Running On Empty

Pretenderの備忘録

歌舞伎

2005-02-12 21:36:30 | 歌舞伎
二月大歌舞伎
二階の最前列だが、それゆえに前に足が出せず、ほとんどエコノミー症候群。
まず番町皿屋敷。僕はそもそも、去年まで番町皿屋敷と四谷怪談を混同していた、笑。お岩さんが皿を数えると勝手に思い込んでいた。小さい頃の記憶だと思う。歌舞伎の番町皿屋敷は恨んで出ることもなく、本望としてお菊は死んでいく。青山播磨に梅玉、お菊に時蔵。よくまとまっていると思う。話がシェークスピア的だ。過去の記録を見ても、これはベテランになるとやらないみたいだ。爽やかさが求められるからだろうか。将来、海老蔵なんかが播磨をやるといいかもしれない。そうするとお菊は菊之助か。
次に義経腰越状。大阪夏の陣を義経に置き換えたと言われている。五斗兵衛に吉右衛門が初役。ちょっと硬いかな。吉右衛門の場合、どうしても硬いイメージができているから、助六のくわらんべいの時も、何か違和感を感じてしまう。包容力を感じさせる人だから、場数を踏んでいけばれパートリーが広がると思うが。三津五郎は器用にぐうたら義経をこなし(鼠の大岡みたい)、左團次はいつもの存在感だけで泉三郎。亀井六郎は松緑で、これも芝居としてはワンパターン。錦戸、伊達の悪者兄弟を歌六、歌昇の本物兄弟が演じていた。
隅田川。どうしても、歌右衛門、勘三郎のイメージ。これは仕方ない。さて、坂田藤十郎前に、鴈治郎がどう演じるか。ちょっとイメージ崩れるかなあ。スタイルが悪すぎ。悲嘆にくれて狂気になるんだけど、ちょっと滑稽。これはいずれ、福助、橋之助兄弟にやらせてみたいか。清元は味わいがある。
最後は、どんつく。これは先代三津五郎追善。菊五郎の親方、仁左衛門の第九、菊之助の町娘等々。豪華キャスト。菊五郎は、手玉芸を披露したが、全然入らず、焦ってた、笑。仁左衛門は軽くいい男ぶりを披露。それにしても三津五郎は器用だ。改めて感心。正月の感じが良く出た賑々しい芝居でした。
夜の部、野崎村、見たいな。人間国宝オンパレード。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする