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Pretenderの備忘録

壽 初春大歌舞伎 夜の部

2019-01-04 22:54:27 | 歌舞伎
一、正直、太十とか逆櫓とかあまり得意ではないが、定期的に上演される。こういう浄瑠璃物は、古典を繋ぐということで必要なのだろう。米吉はここ数年の進境は目覚ましい。久吉は、やはり梅玉に比べると、歌六のこうした役は声が細くなる。皐月は、あれっと思ったら、東蔵の代役の秀太郎だった。

二、獅子舞はまさか、芝翫と梅玉がやってるのだろうかと半信半疑で観ていたら、やはり、福之助と鷹之資であった、二人は健闘。芸者の芝雀はやはり先代のような体型を目指して欲しい、それでこそ女形。魁春は、姿勢の悪さが特に目立って残念、老婆役なら問題ないんだが、粋な芸者ではちと厳しい。

三、今回は、観客を巻き込んだと思わせる仕掛けはなかった。猿之助、幸四郎等がそつなくまとめる。最後の人形振りは七之助、まだ柔らかすぎるか。竹三郎が年齢を感じさせない妖怪ぶり。

一、絵本太功記(えほんたいこうき)
尼ヶ崎閑居の場
武智光秀 吉右衛門
操 雀右衛門
武智十次郎 幸四郎
初菊 米吉
佐藤正清 又五郎
真柴久吉 歌六
皐月 秀太郎 ※

二、勢獅子(きおいじし)
鳶頭 梅玉
鳶頭 芝翫
鳶の者 福之助
鳶の者 鷹之資
鳶の者 玉太郎
鳶の者 歌之助
芸者 雀右衛門
芸者 魁春


福森久助 作
三、松竹梅湯島掛額(しょうちくばいゆしまのかけがく)
吉祥院お土砂の場
四ツ木戸火の見櫓の場
浄瑠璃「伊達娘恋緋鹿子」
紅屋長兵衛 猿之助
八百屋お七 七之助
母おたけ 門之助
長沼六郎 松江
若党十内 廣太郎
同宿了念 福之助
釜屋武兵衛 吉之丞
友達娘おしも 宗之助
月和上人 由次郎
下女お杉 竹三郎
小姓吉三郎 幸四郎
コメント
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