このGW。
タイ旅行をご計画されていたみなさん、お気の毒様です。
外務省がついに「バンコクへの渡航の是非を検討してください」という、事実上「行くな宣言」をしてしまいJTBと日本旅行はツアー中止。
HISと近畿日本ツーリストはツアーを継続するそうですが、家族が反対したり、旅行する人自身が「なんとなく怖い」というのであれば中止やむなし、ということろでしょうか。
実のところ、私もGWは2年ぶりぐらいにバンコクへ行きたかったのですが諸事情が許さず、四国讃岐へのうどん食いと金比羅さん参りで我慢です。(金比羅さんに失礼かな)
「バンコクへの渡航」だから、チェンマイやプーケット、サムイは大丈夫と思ったら大間違い。
普通、これらの街やリゾート地に行くには日本からはバンコク経由での乗り入れになるから、行くこと自体が難しくなります。
そもそも日本人が10万人住んでいるというタイ。
そのうちの半分以上がバンコク都内やその周辺に居住しており、進出している日本企業は2万社を越えると言われています。
そんなタイのバンコクに「渡航の是非を」なんて言われても、「米軍移設反対のデモがありますから沖縄県には行かないでください」くらいに近い馬鹿げた雰囲気があるのも事実。
以前、シーロムの居酒屋に置いていた現地日本語のミニコミ誌に書かれていた記事に「タイ人の婚約者を日本の実家に連れて帰ろうと日本領事部へ行ったら、めちゃくちゃ無愛想でめちゃくちゃツッケンドンで、超面倒くさそうに応対されました」というような在バンコク日本大使館領事部での役人対応の体験談が載っていました。
バンコクの日本大使館は統計によると在外公館で最も邦人の「助けてくれロー」が多いところだそうで、きっと大使館の職員の皆さんも面倒くさい、といったところなのでしょう。
そこへ今度の政治騒動。
「デモに巻き込まれてケガをしました」
とか、
「大学生の子供と連絡が取れません。探してください」
とか
「飛行機が飛ばない。東京に帰れない。どうしましょう?」
なんていう依頼に応えるのがメチャクチャ面倒なので、外務省は現地の職員のことを考慮して予め「渡航の是非を検討してください」を喚起したのかも知れません。
私なんか、万博目当てで上海へ行く方がよっぽど危ないような気がするんですけど。
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