
ミャンマーのヤンゴンには日本人墓地がある。
初めてミャンマーをおとずれた9年前。
私はムガール帝国最後の皇帝の陵墓を訪れることと同じように、この日本人墓地を訪れることを目的の一つにしていた。
ムガール帝国の皇帝の陵墓はまったくの無名なのであったが、日本人墓地は「地球の歩き方」にも掲載されていて立派な石碑が立ち並んでいた。
中には20年ほど前に大阪の大手総合商社を倒産に追いやり、世の中を騒がせた韓国系の元フィクサーの名前を含まれていて、ここが日本人だけではなく、日本と関係のあった国々にとっても重要な場所であることを知ったのであった。
入口には記帳のノートが置かれていた。
私もせっかくここまでやってきたのだから、名前ぐらい残しておこうと思ってページを開いてみると訪れた多くの日本人の名前が記名され、コメントを残しているひとも少なくなかった。
そのコメントの一つ。
大学生が残した言葉が、自分の思いと重なり合い、今も記憶に残っている。
「あなた方の尊い犠牲の上に、今の日本の繁栄があります。皆さんの想いを無駄にしないようにという気持ちが、ここに来て初めてわき上がってきました。」
という言葉なのであった。
正直、今でもミャンマーは遠いところだ。
一昨年からANAが直行便を復活させたが、9年前はバンコク経由で日本からは一日かけて行かなければならなかった。
しかも、ヤンゴンに到着してから国内の移動がインフラの不備のため、たった200kmほど離れたところへ行くのに、半日がかり。
見渡す限りでこぼこ道で、田圃と畑が広がり、小屋のような粗末な家が点在する。
夜は真っ暗。
都市部も停電で真っ暗。
人々は極めて親切で日本人のメンタリティと酷似しているが、食べ物が日本人の口に合いにくい。
終日蒸し暑く、冷房の効いているところはほんのわずか。
半世紀以上も前、故国を遠くは慣れてミャンマーまでやってきた兵隊さんたちは、はるか4000kmの彼方にある故国を思い出しては、どういう心境になっていたのだろう。
私はチャイティーヨパゴダに向かう車中で景色を見ながら、思わず自分の想像に涙したことを覚えている。
ミャンマーにはどんな田舎にでも日本兵の墓が点在していて、その多くは今も地元のミャンマーの人々の手で篤く守られている。
もちろんこれはミャンマーだけの話ではなく、東南アジアではところどころで見かけることのできる光景だ。
安倍晋三首相が靖国神社にお参りしたと言っては中国と韓国が騒いでいる。
「反省が足りない」
「歴史を認識すべきだ」
という具合に通り一遍の主張を繰り返しているが、その言動に同意している日本の一部知識人というのは、どういうつもりなのだろう。
一度、ミャンマーへ行くことをお勧めしたい。
それにマスコミの報道は誰の国のマスコミなのか、判別しかねるものがある。
というのも、安倍首相のしたことは犯罪のように騒ぐマスコミが多いのだが、自分の国の国民、つまりは自分たちのお客さんのことを考えたことがあるのだろうか。
多くの日本人は首相が靖国神社にお参りするのを当たり前だと考えている。
それに難癖つけてくる中国と韓国にはいい加減辟易としているのだ。
そんな国民の感情を代弁せず、代わりに反日外国の主張を代弁する。
まったく持って、問題は靖国参拝ではなくて、報道姿勢にあるのではないかと、私なんかは考えるのだが、いかがか。
| Trackback ( 0 )
|
 |
|
|
|
|