなくなるまで。
タンドリーチキンの身をホロホロにするために、鶏手羽元を圧力鍋にかけました。
少し手間と時間はかかりますが、まあ、お店ぐらいの味にはなりました😋






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「じょうちょう」・・・光る君へ

2024年09月10日 | テレビ番組
前々回放送の最後に、僧を引き連れた興福寺別当が猛々しい表情で道長に申し入れにやってきます。その名は「じょうちょう」とだけナレーションがありました。

「じょうちょう」。数年前に読んだ澤田瞳子さんの格調高い『満つる月の如し』の「定朝」を思い浮かべましたが、友人から借りた本だったので手元にはありません。もう一度読みたくてリユース購入ボタンをポチっ!
しかし、その後の番組予告で「じょうちょう」は「定朝」でなく「定澄」であることが分かり早合点に苦笑!
それでもいいのです。平安の時代をきめ細かく描写し、道長も主要な人物として登場します。ドラマと並行して読めばより深く観賞できます。

その本が今日届きました。
定朝は道長ばかりでなく庶民の心の拠り所となる仏像を作った仏師です。庶民を思い仏像を刻む。澤田さんの本は、本の重さ以上に手応えが重たい本です。



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美しい顔に、背中がヒャッ・・・

2024年09月07日 | テレビ番組
土曜日の午後はなるべく避けたい天神の中心部。かなり混雑したその歩道を歩いている時、対面からスリムでファッショナブル、美しい顔の女性が歩いてきました。
通りすがりに何気なく顔を見て背中がヒヤッ・・・。美しいけど表情が死人みたいで、生きてるという血の温かさがないのです。でもちゃんと歩いているのです。
肌の柔らかさは感じられたけど細胞が感じられない。口元も引き締まり目の形も秀麗。ひょっとして宇宙人???

でも視線を留めるわけにはいかずさりげなく通りすぎましたが、それ以来ず~っと気になっていました。

1週間後の今日、その疑問を納得させることができました。
「チコちゃんに叱られる!」です。
3Dプリンターを使ってマスクを作る場面が出てきました。
人の顔を多方面からスキャンして、柔らかい素材で立体的なマスクを作るというものです。
番組スタッフさんの1人がそのマスクをつけていたそうですが、ゲストは気づかないまま。
問われて初めて、ゲストの1人が「そう言えばあのスタッフさんの表情が少し変だなとは思ってました」と。

そのマスクは、私のみた天神の美人の顔と雰囲気が全く同じ!

同じ顔を再生する・・・。亡くなった後で、作られた声で亡き人が話をする・・・。
こんな危険なことが、普通に出来る世の中。きっと大混乱が起きます!お~っ、こわ~っ

でも、疑問が解決してほっとしました。
あの時、私以外にもおかしいと思った人はいたはずです。
マスクの向こうでは、すれ違う人のリアクションを楽しんでいたのかもしれません。

そんな今日の晩ごはんです。

春先にどっさり頂いたワカメ。薄味の佃煮にして消費しています。
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今日いち-2024年8月19日

2024年08月19日 | テレビ番組
深夜のワルトビューネ・コンサートが素晴らしかった!指揮ペトレンコ、ピアノ:ユジャ・ワン。楽しい野外コンサートがテレビで満足できた!
松山選手10勝目、おめでとう!8月は600万+5億4千万。すごい!

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流麗な文字『光る君へ』

2024年08月18日 | テレビ番組
毎回感動する題字『光る君へ』。なんと美しい文字!毎回感動をもって見ています。
それは文字を通り越して四文字のドラマみたいです。作者は根本知さんでした。

800枚も書かれたというこの四文字の形は、平安時代の文化のエキスなのだと思いました。

作者が分かったし、この大河で占める書の立ち位置がよくわかりました。

まひろ、道長、行成が書をしたためる場面は、全て各演者本人だそうです。指導者の根本さんの人生をかけた書の世界が深く関わっているようです。

これを読めば、ますます光る君への興味が深まると思います。

大河ドラマ『光る君へ』 "本物"の平安を届ける/書道指導・根本知

彰子の入内と定子の死...。怒涛の展開を迎えた大河ドラマ『光る君へ』第28回です...



