<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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大阪のローカルFM局「FM COCOLO」が生まれ変わった。

新しいコンセプトは「Around 45。

45歳上のおっちゃん・おばちゃんをターゲットにした音楽中心のFM放送。
聞いていると古い曲ばかりなのに、かなり新鮮だ。

最近の10代、20代の人達はラジオ放送を聞かなくなってきているという。
実際、私自身,通勤電車の中などで高校生がラジオの話題を話しているのを耳にしたことがない。
あの曲が良かった、ハガキを読まれた、なんてことはついぞ耳にすることがないのだ。
大体の高校生はiPodやウォークマンを聞いている。
きっと「自分だけの世界」に没入しているのだろう。

私が中高校生のころは毎日ラジオを聞きながら勉強しているフリをしたものだ。
ヤンタン、わいのわいの90、欽ドン、オールナイトニッポンなどのAM放送。
音の本棚、ミュージックスコープ、世界の音楽アメリカの旅、などのFM放送。
どれもこれもテレビよりも面白かったり、粋であったりした番組の数々だ。
ウォークマンが発売されても高価だったのですぐに購入することはできなかったし、そのウォークマンのカセットテープに収録されている内容がラジオ番組そのままか、ラジオ番組から選抜した楽曲だったりしたものだから、ウォークマンと言えども自分だけの世界に没入というところまではいかなかった。

前述したようにそのラジオを聞く人口が小さくなってしまいテレビ放送以上の存亡の危機に立たされているのだそうだ。
東京では著名なタレントの番組が終了させられて結構話題になったりしている。
ラジオ局の経営は深刻で、もはやスポンサーにとって広告媒体としての魅力は消え失せているのかも知れない。

そうなると中小ラジオ局の生き残り政策はシビアなものが求められてくる。

FM-COCOLOのコンセプト変更は生き残り政策でも大胆な変革に違いない。
これまで外国語放送が中心であったものが45歳以上をターゲットにした内容で放送すると言うのだ。
正直言って45歳以上と言うのはかなり漠然とした範囲だと思う。
45歳も70歳も一絡げにするのは無理だとさえ思う。
実際先週末にFM-COCOLOを聞いていて加山雄三のコメントと歌が流れたが,正直言って私の世代(40代)の歌やタレントとは思えない。

とはいうものの、ラジオから流れてくる音楽はフォークやニューミュージック、そして懐かしい70年代80年代の洋楽ポップスが中心で、私たち「ラジオ世代」には思わず口ずさんでしまうメロディーでいっぱいだ。
また、演歌や浪曲、雅楽なんかはもちろんかからないのでムードを破壊されるとこもない。
局全体が、例えばNHK-FMの土曜朝に放送されている「Saturday Morning Sunshine」みたいな雰囲気なのだ。

最近ラジオといえば「あ、安部礼司」「AVANTI」そして先述のNHK-FMの番組だったが、ここにFM-COCOLOが追加されることになった。
ローカルでもうひとつだったFM局。
結構いけているような気がするのは、おっさん世代の私だけだろうか。


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先月末でANAのマイレージポイントが600マイルほど失効するので,慌てて特典と交換した。

たかが600マイルと侮るなかれ。
600マイルを蓄積するためには例えば特割1のチケットで東京~大阪を一往復半しなければならない。
これは大切だ。

ところがマイル交換は最低3000マイルからになってしまうので失効しないマイレージも使わなければならない。
これは困った。
東南アジアへは無料で行けるくらい溜まっていたのだが、今、仕事が忙しくて東南アジア旅行なんてのんびりすることはできない。
下手にいつものように「バンコク行ってきます」とか「台北へ行ってきます」などと言って出かけたら、帰ってきても席がないかもわかない。

仕方が無いので私はマイレージをCCCのTポイントに移行することに決めた。
TポイントにしておくとTSUTAYAやカメラのキタムラ、新星堂、ファミマなどでお買い物に利用することができるからだ。

この移行ポイントは最低10000マイル。
交換レートは10000マイルで10000ポイント。
つまり10000円に交換することができた。
正直12000マイルを使って国内線優待券をもらった方が遥かに得なのだが、せっかくたまったポイントを仕事で利用するなど勿体無い。
会社が得をするだけだ。
そんなら現金化(ポイント化)してお買い物に使った方がよっぽど人生豊かってなもの。

ということで、ギリギリの3月31日に移行手続きを済ました。

ところで、この移行手続きのページの説明文中に、めちゃくちゃ小さい字で4月1日移行、移行ポイントが変わります、というような説明が書かれていた。
それをクリックしてみると、なんと4月1日以降は10000マイルは5000ポイントと交換になるというのだ。

「セーーーーーーフ! 交換レート変更前日滑り込み!」
などととは思わなかった。
なんて「しぶちんなんだ!」と思ったのだ。

Tポイントにしろビッグカメラのポイントにしろ、現在ポイントサービスの残高は膨大な不良債権になりつつある、ということを新聞だったか経済番組だったかで紹介していたことがある。
正直、まともに乱発しているポイントサービスはJALのマイレージサービスぐらいで、これとて産業再生機構の金、つまりは税金をマイルに変えているだけのことで、異常事態に変わりはない。

だからといって「小さな文字」で「ページの片隅」に、「ポイントかわりまっせ」はないであろう。

ということで、どんどん「しぶちん」になってくる世の中は、悲しい。

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タダより高いものはない、と昔からよく言われているが、最近は料金が無料のものがやたら多い。

駅に置かれているフリーペーパー。
リクルートのR25だとか、大阪市営地下鉄の「ノッテオリテ」なんかがその代表格。

私が学生の頃、よく購入していた「日刊アルバイトニュース」のような求人雑誌も原則無料。
駅のスタンドで無料で置かれている。

無料といえばインターネットのサービスがやたら無料。
メールサービスにファイル転送サービス、地図にシティガイド、観光ガイド、オフィス系やグラフィック系のコンピュータソフトなどなど。
なんでもかんでも無料で、しかも機能はそこそこ持っているので侮れない。
さらに、お隣の無法国家中国となると、これに映画やテレビ、音楽などのダウンロードも無料となってくる。

おかげで地図の出版社は昭文社とゼンリン以外はほとんど姿を消したし、レコード会社は身売りが頻繁。
映画会社や出版社は「タダコピー」に神経を尖らせている。

クリス・アンダーソン著「フリーからお金を生み出す新戦略」を読むと、その「フリー」ビジネスのからくりがなんとなくわかってくる。
「なんとなく」というところがミソで、「なんでグーグルは儲かっているのか?」というようなソボクな疑問については、従来の価値観に縛られている私なんかには、なかなか分かりにくいのだ。

それでも、この本にはジレットの髭剃り用安全カミソリの普及キャンペーンから、食品の普及キャンペーンに「フリー」が使われていたことが書かれており、『フリー経済』の基本を学ぶにはぴったりかも知れない。

従来は「フリー」を展開して「稼ぐ」ためには、それなりの資本を有したようだが、インターネットの登場により比較的安価な資本で「フリー」というビジネス手段を利用出来るようになったのが今日の姿なのだろう。

その製品やサービスを100%提供するのではなく、そのうちの「実用的」「基本的」な部分を無料で提供することにより、フルスペックの「有料」を勝ちとることができる。

フリービジネスはかなりの知恵とマーケティング能力が必要な最先端ビジネスだと思ったのであった。

~「フリーから金を生みだす新戦略」クリス・アンダーソン著 NHK出版~

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