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Pretenderの備忘録

寿 初春大歌舞伎 夜の部

2008-01-02 23:53:14 | 歌舞伎
歌舞伎座(120年) 1階2列15番

鶴寿千歳
最初に、歌昇、錦之助、孝太郎の三人が舞い、次に大成駒と天王寺屋の人間国宝が。踊りとして見せるべきものがあるとは思わない。お祝いのための顔見世。

連獅子
幸四郎と染五郎。多分、染五郎に変な緊張というか苦手意識みたいなものがあるのではと思うような、硬さが見られる。もっとのびのびやればいいのになあ。幸四郎、決して上手くないが、貫禄みたいなもので見せることが出来るようになってきた。

助六由縁江戸桜
5年前の正月は日本にいなかったので、團十郎の助六は十数年ぶり。最初に観たのが昭和60年の襲名(2バージョンとも観た)。本人も還暦を過ぎて演じた者がいままで成田屋にいないと言っているだけに、これが最後かもしれない。
段四郎の口上、チョい噛んだのもご愛嬌。
福助の揚巻、海老蔵以外に、つまり成田屋以外で誰が演じていくかというのはあるけど、揚巻はちゃんとモノにして欲しい。酔った雰囲気はお手の物、笑。今日はそれなりに美しく、存在感もあった。
左團次の意休、はまり役だろう、13代目仁左衛門の枯れた存在感が強烈だったが、左團次の意休像はできている。梅玉の白酒売、まあご愛嬌。東蔵の通人がなんとも洒落ていた。大成駒の満江、田之助のような大いなる母という存在感がいまひとつ欠けるか。

正月だなあと感じる歌舞伎座。


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新春浅草歌舞伎 第一部

2008-01-02 23:38:00 | 歌舞伎
浅草公会堂 1階え列28番

お年玉 年始ご挨拶 中村獅童

傾城反魂香
 土佐将監閑居の場

弁天娘女男白浪
 浜松屋店先より
 稲瀬川勢揃いまで

獅童のご挨拶、あまりTVを観ないので舞台の彼のイメージしかないところで、素に近いような部分を観て、結構好感が持てた。かなり微妙な話、「昨年は励まされることがやたらに多くて」「スポーツ紙にかかれちゃいますから」云々で笑いも取ってましたが。最前列のおばさんが、つかつかと立ち上がり、「袴の裾がめくれてるわよ」とやったのは会場が大爆笑。

傾城反魂香はあまり好きな芝居じゃないが、今年の初芝居となった。勘太郎の又平、よくやっていると思うけど、いかんせん、この役には若過ぎる。これは年輪が必要な役だと思う。亀治郎のおとく、これは割合とイメージに近いような。巳之助が修理之助で出ている、これからどう成長していくか。

弁天娘女男白浪。七之助、生意気な感じがそれなりにいいかなとも思う。愛之助の日本駄右衛門、存在感があるねえ。亀治郎の利平、獅童の南郷力丸、それぞれいい味出しているなあと。勘太郎の赤星は見せ場がいまひとつで損な役ではある。

浅草は、朝10時半頃は空いていたが、帰りの14時半過ぎは、雷門は整列して待ちの行列だったし、店はどこも列ができてという状況でした。

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