早朝6時ローマのフィウミチーノ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)空港に向かって出発。ホテルの厨房がまだ開かないということで「お弁当」。といっても簡単な飲み物とパンとビスケットの類。パンがおいしかったからよかったものの、なんとも侘しいものです。だーれも文句を言わないところがまた「すばらしい」と思います。(そういえば、10年前も帰るときはこんな感じでした。)
出国審査は相当に厳しく、ビニール袋に入れた液体類や機内持ち込みのチェック。マフラー、コート、ジャケット類は脱いでボディチェック。場合によっては靴も脱がされます。このあとパスポートの検査があり、さらに搭乗直前にもう一度機内持込のバックを開けて検査。なかなか疲れるところです。
液体類は1個が100ml以下、合計1000mlまで。ジッパーつきの縦横20センチの透明ビニール袋に入ることが条件。旅行ガイドには写真のように出ています。
昨年までは全く気にしなくてもいいことでした。厳しくなったのは、確か今年の3月からだった思います。だから、旅先で買ったワインもオリーブも持ち込めません。買ったお土産は、ドライトマトやポルチーニ、オリーブ石鹸などなど。出国審査が終わったあとロビーの免税店で買えばいいようです。
イギリスのヒースロー空港に向かう途中、アルプスの山々が見 えました。この山を越えて、ナポレオンはイタリアに攻めたのです。
帰りは、ヒースロー空港での乗り継ぎ。今までのツアーではほとんどが乗り継ぎ便で、直行便は3回ぐらいしか経験していません。これだと楽です。でも、乗り継ぎでは時間的にもゆとりを持って計画されているので、時差の関係もあり2日がかりになってしまうのです。ふーっ。
JALの機内食は、帰りには必ず小さな蕎麦がつき、のびていると はいえかなり味もいいので楽しみです。繊細な和の味は、イタリア料理の後には、かなりの高得点もの。よく煮込んだルーがおいしいカレーライスもばっちり。これももう和食の部類に入っています!
フライトの12時間は、あまり眠れなくてひたすら映画を観ていました。封切前の観たかった映画もありラッキーでした。
翌日12時50分に関西航空に到着。国内乗り継ぎのカウンターで、自分で気づかなかったスーツケースの破損を指摘してもらいました。JAL側で修理してもらえるとのことで助かりました。
スケジュールが密だったので、長ーい旅をした感じです。時間に振り回されたけど、個人旅行でこの観光をすれば、何倍も時間がかかったことでしょう。パック旅行の長短を考えるとき、やはり長のほうが大きいと思います。
塩野七生作品をイメージしながらの旅は、私には何かひとくぎりついたという感じをもてました。そしてもう一度読んでみたい本も出てきました。
帰宅したら、前もって冷凍しているおにぎりと、お味噌汁と、お漬物があればもう充分です。