今年も友人から見事な柿が送られてきました。幅広の柿の葉っぱも見事です。これで9回目、9年間もこんな美味しい柿の恩恵にあずかっています。
友人宅の庭になだらかに続く1000本の柿山は雄大で壮観です。余りに見事な秋の景観にテレビ局も入ったりするそうで。
いっさいの作業は専門の農家に委託して、自宅用に自由に扱える1本だけを残しているとか。その1本にこんな見事な柿がなるのです。
果汁が多くて甘みが強い富有柿は1個が350~400gほどもあります。種が少なく口に入れた時のとろけるような食感がたまりません。交友関係の広い彼女からの宅急便はきっと全国を駆けめぐり、素敵なふるさとの秋を届けていることでしょう。
イタリア旅行でご一緒した大分・竹田のO夫妻から毎年送られてくるカボス。自宅の庭になっているのをご夫婦で採り、箱に詰めて送っていただく・・・。その心をとても嬉しく思います。
今年は孫の入院で忙しくしていたので頂いてから時間が経ってしまい、絞るときは皮が黄色くなっていました。でも大丈夫、2.5キロを一気に絞って1リットルのしぼり汁ができました。徳島の木頭杉で作った柚子絞り器を使うと皮の苦みが出ません。まさに一番搾り!
ポン酢1リットルと、蜂蜜を混ぜたカボスジュース500mlのできあがり。このしっかりした酸味のあるジュースが私の好みなのです。
『 カチリ 石英の音 秋 』 井上靖の本の中に出てくる彼の友人の詩。抜けるような秋空を見るといつもこの3行詩を思い出します。
今年は挿し芽をして1年がかりで育てた皇帝ダリア10本がたくさん花を咲かせました。3~4mの高さにもなり、通常の視線では花が咲いているのを見逃しそう。
挿し芽には行儀よく2個の芽が付きますが、成長の早い段階で1個だけに淘汰されています。片方が勝ったというよりは、もう一方が遠慮したみたいな・・・。面白い現象だと思います。
昨年残した株からは、これも1芽だけが成長し花数もびっしり!挿し芽の分とは違い、茎が孟宗竹のように太くて自己主張が強いのは、さながら「皇帝の直系」を誇っているかのようです。
日当たりが悪い場所に植えた分は背丈ぐらいにしか伸びず、今やっと咲き始めました。花数が少ないし貧相な感じですがこれもいいかな・・・と来年は参考にしてみようと思います。