<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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「今バンコクへ旅行に行ったら赤とか黄色とかのシャツ着て歩いたらええんちゃいますの」

と笑いながら私に話したのは先週末フランスから無事戻ってきたK君。
「よくもぬけぬけと普通に帰ってきたな」という私の冗談に対する反撃だ。

ともかく、K君の指摘を受けなくともお調子者旅行者でタイを旅する者たちの中には、もしかするとバンコク都内で黄色や赤色のシャツをわざわざ購入してオチョクル日本人の若者が現れる可能性がある。
とりわけ関西人はこの手のイチビリが大好きなだけに注意が必要だ。

赤いシャツを着ていると黄色シャツの軍団から、黄色シャツを着ていると赤シャツを着ている軍団から攻撃を受ける危険性がある。
それもドツカレルというような軽いものではなく、手りゅう弾を投げ込まれる、砲撃される、狙撃される、といったしゃれにならないやつばかりだ。

私は王家の色である黄色のシャツを着ていると大丈夫なんじゃないかと思っていたのだが、それも間違いだったようだ。

そもそも1995年だったかの軍と警察の衝突によるクーデター騒ぎは王様の一喝で収束したのに、今回はどうしていつまでも対立しているのだろうと思っていたのだが、なんとプミポン国王は入院なさっているという。
親父さんが入院していることをいいことに、我儘な兄弟がけんかをしてシャレにならない事態、というのが現在のタイの実情か。

青シャツだったら大丈夫かも。

でも、赤シャツ、黄シャツに、それに勝手に青シャツ。
これって昔の米国製SFテレビの制服を彷彿させて、もしかしたらタイ人はトレッキーなのか。

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