青山白花、光の夏に

夏嶺、香らす花に―万葉集×Ben Jonson
都久波祢の 佐百合の花の夜床にも 愛し家妹ぞ昼も愛しけ 大舎人部千文
筑波嶺に咲く小百合花、
あの香り高い花を敷いた夜のベッドに愛しんだ僕の恋人、
あの人が昼も愛しい、家に置いて愛しんでいたい、百合の花のよう香らす美しい君を。
雑歌として『万葉集』巻二十に掲載される防人の歌ですが、コレって恋歌でしかないなと。笑
今日は歌にある都久波祢=筑波山に登って来たんですけど、リアルに山百合が咲いていました。
千年以上前に歌われた百合の子孫が今に咲く、そういうの面白いなと。笑
筑波山はツインピークスの山です。
西側を男体山・標高871m、東側を女体山・標高877mと女山の方が背が高くなります。
よく自然界での雌雄は女性の方が大きいこと多いですけど、この山もそうなのかは未詳です、笑
この山は「紫峰」という雅称もあるほど古来から詩歌に詠まれ、上述のよう『万葉集』から登場します。
で、男女のツインピークスがあることから縁結びの神山と謂われて歌垣=合コン祭の場として万葉の時代には有名でした。
歌垣「うたがき」は嬥歌「かがい」とも言い、既婚未婚とも参加&好きな相手とベッドインOKっていう大らかなモンです。
鷲の住む 筑波の山の 裳羽服津の
その津の上に率ひて 娘子壮士の行き集ひ
かがふ嬥歌に 人妻に我も交はらむ 我が妻に人も言問へ
この山をうしはく神の昔より 諌めなぬわざぞ今日のみは 目苦しもな見そ事も咎むな
高橋虫麻呂の作歌で『万葉集』に載っている長歌です。
この訳をしちゃうとR18指定エロです、なのでココには載せない方が良いのかなと、笑
何て言って前に6月2日「鷲、富士、天空の際―万葉集×William Wordsworth」で歌だけ紹介しました。
が、あのときメッセージでリクエストくださった方にだけは自訳を返信しましたけどね、笑
ソンナ歌垣の舞台だと筑波山神社の参道にはデッカク看板が書いてあります。

A lily of a day
Is fairer far in May,
Although it fall and die that night―
It was the plant and flower of Light.
In small proportions we just beauties see:
And in short measures life may perfect be.
ただ一日の百合は
初夏のなか遥かに美しい
たとえ夜に枯れ落ちる命としても、
それは草木の命、そして光輝の花
小さな調和に端整な美しさを見る、
そして短い旋律たちには完璧なる命が謳う
Ben Jonson「It is not growing like a tree」
前にも紹介したイギリス詩ですが、上述の歌に合うなと思って載せました。
人間の命は一時、花の命も一時、それは大樹の生命より短いけれど輝いている。
そんな詩歌の想いは古今東西とも変わらないんだなと。
で、個人的意見としては百合も綺麗だし巨樹もカッコイイんで好きです、笑
今日も筑波山で大きな古木を沢山見ましたが、樹皮は歳古りて苔むしても梢は瑞々しいんですよね。
どんだけ老齢の樹木も葉は一瞬の生命、そんな輝きは一日の百合と同じ息吹に眩しくて綺麗でした。

このあと第66話「光望6」加筆校正をします。
そのあと短編を今夜or明朝にUPの予定です、が、今日の疲れで寝たらすみません、笑
取り急ぎ、
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夏嶺、香らす花に―万葉集×Ben Jonson
都久波祢の 佐百合の花の夜床にも 愛し家妹ぞ昼も愛しけ 大舎人部千文
つくばねの さゆりのはなの ゆとこにも いとしけいもぞ ひるもいとしけ
筑波嶺に咲く小百合花、
あの香り高い花を敷いた夜のベッドに愛しんだ僕の恋人、
あの人が昼も愛しい、家に置いて愛しんでいたい、百合の花のよう香らす美しい君を。
雑歌として『万葉集』巻二十に掲載される防人の歌ですが、コレって恋歌でしかないなと。笑
今日は歌にある都久波祢=筑波山に登って来たんですけど、リアルに山百合が咲いていました。
千年以上前に歌われた百合の子孫が今に咲く、そういうの面白いなと。笑
筑波山はツインピークスの山です。
西側を男体山・標高871m、東側を女体山・標高877mと女山の方が背が高くなります。
よく自然界での雌雄は女性の方が大きいこと多いですけど、この山もそうなのかは未詳です、笑
この山は「紫峰」という雅称もあるほど古来から詩歌に詠まれ、上述のよう『万葉集』から登場します。
で、男女のツインピークスがあることから縁結びの神山と謂われて歌垣=合コン祭の場として万葉の時代には有名でした。
歌垣「うたがき」は嬥歌「かがい」とも言い、既婚未婚とも参加&好きな相手とベッドインOKっていう大らかなモンです。
鷲の住む 筑波の山の 裳羽服津の
その津の上に率ひて 娘子壮士の行き集ひ
かがふ嬥歌に 人妻に我も交はらむ 我が妻に人も言問へ
この山をうしはく神の昔より 諌めなぬわざぞ今日のみは 目苦しもな見そ事も咎むな
高橋虫麻呂の作歌で『万葉集』に載っている長歌です。
この訳をしちゃうとR18指定エロです、なのでココには載せない方が良いのかなと、笑
何て言って前に6月2日「鷲、富士、天空の際―万葉集×William Wordsworth」で歌だけ紹介しました。
が、あのときメッセージでリクエストくださった方にだけは自訳を返信しましたけどね、笑
ソンナ歌垣の舞台だと筑波山神社の参道にはデッカク看板が書いてあります。

A lily of a day
Is fairer far in May,
Although it fall and die that night―
It was the plant and flower of Light.
In small proportions we just beauties see:
And in short measures life may perfect be.
ただ一日の百合は
初夏のなか遥かに美しい
たとえ夜に枯れ落ちる命としても、
それは草木の命、そして光輝の花
小さな調和に端整な美しさを見る、
そして短い旋律たちには完璧なる命が謳う
Ben Jonson「It is not growing like a tree」
前にも紹介したイギリス詩ですが、上述の歌に合うなと思って載せました。
人間の命は一時、花の命も一時、それは大樹の生命より短いけれど輝いている。
そんな詩歌の想いは古今東西とも変わらないんだなと。
で、個人的意見としては百合も綺麗だし巨樹もカッコイイんで好きです、笑
今日も筑波山で大きな古木を沢山見ましたが、樹皮は歳古りて苔むしても梢は瑞々しいんですよね。
どんだけ老齢の樹木も葉は一瞬の生命、そんな輝きは一日の百合と同じ息吹に眩しくて綺麗でした。

このあと第66話「光望6」加筆校正をします。
そのあと短編を今夜or明朝にUPの予定です、が、今日の疲れで寝たらすみません、笑
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