賭銭無の「週末はPhoto一息」

賭ける銭無しに陥った競馬から、カメラを趣味にして6年目で退社。“週末”が“いつでも”になりましたがタイトルはそのままで。

白鳥の湖

2010年05月16日 | 牡丹
町田ぼたん園から。
  
「白鳥の湖」は白色で中心が紅色がかる。八重咲きの大輪。チャイコフスキーのバレエ音楽が有名です。
  
「五節の舞」。千重、抱え咲き、中生咲き。節間短く、樹は小ぶりに育つ。
踊り関連とはいえ、突如、日本の奈良時代以後に行われた宮中行事へタイムスリップ。
  
続いて「太神楽」。紅桃色、八重、半抱え咲きの大輪。花もちがいいので、庭植え、鉢植えに適す。
太神楽は伊勢神宮や熱田神宮の神人が各地を巡って行った神楽で獅子舞と曲芸からなる。
曲芸は舞台芸として発展し、江戸末期に登場した寄席で色物として演じられるようになった。
  
「岩戸鏡」。柔らかな紅色、千重の半抱え咲き。樹勢は強め。こちらも鉢植え向き品種。
古事記や日本書紀に記された、アメノウズメが天の岩戸で舞ったのが神楽の起源とされています。

富士の峰

2010年05月15日 | 牡丹
町田ぼたん園から今回は「山」をテーマに。
  
最初が「富士の峰」。白色の千重、大輪。重ねも多く、花と葉のバランスがよく鉢植え向き。
  
1枚目の「嵐山」は早咲き。桃紅色の丸弁で八重の大輪。弁先が淡い色合いのぼかしになる。
2枚目は「桃山」。中生咲き。均整が良ので切り花、鉢栽培に適。ピンクの名花。
この2種は新潟の初代・長尾次太郎氏が作出。
  
「白香山」と「光山」。こちらの2種は写真だけの紹介です。

寿の花火

2010年05月14日 | 牡丹
町田ぼたん園から。

「寿の花火」。前回の「花」から花火へと続けました。
園内には「花火」という名札のついたものもあるのですが、日本ぼたん協会のページ内、ぼたん図誌にある
「寿の花火」の写真はローマ字表記が「Hanabi」となっているので同じ品種なのかも知れません。
  
園内数ヵ所にある「寿の花火」は、色具合がそれぞれ微妙に違っていました。
撮った写真は桃色系が多かったのですが、ぼたん図誌では赤系に分類されています。
咲き始めが桃色で咲き進むにつれて紅がかってくるように思われます。

「冬の花火」。白色の千重で中輪。樹勢は強い。
  
花付きが良く、花と葉のバランスの良い品種。「伯爵夫人」と兄弟実生で紫斑が薄く入る。

こちらがその「伯爵夫人」。白の八重、中輪。
3枚の「冬の花火」と比べると千重と八重の違いが分かりますね。

花競

2010年05月13日 | 牡丹
町田ぼたん園から。前回のトリが「桜」でしたので、今回は「桜」でスタート。
  
「平成桜(へいせいざくら)」と「娘花桜(むすめはなざくら)」。
「花」という字が出たので次に登場するのは、

淡桃色系を代表する千重の大輪「花競(はなきそい)」。
開花時期からすると、桜(ソメイヨシノ)と牡丹が同時に咲き競うことはないでしょうね。
以下、名に花のつく牡丹を競わせます。
  
「祭花笠(まつりはながさ)」と「花仙(かせん)」。
  
薄赤色で八重の中輪「花魁(おいらん)」と中国種の「花胡蝶(はなこちょう)」。

八千代獅子

2010年05月12日 | 牡丹
町田ぼたん園から。
  
前回の獅子シリーズをパスして、こちらへ登場させた淡い桃色の「八千代獅子」。
ぼたん園の説明プレートは「花首強く、特異花形を支える 名花」とあるだけ。
名花ならばと期待して検索したものの、牡丹の品種データは見つからず、地歌・箏曲のほうがほとんどでした。
  
