92歳で一人暮らしをしていた母が入院してしまいました。小脳内出血です。子供たちに迷惑をかけまいと強気で頑張っていることに安心し、高齢なのに心身ともに健康な母を「娘孝行な母親」とか言って誇りに思っていました。
老後のあるべき生き方として過大に評価していたのかもしれないし、いつかはこういう日が来ることを正面から見つめることが怖くて目を背けていたのかもしれません。そんな心の片隅を冷静に見つめては落ち込んだり反省したり後悔したりしています。
夜中に具合が悪くなる数時間前にはきちんと日記がつけられていました。でも最後の一行に列のゆがみと文字の乱れがあり、倒れる前兆があったことを目の当たりにしてショックを受けました。日記をさかのぼれば、昨秋に2,3か所同じようなところが見受けられました。
この冬はことさら寒さがつのり、複数のリモコンで各部屋を温度調節をするのは92歳には酷だったのかもしれません。できる限りの環境に整えてはいたものの、誰かがそばについておれば・・・。そんな後悔にさいなまれています。
現在は、脳外科病棟の明るい部屋でリハビリも始まりました。計算力や記憶力のテストは大丈夫ですが、立ったり歩いたりすることは介助なしではできません。ベッドの上では食欲もわきません。
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入院して20日過ぎました。二日ぶりに病院に行くと表情も顔色も驚くほど元気になっていました。やっと食事がおいしくなったとのこと。昼食も8割ぐらい食べました。
今までのご飯の量があまりにも多すぎて、それを見ただけで食欲がそがれるので減らしてほしいとお願いした後から食欲が出たとのこと。食欲は見た目からとは健康人すらそうですから、ベッドの上では些細なことが改善の突破口になるようです。
今回はひょっとしたら寝たきりに・・・と覚悟していたけど、思いのほか回復が早く、今日は介助つきでトイレにも行きました。カレンダーを見ながらしっかりと日付けを覚える努力をしています。