君は知らねど、
soliloquy 初夏の夢―another,side story
どうしよう、こんな夢?
「…、」
ああ声もでない解からない、だって恥ずかしすぎる。
こんな夢こんなふう見てしまった、こんなこと一体なんの深層心理?
―どうしようこんなの…僕ってよっきゅうふまん?
ああ恥ずかしいそんなんだったら?
だって知られたら何を想われるだろう?
―英二は昨夜すごく大変だったのに僕ったらこんな夢…なんでこんな、
途惑って困って首すじ逆上せる、だって申し訳なさすぎる。
こんな自分を知られたら嫌われる?哀しくて頬熱くて、寝返りうって声がでた。
「…え、いじ?」
白皙の寝顔すぐ至近距離、安らかに寝息やさしい。
ずっと見なれた寝顔は美しくて、けれど意外で枕そっと隔てた。
―なんでいるのえいじ救助で徹夜っていってたのに…?
帰られない、そう連絡くれた独り寝だった。
それなのに目の前たしかに寝顔よりそう、驚いて、けれど嬉しい。
「…おかえりなさい、英二?」
手そっと伸ばして髪ふれる。
ダークブラウンさらさら指こぼれて、寝顔きれいで微笑んだ。
「…おつかれさま英二…よく眠って…?」
あれ?なんで英二ったら裸なんだろう?
―…疲れてシャワーそのまま寝ちゃった、かな?
ブランケット素肌のぞかせる、その白皙まばゆい。
朝陽はじく肌理なめらかで、筋肉ゆるやかな稜線つい惹きこまれる。
シャープに研がれた肌つい見惚れて、けれど小さな紅い痣に止まった。
「…ぇ?」
なんで英二、そんなとこ痣つけてるの?
「…っ、」
どうして痣なんでそんな?
そんな疑念もたげだす、昨日ほんとは何していたの?
『もう周太だけだよ周太、だから…信じて周太?』
そう言ってくれた、だから今こうして同じ家。
それなのに痣がついている、裏切られてしまった想い枕投げた。
「っ…いてっ?」
眠たく唸る、でも低く綺麗な声。
この声ずっと好きだった、けれど赤い痣に周太は睨んだ。
「えいじ…ゆうべはおつかれさまタノシカッタミタイダネ?」
ほんと「おつかれさま」だ?
想い睨みつけた視界ゆるく滲みだす、その真中で切長い瞳が瞬いた。
「ただいま周太、楽しかったってなんで?」
わからないな?
そう見つめてくれる瞳は睫が濃い。
こちら向く肩の稜線なめらかに綺麗で、見惚れそうで、けれど周太は睨んだ。
「…きゅうじょって言ってたけどその痣って救助でつくのと違うよね…なんでそんな」
あ、声が詰まってしまうだって哀しい。
―嘘を吐かれるなんて嫌だ…こんなばれる嘘なんで?
嘘は吐かない、そう約束してくれた。
けれど今こうして嘘を吐かれる、だったら、どうせなら知らないままでいたい。
そんなこと想うほど臆病に怯んで卑屈で、哀しいままブランケットもぐりこんで息止まった。
「…え?」
なんで、どうして僕いま裸なの?
「そうだよ周太、この痣って周太がつけてくれたんだよ?」
待って声なんて嬉しそうなの?
「昨夜、帰ってきてこっそりベッド入ったんだけどさ?周太すぐ抱きついてくれて、せがんでくれて嬉しかったよ?」
ちょっと待ってあれ夢でしょ夢だから恥ずかしがってたのに?
「周太すごく色っぽかったよ…続きしていい?」
あああああちょっと待って追いつかない、
「いてっ?!」
ぽふんっ、
枕が唸って隣が唸る、羽根ふわり舞いあがる。
白いカバー散った白い羽根、白ひるがえる朝陽に恋人が笑った。
「照れてる周太?かわいいね、」
ああもう余裕の笑顔してくれるんだから?
「か…ってになにしてくれてんのっえいじっ!」
声がでる、でも言葉きっと矛盾だ。
だって昨夜の夢は「勝手に」じゃなかった、そのとおり低い声きれいに笑った。
「勝手じゃないよ周太?昨夜は周太からキスしてくれたよ、してって」
「いわないでばかっ!」
怒鳴りつけて、でも声うわずって弾む。
こんなこと恥ずかしい、恥ずかしくてブランケット被りこんだ。
―どうしよう僕こんなよっきゅうふまんみたいなことなんで?
どうしよう混乱する今いったい何なんだろう?
こんな時どうしたらいいの?解からなくて、けれど温もり抱きしめられる。
「馬鹿でもいいよ周太、俺ほんと周太にバカになってるから、」
きれいな低い声が微笑む、ブランケット透かす体温やわらかい。
ほろ苦い森みたいな香が甘い、この香ほんとうはずっと待っていた。
「ねえ周太、周太に逢いたくて昨夜も帰ってきたよ?だからご機嫌なおしてほしいな、周太?」
きれいな低い大好きな声、その声が呼んでくれる。
抱きとめられる温もり優しくて、それから窓やわらかな雨の音。
ひさしぶりの英二×周太ツンデレです、リクエストから描いてみました、笑
こういうシーンちょっと好みだったら↓
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周太某日※念のためR18(露骨な表現はありません)
soliloquy 初夏の夢―another,side story
どうしよう、こんな夢?
