新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

センリョウ

2012年01月29日 | ガーデニング

Cimg8250_4この冬に驚くほどたくさんの実をつけたセンリョウ。正月にずいぶん切り花にしましたが、まだこれだけ残っています。寒空に赤い実・・・は、鳥ならずともなぜか心がぱっと開きます。

私が植えたのでなく、亡くなった義母が自分の部屋から見えるところに植えたもので、いつ植えたのかも覚えていませんが、なかなか実が付かないと嘆いていたのを覚えています。

亡くなった後こんなにたくさんの実をつけるようになり、生きているときだったらどんなに喜んだことでしょう。いつから実がなり始めるかはそれぞれの木の持っている特質なのでしょう。

テレビ番組で、マンリョウ(万両)、センリョウ(千両)、ヒャクリョウ(百両)、ジュウリョウ(十両)、イチリョウ(一両)を映していましたが、実の付く量に応じて名前が付いたのだそうです。

正月にはもっぱら千両、万両が使われるようですが、名前の付け方からして、遊び心があってとても楽しいと思います。我が家にこれだけの「千両」があれば懐も心もそれなりに満足です。

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寒さの厳しい冬の庭にも、少しずつ色が戻ってきました。ストック、パンジー、デイジー、スイセン、ラナンキュラス、サクラソウ、ハボタン、アリッサム、プリムラ・・・。それに大好きなクリスマスローズの蕾も見つけました。土の下で頑張っている球根類も頭を出しかけています。

種撒きが遅くなった大根も、それなりにしっかりと葉を大きく広げてきました。春菊も間引いたので、安心して葉を広げ始めました。スナップエンドウも10センチほど伸びていますが、今年の収穫や如何に・・・.

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花が少なくなったストックの茎を切り詰めると、下に控えている花芽がどんどん伸びてきます。切り落としたものがもったいないので器に入れてみると、なんと花のデコレーションケーキの出来上がり。こんな小さな工夫がとても楽しいのです。

正月に沢山煮た黒豆を使っての簡単黒豆おこわ。煮た黒豆の糖分をさっと洗い流し、洗って1時間ほど置いたもち米に入れ、手持ちの甘栗を皮を剥いて加え、炊飯ジャーのおこわバージョンで炊くだけ。黒豆は到来物の丹波産3Lで、大きくてねっとりして8時間かけて煮たものです。一味変わったおこわが楽しめます。

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諏訪内晶子コンサートとドルフィン

2012年01月24日 | 音楽

Img_0002夕方に終わったボランティアの後、すぐチケット売り場の窓口に行き当日券を入手。このところスケジュールがうまくいかずチケットを無駄にすることがあり、確実に行ける当日券を求めることに決めています。

諏訪内さんのコンサートは2度目で偶然にも10年前と同じ1月23日、場所も同じホール。ヴァイオリンは前回も今回もストラディバリウスのドルフィンです。

前回のコンサートはピアノのボリス・ベレゾフスキーとのデュオリサイタルで、1990年チャイコフスキー国際コンクールのヴァイオリン部門とピアノ部門にともに優勝した希望に満ちた若い二人の演奏でした。

演目は、古典派やロマン派とは違いプロコフィエフ、リヒャルト・シュトラウス、マスネ、バルトークの19世紀末~20世紀初頭の音楽で、心地よく聞くというよりはきらりと光る硬質的なメロディと弾きかたで、背筋をピンとして聴く・・・ものでした。

私的にはモーツァルトやブラームスのバイオリンソナタでも…と思うところですが、最近の演目はピアノにしろ19、20世紀のものが多く感じられます。演奏するのはかなり難しいようですが。

残念なことにアンコールは無し。何となく予感はしていたけれど、これだけ全身全霊を込めて演奏すればもう余力は残っていなのでしょう。3度目の拍手に応えて再びステージに姿を現して丁寧にお辞儀して終わりになりました。

  ♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;ストラディヴァリウスこぼれ話;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;

