トラム、二人芝居 『建築家とアッシリア皇帝』

休憩を挟んで3時間弱の二人芝居。あえて予備知識なしで向かい合った。不思議なやり取り。何が本当で虚構かわからない目まぐるしく変化する状況が続く。これ、どうどんでん返しがあって、終わるんだろうと、引き込まれる。もしかして、不条理劇か。

エログロもある倒錯の世界。成河はいつもながら身体能力の高さを見せ、肉体美も惜しみなく。岡本も年齢を感じさせない肉体と身体能力。心地よい疲労感。

シアタートラム

【作】フェルナンド・アラバール　
【翻訳】田ノ口誠悟　
【上演台本・演出】生田みゆき

【出演】岡本健一　　　　　成河

あちらにいる鬼

寺島しのぶが寂聴を演じるということで期待していたが、今一つ面白くなかった。何を描きたかったのか。豊川や広末、主演が多いのかもしれない。

寂聴は講演を聴いたこともあれば、本人のインタビュー映画も観たことがある。それからすると、いかんせん迫力がないのだ。ちょっと間延びしたような構成もあり、良い役者を使ってもったいなかったなあ。

新宿ピカデリー

監督　廣木隆一

原作　井上荒野

脚本　荒井晴彦

寺島しのぶ　豊川悦司　広末涼子　高良健吾