「…、」
ああ声もでない解からない、だって恥ずかしすぎる。
こんな夢こんなふう見てしまった、こんなこと一体なんの深層心理?
―どうしようこんなの…僕ってよっきゅうふまん?
ああ恥ずかしいそんなんだったら?
だって知られたら何を想われるだろう?
―英二は昨夜すごく大変だったのに僕ったらこんな夢…なんでこんな、
途惑って困って首すじ逆上せる、だって申し訳なさすぎる。
こんな自分を知られたら嫌われる?哀しくて頬熱くて、寝返りうって声がでた。
「…え、いじ?」
白皙の寝顔すぐ至近距離、安らかに寝息やさしい。
ずっと見なれた寝顔は美しくて、けれど意外で枕そっと隔てた。
―なんでいるのえいじ救助で徹夜っていってたのに…?
帰られない、そう連絡くれた独り寝だった。
それなのに目の前たしかに寝顔よりそう、驚いて、けれど嬉しい。
「…おかえりなさい、英二?」
手そっと伸ばして髪ふれる。
ダークブラウンさらさら指こぼれて、寝顔きれいで微笑んだ。
「…おつかれさま英二…よく眠って…?」
あれ?なんで英二ったら裸なんだろう?
―…疲れてシャワーそのまま寝ちゃった、かな?
ブランケット素肌のぞかせる、その白皙まばゆい。
朝陽はじく肌理なめらかで、筋肉ゆるやかな稜線つい惹きこまれる。
シャープに研がれた肌つい見惚れて、けれど小さな紅い痣に止まった。
「…ぇ?」
なんで英二、そんなとこ痣つけてるの?
「…っ、」
どうして痣なんでそんな?
そんな疑念もたげだす、昨日ほんとは何していたの?
『もう周太だけだよ周太、だから…信じて周太?』
そう言ってくれた、だから今こうして同じ家。
それなのに痣がついている、裏切られてしまった想い枕投げた。
「っ…いてっ?」
眠たく唸る、でも低く綺麗な声。
この声ずっと好きだった、けれど赤い痣に周太は睨んだ。
「えいじ…ゆうべはおつかれさまタノシカッタミタイダネ?」
ほんと「おつかれさま」だ?
想い睨みつけた視界ゆるく滲みだす、その真中で切長い瞳が瞬いた。
「ただいま周太、楽しかったってなんで?」
わからないな?
そう見つめてくれる瞳は睫が濃い。
こちら向く肩の稜線なめらかに綺麗で、見惚れそうで、けれど周太は睨んだ。
「…きゅうじょって言ってたけどその痣って救助でつくのと違うよね…なんでそんな」
あ、声が詰まってしまうだって哀しい。
―嘘を吐かれるなんて嫌だ…こんなばれる嘘なんで?
嘘は吐かない、そう約束してくれた。
けれど今こうして嘘を吐かれる、だったら、どうせなら知らないままでいたい。
そんなこと想うほど臆病に怯んで卑屈で、哀しいままブランケットもぐりこんで息止まった。
「…え?」
なんで、どうして僕いま裸なの?
「そうだよ周太、この痣って周太がつけてくれたんだよ?」
待って声なんて嬉しそうなの?
「昨夜、帰ってきてこっそりベッド入ったんだけどさ?周太すぐ抱きついてくれて、せがんでくれて嬉しかったよ?」
ちょっと待ってあれ夢でしょ夢だから恥ずかしがってたのに?
「周太すごく色っぽかったよ…続きしていい?」
あああああちょっと待って追いつかない、
「いてっ?!」
ぽふんっ、
枕が唸って隣が唸る、羽根ふわり舞いあがる。
白いカバー散った白い羽根、白ひるがえる朝陽に恋人が笑った。
「照れてる周太?かわいいね、」
ああもう余裕の笑顔してくれるんだから?
「か…ってになにしてくれてんのっえいじっ!」
声がでる、でも言葉きっと矛盾だ。
だって昨夜の夢は「勝手に」じゃなかった、そのとおり低い声きれいに笑った。
「勝手じゃないよ周太?昨夜は周太からキスしてくれたよ、してって」
「いわないでばかっ!」
怒鳴りつけて、でも声うわずって弾む。
こんなこと恥ずかしい、恥ずかしくてブランケット被りこんだ。
―どうしよう僕こんなよっきゅうふまんみたいなことなんで?
どうしよう混乱する今いったい何なんだろう?
こんな時どうしたらいいの?解からなくて、けれど温もり抱きしめられる。
「馬鹿でもいいよ周太、俺ほんと周太にバカになってるから、」
きれいな低い声が微笑む、ブランケット透かす体温やわらかい。
ほろ苦い森みたいな香が甘い、この香ほんとうはずっと待っていた。
「ねえ周太、周太に逢いたくて昨夜も帰ってきたよ?だからご機嫌なおしてほしいな、周太?」
きれいな低い大好きな声、その声が呼んでくれる。
抱きとめられる温もり優しくて、それから窓やわらかな雨の音。
ひさしぶりの英二×周太ツンデレです、リクエストから描いてみました、笑
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