ストラディバリウスのオークションの額を数億円とよく耳にしますが、日本で所有していた人はニュースにも取り上げられたように自宅を売却して購入した辻久子、高嶋ちさ子、家族の協力で手に入れた千住真理子などでそんなに多くはないようです。管楽器やピアノは基本的に消耗品ですが、弦楽器は大事に弾けば弾くほど価値が上がり数億円というのが相場のようです。

諏訪内さんの使うストラディバリウスは、日本音楽財団から貸与された1714年制作で愛称「ドルフィン」。ドルフィンは、美しい裏版のニスの模様がイルカに似ていたところから名づけられたそうで、世界3大ストラディヴァリウスの一つといわれています。

ストラディバリウスのほとんどは日本音楽財団が購入し、ヴァイオリン20挺は、慎重な委員会の審査により国籍を問わず一流の演奏家や若手演奏家に無償貸与されています。貸与者はチャリティーコンサートを開き、収益金を音楽振興と福祉のために使っているそうです。文化遺産ともいうべき名器を大切に保有し、それを使って文化に貢献し、その益を有効に使うことは高く評価されていいと思います。

ストラディバリウス1721年製「レディ・ブラント」は、詩人バイロンの孫娘レディ・アン・ブラントが所有していたところから名づけられたものですが、2008年から日本音楽財団所有。それが2011年の東日本大震災の復興を支援するべくインターネットオークションにかけられ破格の12億円で落札され、全額が「東日本大震災支援基金」に寄付されたそうです。ほんの小さな歴史遺産が大きな役割を遂げて歴史がつながっているのを感じ、音楽という部門から災害復興に強く心を寄せていくことに心を打たれます。

現在総数600本といわれるストラディヴァリウスは、英、米、日、スイスの順で保有されており、日本には財団などに70本ほど確認されているとか。限りある世界の財産が大切に保護、保有されていってほしいものです。

ところでストラディバリウスはヴァイオリンに限らず、もっと大きいチェロなどもありますが、このようなすごい名器を、演奏家は飛行機に搭乗するときにどのようにして持ち運ぶのでしょうか?今は手荷物のサイズが厳しくなっていますから・・・。

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「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想 」 展

2012年01月07日 | 福岡市美術館

Img_0001_31月5日、福岡市美術館『 レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想 』展が開幕しました。ダ・ヴィンチの現存する絵画は十数点というから、それが貸し出されることは珍しいと思います。

ここでは、ダ・ヴィンチの美はなぜルネサンス期の人々を引きつけたのか、現代の人々が今なお魅了されるのはなぜかをさぐり、ダ・ヴィンチの『 衣紋の習作 』2点、弟子との共作、レオナルド派の作品、同時代の画家たちの作品が展示されています。

「もう一つのモナ・リザ」ではないかとして展示された今回の目玉『アイルワースのモナ・リザ』はダ・ヴィンチによる未完成作説があるようです。

弟子との共作で『 「紡錘の聖母」の習作 』や「第三」といわれる『岩窟の聖母』も展示されています。期待していた『ほつれ髪の女』が東京展のみで、西国にまで下ってくれなかったのが残念です。

Img_4799_2このオープニングの日と私の誕生日が同じだったので、ランチを済ませてから会場にはいりました。お店は、よく行く隠れ家的なイタリア料理「アル・バーカロ」。

この店の味は私の舌によく合うので、生ハム、バーニャカウダー、外側がパリパリのフォカッチャ、ナスのグラタン・・・と、豊富なメニューからの選択にいつも迷います。子羊の肉も臭みもなくよく焼けていました。

昼間でしたが、スパークリングワインがおいしかったのでグラス二杯も飲んでしまいました。それにグラスの台がイタリアンカラーの赤!何ともお洒落です。


Img_4805_3デザートに誕生日モードのサービスをしてくれました。大好きなカシスシャーベットの酸味がたまりません。

注文してからゆでるスパゲッティ。このゆで加減がお店の命。細かな気遣いが嬉しいお店です。

オーソドックスな古い民家を、もとの構造をできる限り残して改装されたどこか懐かしい匂いのする建物です。

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