5月に台北を訪れた時に、ふと立ち寄った中国茶の店。日本語がたどたどしい店主の親切な応対と、中国茶の味にすっかりはまってしまいました。さわやかな味と香り!それまで飲んでいたウーロン茶とはまったく違う味!今まで飲んでいたのはなんだったのか・・・?ウーロン茶の淹れ方、飲み方を丁寧に教えてもらい、さっそく茶器と高山ウーロン茶をその場で購入しました。
それ以来ネットで購入していますが、いろいろ面白いお茶があり、これは「茉莉紅白寿桃」という花茶です。
上の写真はまるく固めた茶葉。外側は白茶芽でおおわれ、ちょうど産毛のついた種子のような感じです。左の写真はグラスに熱湯を注いだところで、ゆっくりと葉が開き、中から千日紅と白い花が顔を出しジャスミンの香りがほのかに~♪。思わずお~っと声を出してしまいました。
これは「不思議な花茶の正体は?」と分解したところです。花と葉をそのまま乾燥させたものと思っていましたが大違いでした。ウーロン茶葉をまるく撚ったものを糸でしばり、中に千日紅と寿桃を埋め込んだものだったのです。工芸茶とはよくぞ言ったもので、細かな作業がいかにも中国・中国しています。中国の人のウーロン茶への思い入れを見る思いがしました。日本のさくら茶のような繊細さとはまた違った楽しみがあります。