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『パクス・ヒュマーナ ~平和という奇跡~』

2024年08月15日 | テレビ番組
NHK BS で深く感動したドキュメンタリーです。
ウクライナ、ガザを目の当たりにしている今に、深く考えさせられ心を揺すぶられました。
心から振り絞った真実の言葉が美しく輝きます。

キリスト教徒とイスラム教徒がお互いを尊重し、争いもなく普通に隣人として過ごしていた時代があったことは、塩野七生さんの本で知っていましたが、映像を交えるととても分かりやすく理解が早いです。

旅人は佐々木蔵之介さんがイタリア、濱田岳さんがルワンダです。
十字軍遠征で、リーダーの決断で宗教の違いを乗り越え、奇跡的な和平が実現したこと。

フツ族とツチ族の争いで憎しみの連鎖を絶ち切ったことが和平をもたらし、アフリカの奇跡と呼ばれる大発展に繋がりました。

再放送は8月17日(土)午前0:10 ~ 午前1:40

パクス・ヒュマーナ 〜平和という“奇跡”〜

歴史上の戦争には、ある「共通点」があります。それはどの戦争も必ず、終わりを迎えていること。人類は戦争を終わらせ、たとえ束の間でも「平和」を築いてきました。そし...

パクス・ヒュマーナ 〜平和という“奇跡”〜 - NHK


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焼いただけ、蒸しただけ、切っただけ、並べただけ。

主婦の心が痛むメニューですが、塩分も少なくシンプルさがおいしかったようで、意外に受けました😊😊😊

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「光る君へ」為時の栄転

2024年05月20日 | テレビ番組
従五位下の官位を受けた為時は「淡路守」の除目を受けた後、直ぐに「越前守」に栄転しました。

何故か?それは、宋人が70人も逗留しているという越前には、漢籍に詳しい父・為時こそが相応しいと、まひろが父に黙って、為時名で申文を提出したからです。(実際は為時本人が漢詩の申文を提出したそうです)

漢詩の申文は「学問に励んだ寒い夜は 血の涙が袖を濡らし 除目の翌朝 無念さに天を仰ぐ私のまなこには ただ青い空が映っているだけ」と。
それが道長の目に留まり「為」の文字が、まひろから送られた文の「為」に一致したのを確認し、まひろの本心を知ったのです。(映像の中では流麗な文字が「春朝」になっていましたが、他の資料では「翌朝」となっています。天皇が読むときにも「よくあさ」でした。まさか書家さんが間違えたのかなぁ???・・・→写本の段階で文字が変わったりしているそうです)

漢詩の申文は天皇の心を動かし、道長の推挙もあり、「淡路守」から」「越前守」へと昇格の国替が除目されました。
大国越前と小国淡路。大国と小国では、格式にも待遇にも雲泥の差があるようです。父が能力に相応しい国司になり、まひろは本当に嬉しそうでした。

為時役の岸谷五朗さんが、抑えた演技で味のある漢学者を演じておられます。越前でも博識を元に活躍されることでしょう。

一条天皇は17歳と若いけれど聡明です。情に流されず伊周兄弟に配流の裁定を下しました。
道長には目障りであった伊周兄弟でしたが、帝が独自の裁定を下したことで、道長はクリーンな立場を維持したまま長徳の変が終わりました。

長徳の変の後、弟・道綱は「中納言」に昇格。道長に忠誠を尽くした藤原斉信が「蔵人頭」から「参議」に昇格して公卿の仲間入りをしました。

伊周兄弟の配流で定子の実家は没落。後ろ楯を失った定子は髪を下ろしましたが、その後は・・・。

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アジサイの「夢手鞠」です。
10年も経つと、本来のアジサイ色が変色してきます。
「青いアジサイ専用の肥料」をあげてもなかなか元に戻りません。


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「光る君へ」 若き公達たち

2024年05月15日 | テレビ番組
道長は右大臣になりました。何かと気疲れの多いことが続きます。
「関白」は陣定(じんのさだめ=公卿の会議)に出られません。道長は公卿たちの意見をしっかり聞くためにも右大臣・内覧のままでいたいと天皇にも明言します。
「今までの関白とは異なる道を歩みたい」という道長の思いを、天皇はしっかり受け止め好ましく思ったようです。この頃の道長は、まだしっかりクリーンでした。

