タランティーノ監督の新作。
面白かった。
彼独特の、歌舞伎に通じるような凄惨な殺しの場面は、最後に出てくるが、3時間弱の作品で、2時間以上は、60年代のハリウッドが描かれる。
実際にしらない60年代のハリウッドだが、青い空、綺麗な夜景は自分がみたものそのものだし、ハリウッドのスタジオも実際に行ったことを思い出した。街並みは、昔のアメリカである。そして、昔の映画やTV番組、そして流れる音楽、全てがわかったわけではないが、イメージの中の昔のアメリカだ。そしてヒッピームーブメント。
途中で飽きるかなと思ったけど、そんなことはなかった。
アルパチーノ(昔、ブロードウェーで舞台を観て、サインをもらった)、先日亡くなったルークペリー(アメリカに住んでいるときに、ビバリーヒルズ90210が始まった)等々、わくわくする。役としてスティーブマックイーンやブルースリーも出てくる。タランティーノはホント、ハリウッド映画好きなのねというのが伝わってくる。
実際の事件を素材にしているが、ドキュメンタリーではない。エンディングは彼のハリウッド愛が紡いだものだろう。