超難関ミュンヘン国際音楽コンクールピアノデュオ部門で、福岡出身のピアニスト姉妹が日本人として初の3位入賞・特別賞・聴衆賞を受賞という新聞の記事を目にしたのは数年前でした。
郷土出身というだけでも嬉しいニュースでしたが、他の数々の国際コンクールで優勝したりと活躍されていたようです。
その姉妹のリサイタルが今日でした。

2歳違いでともに芸大大学院、その後姉妹一緒に海外へ。4年間のドイツ留学を終えて今年帰国されたそうです。
最初の曲。スリムな体のどこから力がでるのかというほど、エネルギッシュなルトスワフスキ「パガニーニの主題による変奏曲」が素晴らしかった!
スメタナ「モルダウ」ピアノ版。数ヵ月前に聴いたプラハ放送交響楽団とはまた違って、ヴルタヴァ河のさざ波のきらめきが繊細に聞こえました。
ブラームス「ハイドンの主題による変奏曲」10曲はドイツでの卒業試験で弾いたという力のはいったものでした。
各変奏曲は伸びやかだったり、ゆったりしたり、軽快だったり、リズミカルだったりとそれぞれが違う曲に思えました。
ピアノデュオのリサイタルは初めてでしたが、4本の腕と息がこんなにぴったり合うことに感動!また聴きたいと思います。
YouTubeを覗くと、実家に3台もグランド・ピアノが並んでいました。美しい言葉づかいにも所作にも、慈しんで育てられたことがしのばれて、親御さんのサポートの素晴らしさが感じとられてとても好感がもてました。
受賞後はオーケストラとの共演やリサイタルで活躍されていたようです。ちなみに、姉妹共に囲碁三段の免状保持者だそうです!
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「美しい」と言えば、数日前にBS4Kでカルロス・クライバー指揮の「ニューイヤー・コンサート1992年」を聴きました。
クライバーの横に大きくふる指揮棒と左手の動きの美しさが管弦楽の音を生き生きと引出し、こんなに美しい指揮を初めて見た気がして、しっかりと瞼に焼きついています。
孤高のカリスマ指揮者と言われるのがよく分かります。
なかなか放送されないけど、情報をキャッチして、もう一度聴きたい!