ある日、除目をめぐって若き4人の公達はそれぞれの思いを述べます。
公仁(町田啓太)は、北家のパワーバランスが道長に移ったことで出世レースを降り「漢詩や和歌の世界で生きる。参議のままでいい」と達観しています。
藤原斉信(金田哲)は現在の蔵人頭から参議に上げて欲しいと頼みますが、道長のもう一人の妻・明子の兄の源俊賢(本田大輔)を参議にと考えています。道隆の死によって、道長の方にすり寄ってきましたが、その能力は道長も認めるところでした。
公任は、藤原行成(渡辺大知)の書の能力で女性から公家の裏情報を得て道長の政治に生かすことを進言します。行成は後に蔵人頭に抜擢されます。
こうして道長のブレーンが固められていきます。この四人は、後に「一条朝四納言」として道長に仕えることが、NHKのキャストにも紹介されています。
ちなみに、道長の時代は左大臣、右大臣、内大臣、大納言、権大納言、中納言、権中納言、参議など約20人ほどとか。

この日の放送の一番の明るい話題。ある日、突然にまひろの父・為時が叙爵されました。10年も捨て置かれたのに、なんと「従五位下」です!
五位になったから、これで「貴族」の仲間入りです。国司になる権利も得ました。これが来週の伏線になるはずです。

「藤原」「源」と同じ姓がたくさん出てきます。官位も複雑ですが、少しでもわかるとドラマがより楽しくなります。
  
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種をばら蒔いていたので、ニゲラの花があちこちで開花しました。

怪獣みたいな名前だし、細裂した葉は刺々しくて心に馴染みません。でもブルーのグラデーションは気に入っています。 




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兄弟(道隆・道兼・道長・詮子)の関係)……光る君へ

2024年04月23日 | テレビ番組
前回の「光る君へ」の一場面で、兄の関白・道隆と道長が顔を近づけ、蔓延する疫病対策で語気を荒くして言い争う場面がありました。民に対する考え方や、中宮・定子の御殿建築を税で賄うなど、二人は考え方が元から違っていました。
一条天皇と中宮・定子を取り囲む朝廷の部屋でも、道隆やその長男・伊周は居ても道長は居ません。明らかに兄弟が寄り添っている感じはありません。

道隆の身内びいきは露骨で、19歳の伊周と道長は同じ「権大納言」。少し後の恩赦では、8歳年下の伊周が道長を追い越して「内大臣」に、道長は「権大納言」のままでした。
「内大臣」は常設ではなく、上席の左右大臣を飛び越えて摂政・関白に就くことも可能な臨時の職なのです。

道隆の目には、道長は面倒で小癪な捨て置けない存在になっていました。道長もその初期から兄の中関白家と同調せずに距離を取り続けました。

道長と姉・詮子との関係。詮子が円融天皇の中宮になれなかったときに、皇子(後の一条天皇)を連れて実家に帰っていましたが、その時に道長と信頼関係が結ばれていました。以来、一条天皇の母である詮子は道長に目をかけており、道長を引き立てます。

癖の強い道兼は花山天皇を退位に追い込んだ策謀と実行の人で、非情になりきれるダークな面を持っていますが、自宅に人を招き漢詩や和歌に興じて人望もあったようです。
ドラマでも道長は兄として敬意を払い、兄を支え、道兼は権大納言、右大臣と出世していきます。

正暦元(990年)から長徳元(995年)までが道隆一家の栄華の5年間で、道長、道兼には雌伏の時でしたが、疫病がこの構図を完全に塗り替えていきます。


生きな粉と卵とバナナを使ったおやつです。
 
レンジ600Wで3分で出来ます。



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「光る君へ」第14回から

2024年04月08日 | テレビ番組
990年、兼家(段田安則)一家に大きな変化がありました。この夏兼家は他界しますが、その前に様々な手を打っていました。道隆(井浦新)の娘定子を入内させ、道隆を「関白」、更に「摂政」にします。
兼家の死後、道隆の権力欲は大きく膨らみ独裁が始まります。

今日の道隆と道長(柄本佑)のやり取りに重要な場面がありました。
道隆「定子(高畑充希)さまを中宮にする」
道長「えっ?円融院(板東巳之助)の遵子(中村静香)さまが中宮としておられますが・・・」
道隆「中宮の遵子さまには皇后にお上がりいただき、定子さまを中宮になし奉る」

