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Pretenderの備忘録

ローエングリン

2012-06-13 23:56:17 | 音楽 Opera
新国立劇場 オペラパレス 2階4列38番

指揮 ペーター・シュナイダー
演出 マティアス・フォン・シュテークマン

合唱 新国立劇場合唱団
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団

ハイリンヒ国王 ギュンター・グロイスベック
ローエングリン クラウス・フロリアン・フォークト
エルザ リカルダ・メルベート
フリードリヒ ゲルト・グロホフスキー
オルトルート スサネ・レースマーク

フォークトをはじめとした圧倒的な力量の歌唱で、素晴らしい舞台となった。合唱も力強かった。

しかし、演出としてはどうなのか。最近の流行り、特にノボラスキー時代からの新国立的なシンプル、幾何学的、モノトーン中心の舞台。
格子のバックに光を当てて変化する。第一幕は幾何学的な複数の椅子のようなもの。歌舞伎の宙乗りのような形で白鳥が登場。
第二幕、ワイヤーのような円錐が下りてくる。これが下りてくる前はエルザは台が上がっていき2mくらいの高さで周りに捕まるところもなくて、怖いだろうなと。
ワイヤーは何かを象徴しているのだろうが、結婚姿のエルザにもまとわりつく。

最近はオペラの演出がかなり注目を浴びるが、作品そのものの素晴らしさと、歌手の素晴らしさというオペラの本来の楽しみが勝ったような舞台ではなかったか。

コメント
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