甲府から新宿に向かう上り列車。特急あずさが県境を過ぎるころ、私はカメラを抱えて右手の山中をにらんでいました。
「あれ」の正体を突き止めなくては!「あれ」とは、新宿から甲府に向かうJRの車窓左手に見た銀色に光るレターと封印の赤いハートマークの巨大なオブジェです。緑の山中に突如現れて、光りを反射してキラキラ輝く不可思議なものの正体は?旅の間中ずっと気になっていました。
見逃すまいと眼を凝らしていると「あっ、あった!」。やっと眼にしたときは、特急のスピードはシャッターチャンスを与えてはくれませんでした。
宿題を残したまま帰宅した私は、早速パソコンで知恵袋の世話に。そして素早く回答を出してくれた人がいました。神奈川県藤野市の「手紙のオブジェで、名前は
『緑のラブレター』、町内に数多くある野外環境彫刻の一つ」だということが!それにしてもなかなか味なことを考えるものだと感心しました。(写真はネットで借りたものです)。
車窓から離れていたので人の手は見えませんでしたが、あたかも緑の山がラブレターを抱きしめているかのような感じに切り込みを入れたとか。芸術家の素晴らしい発想です。これはオブジェを見た人へのラブレターなのでしょう。車窓からこれを目にした人は、きっと温かいメッセージを受け取ると思います。
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★ 「やまと絵の譜」・・・・・出光美術館
日本の美しい風景や土地の姿を映してきたのが「やまと絵」。その流れを逆から、つまり江戸の浮世絵から平安までさかのぼって展観し、「やまと絵」の新しいイメージを探っている展覧会です。36点の絵巻、風俗画、屏風が展示されています。
別室には、コレクションのルオーとムンク美術館から借りてきたムンクの作品が展示されています。
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★ 「フランス絵画の19世紀」・・・・・横浜美術館
フランスの19世紀は絵画革新の世紀。アカデミズムと印象派、保守と革新、その相互の影響関係こそが絵画の黄金期を築いた・・・と世界40の美術館から集められた80点が展示されています。
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横浜に来たらやっぱり「みなとみらい21」に来てしまいます。ここは広大な三菱重工跡地にできた意匠を凝らしたビル群の都市で、まさに壮観な近未来都市です。オフィス、グルメ、ショッピング、ホール、美術館が、ゆとりのある空間に立ち並んでいます。
かつての第1号ドックには、日本丸が浮かんでいます。そして、第2号ドックを整備して残したものが写真の「ドックヤードガーデン」です。現存する石造りドックでは最古のものだとか。ちょっと見るとまるでローマの遺跡のようでドキッとします。
羽田へは、YCATの目の前にある横浜駅東口入口からすぐ首都高に乗れるので、24分~30分で羽田に着きます。横浜は進化し続けているようです。
梅雨なのに全く雨に合わずに、3日間ゆったりと旅を楽しむことができました。