萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

山岳点景:夏色花山拾遺

2016-07-12 23:58:00 | 写真:山岳点景
朝露の夏に、



山岳点景:夏色花山拾遺

午前八時前、八島湿原の花たち続きです。



標高と気温の相関=乾燥空気なら1000mで10度・3000m以下だと湿度が高いので1000mで約5~6度ほど低くなります。

八島湿原は標高1,632メートル=下界より9度ほど涼しいワケです、
そのため夏も朝晩は冷える&日中も木蔭は涼しいため植生も平地とは違くなります。



四葉鵯ヨツバヒヨドリが蕾ふくらませていました。
この植物は場所によって花と茎の紅色が濃くなります、ここでは白×薄紅ボカシに清楚です。

下は柳蘭ヤナギラン、亜高山帯から山地帯に咲く花で草地や礫地に見られます。



ヤナギラン裸地(らち)=植物がナンも無い場所に最初に生える植物の一つです。
ようするにヤヤ荒れた場所が好き、そのため土壌が安定→他の植物が育つと群落が絶えるためレッドリスト指定された地域もあります。
群落がよく見られるのは森林伐採の跡地、林道沿いの湿った草地。山火事の跡地も大群落になるため「Fire weed」とも呼ばれます。
赤紫の花が紡錘形になってる見た目からも、Fire weed=火事雑草・火の草は似合うかなと。



黄花山苧環キバナヤマオダマキも山岳地帯の林縁や山道でよく見ます、茎の汁でカブレることもあるのでご注意ください、笑



オダマキ属は全草に毒性があり、皮膚炎のほかにも胃腸炎や心臓麻痺をひきおこします。
そんな毒性ある植物ですが、あわい黄色が可憐×涼やかで好きです。



野薊ノアザミは5月から8月の花、すっくり細い茎に赤紫が夏に映えます。


第152回 1年以上前に書いたブログブログトーナメント
撮影地:八島湿原@長野県

花のブログトーナメント
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