文学ってなんのため?と思う人のための日本文学入門 菊池良著 2022
バックトゥザフューチャーばりに、タイムマシンに乗って博士と少年が芥川賞の歴史を旅をする。石原慎太郎、大江健三郎、中上健次、村上龍、池田満寿夫、赤瀬川原平、平野啓一郎、金原ひとみ、綿矢りさ、又吉直樹と、社会的にも非常に話題になった面々を取り上げている。軽いタッチで、時代と結びつけて語っている。そして、菊池寛や芥川という賞の創設についての一章も。
文学の勧めと言う軽いノリで書いているのだろうが、これはきちんと論文として芥川賞受賞作、選考委員会のやり取り、そして社会動向という分析を行ったら素晴らしいのではないか。