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Pretenderの備忘録

八月納涼大歌舞伎 第三部

2008-08-18 23:11:23 | 歌舞伎
歌舞伎座 1階1列18番

一、新歌舞伎十八番の内 紅葉狩(もみじがり)
 更科姫実は戸隠山の鬼女 勘太郎
 山神 巳之助
 従者右源太 高麗蔵
 同 左源太 亀 蔵
 侍女野菊 鶴 松
 腰元岩橋 市 蔵
 局田毎 家 橘
 余吾将軍平維茂 橋之助

勘太郎、上手く演じていたとは思いますが、こういうのは難しいなあと。見せ場をどこにするかというのがねえ。橋之助、こういう役は、モノにして欲しいですね。今月は踊る場面も多いけど、うーんという感じです。


二、野田版 愛陀姫(あいだひめ)
 濃姫 勘三郎
 愛陀姫 七之助
 木村駄目助左衛門 橋之助
 鈴木主水之助 勘太郎
 高橋 松 也
 多々木斬蔵 亀 蔵
 斎藤道三 彌十郎
 祈祷師荏原 扇 雀
 同 細毛 福 助
 織田信秀 三津五郎

評判いいみたいですが、正直、よくわかりません。
アイーダというオペラをなぜ、歌舞伎で観るのか。何を訴えたいのか、正直よくわからんということです。
パロディーとして、凱旋の、象の人形とか笑える。
福助の祈祷師の弾けぶりは、一杯ひっかけてやってるんでしょうけど、ここまでやっていいのという感じ。
シリアスな勘三郎、ああいう抑えた役で、なんなのだろうと。
三津五郎、丸本物であれば、本当にいいのですが、この芝居でああいう存在感が違和感に。
七之助が一生懸命シリアスにやってるのは、若いんだしいいんじゃない。
橋之助は、七之助と芝居のレベルが一緒だから安心して観てられるような。
舞台転換が多すぎて、台詞のシャープさもそれほどないし、笑いも少ない。
コンセプトがナンなのだろうと。
音楽、ヴェルディーを入れるのはまだいい。しかし、歌舞伎座でヴェルディーのアイーダの翻案で、最後のクライマックスが、なんでマーラー5番のアダージョなのか。これは大いに疑問。
鼠小僧、研辰と、面白く観ましたが、今回は正直、歌舞伎座で観る意味が不明という気がしました。

コメント
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