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ずっと前に買ってあったが、じばらく寝かせて、いざめくり出してとびとびで1ヶ月かかってやっと読み終えた。
脱サラして農園経営されてる方だが、脱サラならではの視点が面白かった。
今年、県の6次化支援事業に応募して採択頂き担当になるプランナー、デザイナー陣、そして行政な方々と初会合。
初回から濃密な時間になった。たのしい。
跡を継ごうとよっちゃん農場として唐辛子の加工を初めて15年。
商売経験がまったくなかったので手当たり次第にあれこれとやってきて、
ここ数年、
やれることは一周、一廻りしちゃったなぁ という感覚がずっとあった。
あらゆることがコトバ遊びの繰り返しのように聞こえ、燃えない。
時代も変わりいろんな発信の切り口があるなか、やれること、興味があることはやってきた。
今では「6次化」という言葉になってるけれど、自分なりのやりかたで専業で農業をと考え抜いて始めた形、
食うため、生活するためにそれは必然でもあった。
よっちゃん農場と。
という視点の中でも、ここに暮らす1人としていろんなものを切り分けながら発信もやっても来たが、どうも消化不良な感が拭えない。
切り分ければ切り分けるほどに不自然でもあったのかもしれない。
やってきたことに後悔はないが徒労感は拭えない。
上記筆者とはまた違いここで生まれた自分では出来ないこと伝わらないジレンマもある。
そこんところをもっかいやりたいと思った。やっぱり取ってつけたような事はやれない。
そういう沸々とするものを抱えつつ、それならそれなら、と自分に問うと、
やはりよっちゃん農場に全てが詰まってる。
仕事というものが表現ならば、やる場所は苦しさも楽しさも経験させてもらったよっちゃん農場という事業以外にはない。
それを、漫然とということではなく、これまで自分の感覚を信じて歩んできた道だけれど、
ここでリスタートしたい!と考えていた所に今回の話がきた。いいタイミング。
他者の視点を入れてじっくりと言い合いながら見出す方法もおもしろいのではないか、委ねる、というのとは違い、
そこを経て舵をとっていくのはやはり自分で、そこをもっと突き詰める時期がきた。
より肉厚に。
幸いにして応募してくれたのが、同じ地元に暮らすデザイナー・ブルーファーム早坂くん、
そしてずっと仕事をしてみたいと思っていたプランナー・ムードセンターまつむらくん。
一年かかってよっちゃん農場を解体してもらい自分で組み直しながら、
視界をすっきりとさせていきたい。
やはり目指すは佐藤農場だ。