東浩紀著 ゲンロン叢書 2023
なんとも刺激的で面白かった。東のことは名前くらいしか知らず、初めて読んだが、知的にスリリングだった。プラトンから現代思想までを網羅し、時に、AIを論じる際には落合陽一や成田まで視野に入る。ルソー等のトリビア的人間性に触れながら、独自の視点で思想を斬る。
学生時代に、西洋思想史等で、学んだ知識が、有機的に湧き上がってくるような興奮を覚えた。
大学教授を辞して市井の文筆家として活動しているようで、ばかばかしいかもしれないが、「啓蒙」をもっとおこなってほしいと思った。