今回は3度目11年ぶりの米国訪問です。フロリダ州オーラ ンドに赴任している息子を訪ねるの が主目的ですが、念願だったワシントンDCの美術館巡りを日程に入れ、まずここで3泊しました。前回の旅でフィラデルフィアを訪問し、東部沿岸の街の雰囲気にすっかり魅了されたこともその理由です。西海岸と違って、東部には古き良きアメリカが残っています。
9.11同時テロの後初めて行くアメリカは、大きく様変わりをしていました。何よりも出国前の検査の厳しいこと。コートを脱ぎジャケットを脱ぎ靴も脱ぎ、はだしで検査地点を通り抜ける様は何か異様ですが、安全のためなら仕方ありません。
スーツケースには鍵をかけずロックをしないことが前提条件。不審な荷物だけでなく抜き打ち検査もあるので、鍵をかけていたらこじ開けられてしまいます。検査された時にはその旨のメモが中に入っており、往きには私が、帰りには夫がその検査に合いました。鍵をかけないから何かの弾みで少し蓋が開き、スーツケースからは中のものが少しはみ出していました。
それに入国審査がまた厳重。お隣の国の搭乗員は、バッグの中のポーチや財布の中のお札まで数えさせられているのが驚きでした。一般客より厳しい感じ。以前はクルーは特別の入国審査の窓口があり、スイスイ通り抜けていましたけど・・・。
入国時のスーツケースの検査台には、客から没収したレトルトカレーが積み上げてありました。米国は食品規制が厳しく、肉類や肉エキスが入ったものは航空便で送ることができません。だから見つかってもともとと思ってかなりたくさんのレトルトカレーを持って行きましたが、パッケージがプレミアムのものだったからか、手で触っていながら気づかれなかったようです。重たい思いをして運んだのでラッキーでした。
成田から12時間飛んでダレス国際空港に降り立ったのは朝10時前。111年ぶりの豪雪とかで、前週に120センチも降り積もった雪がまだ残っていて、九州人の私には貴重な銀世界のプレミアつきのワシントンになりました。滑走路と車道、歩道の真ん中は除雪されていて、生活には差し支えはありません。
ホテルのチェクインには早すぎたので、とりあえずユニオン駅まで直行して手荷物を預け、身軽になったところで観光バスでオールドタウン巡り。
下の駅舎はヨーロッパ風の建物で、重厚で風格のある大きな建物です。駅前広場には自由の鐘のが・・・。本物はフィラデルフィアで見たことがあるので、これは多分複製かな?車窓からの国会議事堂。
道路にはリスも飛び出してきます。ワシントン記念塔。リンカーン廟。
夕食はホテルのアイリッシュ料理。どの皿もローズマリーが効いて重たく、量も多いので日本人の胃にはかなりきつい・・・。
フィッシュ&チップスにかけるモルツのビネガーの口当たりが良好でした。
旅行するごとに、和の食材とメニューが恋しくなります。部屋に帰ってさっそく緑茶のパックで口直し。
応対してくれた若者のおじいさんがアイルランドの出身だとか。大学時代の友達が大阪出身で、半年後に富士山を見に行くと楽しみにしていました。