<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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カラー映画草創期の大作「風と共に去りぬ」。
私はこの映画を一度だけリバイバル上映の映画館で鑑賞したことがある。
もう二度と製作できないであろう巨費を投じた映画ということで期待に胸を弾ませてでかけたのだ。
しかし当日は疲れていたのか、結局は古い映画でついていくのが難しかったのか、よく寝たことを思い出した。
主演のクラーク・ゲーブルは嫌いな俳優ではなく例えば風と共に去りぬと同じぐらい古い映画「或る夜の出来事」は大好きな作品の一つでもある。
ビビアン・リーは他の作品を全く知らないのでこの映画でしか見たことがないので有名な女優さんだがあまり知らないのだ。

新聞報道によると「風と共に去りぬ」に出演していた主要な俳優の唯一の存命者であった女優オリビ・デ・ハビランドが亡くなったのだという。
享年104歳。
大往生なのだ。
この人、なんと日本生まれなのだという。
妹も同じく日本生まれ。
子供の時に米国へ移住したというのだからイギリス人であるご両親はどんな職業についていたのだろう。
一説では父親が東京帝大の講師であったという。
なんといっても大正時代なので今のように日本に住む外国人もそんなに多くなかったに違いないのだから。

ビビアン・リー同様にこの女優さんも名前は知っていても実際の映画は「風と共に去りぬ」以外に見たことがないのではないかと調べてみたら、ありました。

「エアポート77」

「エアポート77」は今はなき天王寺ステーションシネマで鑑賞料500円で見た映画なのであった。
ハイジャックされたB747が海に墜落。
機体は壊れないまま海に沈んでしまい、乗客はいかに脱出するのかというのがストーリーの流れであったと記憶する。
所謂「大空港」シリーズなのだが、私が覚えているのは「飛行機が海に沈んで、そこから乗客が助け出される映画」というだけで、他は殆ど覚えていない映画なのだ。
ちなみにこの映画で寝ることはなかった。

このパニック映画にオリビア・デ・ハビラントが出演していた。
もちろん私は記憶にないのだが、多分見たら思い出すであろう。

晩年は2009年にドキュメンタリー映画のナレーションを務めたようで、それが事実上の遺作となったらしい。

「銀幕時代のスター」時代がまた一つ遠くなった。


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