この事は歴史上でも大変なことで、分かりにくいので山本淳子さんの本から要約します。
制度上「后」と呼ばれる地位は三つあって、中宮(皇后)と皇太后と太皇太后を言います。后の地位は独立していて、天皇の代替わりや死により「后」が代わることはなくそのままです。
新しい中宮が立てられる時とは、「后」である3人の誰かが亡くなるなど空席ができた時しかタイミングはありません。
そこで道隆は、中宮に「皇后」という別称があることを利用して、「中宮」と「皇后」の二つに分けます。今の中宮を皇后に、定子を新中宮として立后させたのです。
これ以来「后」は異例の四人体制となっていきます。そして後に、道長も同じ手段を使います。

この「立后」を事を「聞いたことがないと」驚く藤原実資(秋山竜次)は、有職故実に詳しく学識のある公家です。
実資は道長の又従兄弟で、藤原北家の嫡流の矜持と莫大な資産を有しています。
実資から見れば道隆や道長は分家筋にあたるのですが、道長の栄華の中でも常におもねることはなかったそうです。
実資が60年以上も書き続けた漢文日記『小右記』は有名で、現在一級資料として扱われています。

「光る君へ」をBSの6時から観るために、夕食は作り置きを利用しました。
キーマカレーを解凍して。冷凍したホウレン草をミキサーにかけてポタージュに。肉じゃがはたくさん作り置きしています。




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―光る君へ― 道長『妾ではだめなのか』

2024年03月25日 | テレビ番組
まひろと道長の訣別シーン。ストーリーの繋ぎ方がいいですねぇ。
まひろに『妾ではだめなのか?』と詰め寄る道長。
正義感があり、打算のない恋愛をしているつもりの道長の本心が出ました。
『男(おのこ)は女柄(めがら)なり』が道長の頭にあったことは「栄華物語」にも出ているようです。
山本淳子さんによれば『兼家の家において、血統のよい家に婿取りされて自分の〈格〉を上げようという考えを持ったのは、末子の道長が初めてなのだった』とあります。道長は野心家だったのですね。

先ず、姉・詮子の薦めで醍醐天皇の孫という高貴な宮・明子を最初の妻にします。
継いで、左大臣・源雅信の娘の倫子に求婚します。
「源氏」は血統が天皇に近い高貴な氏族で、臣下の「藤原氏」とは血が違うのだそうです。
だから最初、雅信はこの申し出を一笑に付します。しかも兼家がクーデターで花山天皇を退位させ、孫を即位させて摂政に収まるという野心にまみれた下品な一族は問題外でした。

しかし倫子は道長に心引かれていました。母・穆子が全面的に倫子をサポートし雅信を説得したので、道長は遂に土御門殿の婿入りに成功しました。
「政界トップの摂政の息子が源氏の重鎮である左大臣の婿になる」、この結婚こそが道長の望月に繋がっていくのです。


兼家役の段田安則さん、雅信役の益岡徹さんの心の機微の演じ方が素晴らしいですね。

💠💠ブルーベリーの花💠💠

今年はどのくらいの実が付くか楽しみです。





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麦4割の黒大豆ご飯 & 生きな粉菓子

2024年03月19日 | テレビ番組
きな粉を早く使いきりたい!そんな時に取って置きの簡単レシピを発見。きな粉とハチミツと豆乳と塩ひとつまみをよく混ぜて、ラップで四角くピッチリと包み、冷蔵庫で冷やすだけの一口菓子です。
麦4割と極小黒大豆のご飯。ポロっとして味のあるご飯は体にいいと主張しています。
白いソースは、ヨーグルトにおろしニンニク、オリーブ油、塩少々を混ぜたものです。
夫の骨量が減少しているからとクリニックからもらってきたレシピからです。
私と同じのみ薬を処方されていました。

「ブギウギ」もあと少し。演技過剰も大阪弁だと妙に納得できます。テーマソングも音楽も活気があるし、その早いリズムに慣れてくると終わるのが惜しい気がします。
誘拐事件は事実だそうです。ラジオのトーク番組でいっていました。
スズ子のリビングで、後方に見える房のついた安手のゴブラン織。あれを見て直ぐ何か分かる人も少なくなっているでしょう。あの中はテレビです。
昔のテレビは、購入時にあのようなカバーの付属品が付いていました。
大道具小道具もドラマのうち。ストーリー以上に共感している人も多いでしょう。




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