ぼたん園入口前で出迎えてくれているのが「八千代椿」。
桃色、千重の抱え咲き、細弁の大輪。咲き出しはやや色濃く、満開後の弁端は薄いピンク色になる。
  
白色、八重の大輪「新八束」と、純紫色で千重・抱え咲き、中輪の「八雲」。

「八」シリーズとなった今回の締めは「八重桜」。八重咲き、大輪の早性種。
ぼたん園の説明プレートには「咲き出しは桜色より色濃く満開後は桜色になる。
樹勢強く、鉢栽培、切り花に適。新潟・長尾次太郎作出」とありました。

崑崙獅子

2010年05月11日 | 牡丹
町田ぼたん園から。今回は「獅子」を集めて、といくつもりでしたが…
  
最初は「麒麟錦」。すでに載せていたものと思い込み、前回の「錦」シリーズから除いていました。
私の意識では麒麟(ビール会社のイメージ画ね)も獅子も同じなので、ここで登場させちゃおうという次第。
  
本来ならトップになるはずだった「崑崙獅子」。
ネットで検索したところ「一般に販売されていない品種」「千重獅子咲きの絶種の名花」とあり、
貴重な品種といえそうです。
  
1枚目の「明石獅子」は淡い紅色で花底が濃い、千重・獅子咲き。
2枚目は「神楽獅子」。濃紅紫色。花弁が開くにつれ色が濃くなる。千重の中輪。

「紅獅子」は写真だけ。
  
「八束獅子(やつかじし)」。淡桃色で花底は濃い。 千重・獅子咲きの大輪。

錦の艶

2010年05月10日 | 牡丹
町田ぼたん園から「錦」がつく品種を。
  
「錦の艶(にしきのつや)」は濃い桃色系。万重の盛り上がり咲き、巨大輪。
花びらは切れ弁で外側に弱いぽかしが入る。中間咲き。

別の場所で咲いていた「錦の艶」は朱紅色。
昨年の画像データを確認したら、やはり色の違う2種を撮影していました。
  
「扶錦紅(ふきんこう)」。これは写真だけで。
  
「神楽錦(かぐらにしき)は紅色系のようですが、別の場所で咲いていた、開いて間もないと思われる2枚目のは濃いピンクですね。

日月錦

2010年05月09日 | 牡丹
5月になってから町田ぼたん園へ行ったのは1日と5日。
その2日間で撮影したぼたんを紹介していきます。
(過去に掲載した品種は原則として除外します)

最初は、相合傘と洒落込んだ「日月錦(じつげつにしき)」と「向陽(こうよう)」。
右後ろでうらやましげにしているのは「吉野川」。
  
「日月錦」と「向陽」ご両人のアップ。
紅桃色の「日月錦」は八重、抱え咲きの中輪。切花、鉢植えに適す。
咲き出しは色が薄く外側の花弁2~4枚のへりに赤の色素を欠いた個所が覆輪状に現れる。
「向陽」はデータが見つからず、お顔だけで。

園内の6、7箇所くらいで咲いていたのが「黒龍錦(こくりゅうにしき)」。
  
淡い赤紫の暗色。縦縞の絞りが外側の花弁に現れる。中生咲き。樹は横張り、小ぶりに育つ。

町田ぼたん園

2010年05月09日 | 
5月5日の町田ぼたん園から。

前日4日が花数は一番多かったそうですが、この日も園内は華やかでした。

当初の頃とは牡丹の顔ぶれもだいぶ変わっています。

藤棚の藤も涼しい日陰を作っていました。

いこいの広場の鯉のぼりも、こどもの日で心地よさげに泳いでいました。

広場の藤棚の横には白藤。

なお、有料公開期間は今日9日までですが、遅咲きの牡丹とシャクヤクの見頃はもう少し続くと思います。

エビネ 2

2010年05月08日 | 
町田えびね苑から、エビネのつづき。
  
「キリシマエビネ」は九州、四国地方に自生し、自生地域としてはキエビネと同じ。
花色は薄紫や淡い桃色または白が一般的。
  
こちらの「ヒゼンエビネ」はキリシマエビネとエビネ(ジエビネ)の交雑種といわれている。
キリシマエビネの明るい桃色系の花色で白や紫色を帯びる。黄色は含まれない。
  
そしてキリシマエビネとキエビネの交雑種といわれる「ヒゴエビネ」。
苑内の説明プレートに花色は書かれていませんが、
薄い黄色で白色を帯び、唇弁はやや薄めの黄色というところでしょうか。


