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Pretenderの備忘録

鳥瞰図

2008-06-17 22:18:21 | 芝居・ミュージカル・バレエ
新国立劇場 小劇場 C5列5番

佐和子 渡辺美佐子
茂雄 浅野和之
ミオ 野村佑香
杉田 八十田勇一
朝子 弘中麻紀
照之 浅野雅博
勇太 佐藤銀平
峰島 品川徹

初めての小劇場。ロビーは綺麗で、中劇場や大劇場と変わらないのだけど、中はあえて小屋というようなむき出しの作り。
スーツにネクタイの自分の姿が浮きまくり。年齢層はそこそこ幅広いが、30代が多いか。私服が圧倒的。

若手を抜擢するシリーズ同時代の一回目。この三回シリーズを通しで買ってみたのだが、うかつなことに、ダブルブッキングをしてしまい、買いなおした、苦笑

2時間。舞台セットは変わらず。今のちゃぶ台と、釣宿のスペースのみ。そこに登場人物が出て、だんだんに、それぞれが抱える問題が浮かび上がる。背景には、浦安の埋め立ての歴史。個人が抱える問題は、みんな家族と男女の問題に収斂されるのだけど。台詞のテンポはいい。笑いも非常に素直。皮肉でもないし、馬鹿馬鹿しくもなく、普通に笑える。暗くなりそうなテーマを明るく締めくくり、社会的な問題も背景に写す。ちょっと、盛りだくさんに描きかけが多いかなという気がしないでもないけど、ある意味、非常にオーソドックスという気がする。驚きみたいなものはない芝居。渡辺美佐子は70台も後半というのに若々しい。

80年代、本多劇場で野田秀樹が輝いていた頃の、小劇場の熱気みたいなものとは別の空間。新しい演出家を見出すのは面白いけど、それを税金を使ってやることについては正直疑問。かえって、マイナスになることはないのだろうか。

コメント
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