時制がいつか、登場するのが人か動物か等々、あらすじを読むとわかるが、読まないと多分わからない。
役者に相当の身体能力が求められるし、スピード感には、本多劇場がオープンしたころの野田秀樹を思い出す。言葉遊びがあった分、もう少し分かりやすかった、(笑)。暴力、本能、希望、とかのワードが脳裏に浮かんでは消えた100分超。
若い人がエネルギーを注いで、結果、分かりにくい舞台を作ることに、目くじらを立てても仕方ないかとも思う。彼らが現在の世界に生きていて感じて表現したもの。入場料も安いし、(笑)。特に、昨日、大御所となってしまった前衛の、田中泯、杉本博司、松岡正剛の作り上げた舞台を観て、先が読めちゃう驚きのなさを体験したからかもしれない。
ポストトーク、杉原邦生さん、ホント良かった。解釈、暴力の表現、最初の掴み、暗転の使い方、音響の使い方等々、観客が聴いていても楽しかった。彼は良い芸術監督になるなあ。歌舞伎とかもやってるから、次の世田谷パブリックシアターは彼にやって欲しい。KAATの頃から杉原邦生を連れてきてる白井さんも立派だと思うけど。
若い集団には、安住の地なんかないよって、頑張り続けて欲しいね。
シアタートラム
【主宰】中村彩乃
【脚本・演出】岡本昌也 私道かぴ
【脚本・演出】岡本昌也 私道かぴ
【出演】森脇康貴 日下七海 山下裕英 沢栁優大
池浦さだ夢(男肉 du Soleil) 古野陽大 金谷真由美
池浦さだ夢(男肉 du Soleil) 古野陽大 金谷真由美