東京での予定が思っていたより早く終わったので、さっさと大阪に帰ろうと思って飛行機の空席状況を検索したら、17:20羽田発関西行に空席を見つけた。
もともと乗る予定だった20:40発の便から予約変更。
シートマップをチェックして、
「お、窓際空いてるやん」
とさっそくそこもキープ。
京急に乗って羽田に向かったのであった。
17:20発の関西空港行はANAとスターフライヤーの共同運航便で機材はスターフライヤー。
スターフライヤーはANAよりも室内設備が充実していて、乗れれば「ラッキー!」といつも思うのだが、今回はとりわけ幸運に恵まれた。
機種がエアバス社から納品されたばかりの新品のA320なのであった。
関空行きのスターフライヤーは第二ターミナルからバスでの搭乗となる。
バスで飛行機に乗り付けるので、空港の景色が堪能できる反面、急いでいる時はイライラする原因にもなる。
空港内を走るバスはどこの国でもそうだが、チンタラとゆっくりで、とりわけ日本のバスは、安全確認のためか、よく停車し、のろい。
それに雨の時は飛行機に乗るときに若干だが濡れるのもよろしくない。
この日、羽田空港は雨なのであった。
それも若干横殴りの雨なのであった。
せっかく窓際の座席を確保したのに、景色が見えない。
しかも夜の飛行なので、上空に出ても何も見えない。
かなり残念なのであった。
しかも離陸してから気づいたのだったが、地上で横殴りの雨ということは風が強いということで、飛行機が大きく揺れることが予想された。
実際、めちゃくちゃ揺れたのであった。
バスから降りて、真っ黒な機体のA320に乗り込むと、なんだかいつもと雰囲気が違う。
スターフライヤーはどの飛行機でも他のエアラインよりも圧倒的にインテリアがスタイリッシュなので、格好良くて清潔感があるのだが、この機種はとりわけその印象が強い。
座席を見ると、各座席についている液晶モニタがやたら大きい。
「おお、なんか違うぞ、これ」
と思いながらバッグを座席物入れに入れて着席した時、機内アナウンスが流れた。
「当機は先月導入したばかりの最新型A320でございます」
おお、新品の飛行機で、これまでよりもいくつかの点で快適性がアップされていたのであった。
例えば座席数が従来の155席から144席に変更されていた。
これは前方座席との間隔が若干広がり、空間としての快適性がアップしていたのだ。
液晶テレビは大型のタッチパネル式ワイドスクリーンでVODを装備し、好きな時にどのチャンネルも最初から見ることができる。
音楽コンテンツも同様で、進化したのは電子ブックが読めることであった。
スターフライヤーオリジナルの北九州に関するコンテンツと、読売新聞の電子版が読めるのであった。
但し、この電子ブックにはいささか難があり、コンテンツの表示デザインがよろしくないのと、見づらいことに加え、内容が詰まらないという欠点があり、物珍しさ以外はなんのプラスも感じられないものなのであった。
従来からのナビゲーションマップは画像が鮮明になった分、魅力が増していたのだった。
コンセントやUSB端子も装備していて、長時間のフライトでもちゃんと仕事ができるなかなか優れものであった。
いずれもLCCを意識した仕様であることは明らかで、座席の快適性、液晶テレビが付いているところなど、LCCの代表選手ピーチエアと比べても格段のレベル違いが感じられたのであった。
なお、私の隣に座った中年のオッサンは、離陸後足もとに置いた鞄から紙コップとワインボトルを取り出しチビチビと遣り出したのだが、飛行機は大きく揺れてベルトサインも消灯せず、そんな中でワインの匂いをぷんぷんさせ、しかも、スルメの袋を取り出しその匂いも発散させて私を含める周囲の顰蹙を買っていた。
内装はANA以上だが、客にはLCCレベル以下のものも居たのが残念だ。
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