エビネ

2010年05月07日 | 
町田えびね苑から、ようやく主役たちの登場です。

「キエビネ」は九州、四国地方に自生。花全体が黄色で葉や花が大きい。
  
1枚目は花のアップ。
2枚目は高松宮両殿下が愛好され、旧邸で長年大切に育てられていたキエビネ。
平成18年3月に約300株を寄贈され、町田市の気候や土壌に適応するよう管理してきたそうで、今年から公開したものと思います。
  
こちらは「エビネ」。ほぼ全国に自生し地エビネとも呼ばれる。
茶褐色がふつうで唇弁が白または桃色。地味目の色が多いが愛好家は多い。

この一画には「キエビネ」と「タカネエビネ」などが混在。
  
その「タカネエビネ」はエビネ(ジエビネ)とキエビネの自然交雑種といわれ、花色が豊富。

(説明文は苑内に掛けられたプレートから引用しました)

クリンソウ

2010年05月06日 | サクラソウ(桜草)
5月1日の町田えびね苑から「クリンソウ」。

2年前にも載せていますが、あの時はこれほど花が開いていませんでした。
株数もだいぶ増えているようです。
  
全体の8割近くを占めるのが、まとまって咲いてる白い花。最下段の花はすでに散っています。
    
白以外の花を集めてみました。

クリンソウはサクラソウ科サクラソウ属。
輪状に数段咲く花の姿を仏塔の屋根にある「九輪」に見立てたのが名前の由来。
下方から順に数段の花が開花していく。(2年前のをそのまんま)

ユキモチソウ

2010年05月05日 | 
5月1日の町田えびね苑から。
2008年4月28日にウラシマソウ、29日はクマガイソウ、30日がユキモチソウと続けて載せていました。
(リンクさせましたので上の名前をクリックして参照してください)
昨年は載せていなかったので、今年は登場させとかないとということで…。
  
いくつか並んだ「ユキモチソウ」からいちばん大きくて食べごろなのをチョイス。
    
「ウラシマソウ」の釣竿、手元部分がわかるように画像ソフトで明るさをいじくってみましたが…。

苑内の様子もチョコッと見せて、熊谷次郎直実のクローン母衣(ほろ)武者軍団勢ぞろいの図。

アケビの花

2010年05月04日 | 
今回も町田えびね苑から。

「アケビ」。漢字では木通、通草。学名はAkebia quinataとアケビが使われています。
漢字のほうはどうしてこうなるの?と調べたら、つるの部分は利尿作用があって、
おしっこが通じる木からきているようです。
名の由来は、開け実(あけみ)、開けムベ(ムベの実は開かない)や、割れた実があくびに似ているとか、色ぐあいから朱実が転訛したなどの説があるようです。
実は、この写真は4月25日に行った時、何か咲いてるなぁ~で撮っていたもの。
  
そして5月1日。この日は写真入りの説明書きが付けられていてアケビの花と判った次第。
アケビの花は雌雄異花で1枚目が雌花、2枚目が雄花。
ファインダーでアップにして見ているうち、どちらも趣のあるきれいな花だと思えてきました。
  
こちらはユキノシタ科ネコノメソウ属の「ヤマネコノメソウ」。
山野のやや湿った場所に生え、果実が猫の目に似ているところからついた名前。
ガク片4枚の緑色の花が茎の先端に10数個つく。
花が終わると花茎の基部にできたムカゴが縦に裂け褐色で楕円形の種子が多数できる。

キランソウ

2010年05月03日 | 
有料公開中の町田えびね苑内に咲いていた山野草を2種。
  
「キランソウ」は別名が「地獄の釜の蓋(ジゴクノカマノフタ)」。
地獄の釜にも蓋をしてしまうほどに優れた薬草ということから名づけられたとのこと。
茎は直立しないで地を這うように広がる。花は紫色が美しい唇形。
  
ケシ科キケマン属の「ジロボウエンゴサク」。
ジロボウの名は伊勢地方で次郎坊と呼んでいたことから。ちなみに太郎坊がスミレ。
キケマン属にはヤマエンゴサクのほかに、エゾ、ミチノク、キンキと地名が付いたエンゴサク類と
キケマン、ムラサキケマンなどケマンと付く数種類がある。
ケマンは仏殿の欄間などを飾る仏具の華鬘(けまん)に似ることからついた名前。