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Pretenderの備忘録

六月大歌舞伎 昼の部

2012-06-24 20:17:30 | 歌舞伎
初代 市川猿翁、三代目 市川段治郎 五十回忌追善
二代目 市川猿翁、四代目 市川猿之助、九代目 市川中車 襲名披露
五代目 市川團子 初舞台


1階20列13番


昼の部


一、小栗栖の長兵衛(おぐるすのちょうべえ)

                 長兵衛       中 車
               馬士弥太八       右 近
                妹おいね       笑三郎
                堀尾茂助       月乃助
                猟人伝蔵       弘太郎
                父長九郎       寿 猿
                巫女小鈴       春 猿
                 僧法善       猿 弥
                 七之助       門之助




                      猿之助改め猿 翁
                      亀治郎改め猿之助
                           中 車
                        初舞台團 子
                           幹部俳優出演


三、三代猿之助 四十八撰の内 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

  川連法眼館の場

  市川猿之助宙乗り狐六法相勤め申し候

       佐藤忠信/忠信実は源九郎狐  亀治郎改め猿之助
                駿河次郎       門之助
                亀井六郎       右 近
                  飛鳥       竹三郎
                川連法眼       段四郎
                 静御前       秀太郎
                 源義経       藤十郎

落語で言えば、立川流というのか、客層の雰囲気が普段の歌舞伎と違う独特の雰囲気。亀冶郎というよりも先代三代目猿之助の築いてきたものだと思う。
休憩時間に、グッズを買い求める人の長蛇の列を観るのも海老蔵や勘三郎の時にもなかった光景だ。コアなファンを抱えている。

小栗栖の長兵衛、中車はやや硬いところがあるが、そもそも地力のある人、今後が楽しみだ。とにかく、潰すようなことがないことを願うばかりだ。

口上、段四郎が急病でこれは心配。藤十郎が仕切った。福山のデザインした幕が印象的。最後に三代目猿之助、脳梗塞、言語中枢がやられているのだと思うが、後遺症が残り、痛々しい。

四の切り、亀冶郎の会はチケットが売り切れで、昨年の明治座は楽しみにしていたのに行かれなかった。藤十郎、秀太郎の豪華配役。新猿之助はきちんと演じていた。さすがに、のびのびやり放題という感じではなかったが、(笑)。古典だし。

イヤホンガイドでのインタビュー、ステレオタイプ的なインタビューには厳しく対応が印象的。

これから色々なドラマが始まるのだろう。中車を巡ることもあるだろう。五代目猿之助は誰かというのもあるだろう。そして、三代目は門閥を否定する発言を繰り返してきて、国立劇場研修生を弟子にしてきたが、結局四代目は甥だった。能力的には明らかなのではあるが。門閥でなかった、弟子たちはどう思うか。特に右近などはどう考えているのだろう。段冶郎は、月乃助に改名して舞台には立っていたが、膝が悪く口上にも列座せず。怪我で休んでいた内に華がなくなってしまったなあと。
新しい歌舞伎の世界を、新猿之助、中車で作っていってほしいし、それが楽しみだ。

座席は失敗。本当は二階で観たかったが、取れず、一回の後方、これでは宙乗りが途中までしか見えません。






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