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Pretenderの備忘録

ルーマニア国立ラドゥ・スタンカ劇場『スカーレット・プリンセス』

2022-10-11 23:00:11 | 芝居・ミュージカル・バレエ
南北の桜姫を現代劇にする試み。故勘三郎や串田さんが関わったという。桜姫については、コクーンで、歌舞伎バージョンと大竹しのぶの現代バージョンをかけたりと、勘三郎が後押しした実験があった。
歌舞伎では昨年、孝夫さんと玉さんの共演が記憶に新しい。福助も演じたし、七之助も演じた。
今回は、置き換えがない。名前も設定も筋も基本的には桜姫。幕も左右だし、回り舞台に花道。ルーマニア語で演じられ、衣装やセットに工夫。主要な役は演者が男女を入れ替えている。とにかく役者の身体能力が高く、それを余すことなく発揮している感じだ。
非常に前衛的な表現で、音楽も打楽器中心で、ツケのような使われ方をしたり。合唱とサックスが入ることもあるが。彼らは本職は音楽ではなく役者らしい。
南北の桜姫でも話の展開は非常に解りにくいので海外評価されたと言うが、内容まできちんと理解されたかどうか。ただ、これは歌舞伎で筋は知っていたが、前衛的な現代劇だ。歌舞伎に引っ張られてはいけないと思いながら観ていた。
アフタートークは司会が3分の2近く喋っており、喋り過ぎ。通訳もあって、時間がかかるのに顰蹙。

ガラスの動物園、浜辺のアインシュタインに続いて、刺激的な体験をした。

東京芸術劇場

上演台本・演出シルヴィウ・プルカレーテ原作鶴屋南北『桜姫東文章』音楽ヴァシル・シリー美術ドラゴッシュ・ブハジャール出演オフェリア・ポピ、ユスティニアン・トゥルク
ルーマニア国立ラドゥ・スタンカ劇場カンパニー

 
ゲスト(予定):
コンスタンティン・キリアック
(ラドゥ・スタンカ劇場総支配人/シビウ国際演劇祭ディレクター)
シルヴィウ・プルカレーテ(演出家)
ヴァシル・シリー(音楽家)
ドラゴッシュ・ブハジャール(美術家)
串田和美(まつもと市民芸術館総監督・演出家)
モデレーター:
オクタビアン・サイウ(演劇評論家)
コメント
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