カネと差別のウォール街 ジャイミー・フィオーレ・ヒギンズ著 光文社2024
原題はBully market: My story of money and misogyny at Goldman Sachsで2022年発売
ちょっと大げさなタイトルではあるが、内容はタイトル通りのものだ。かつて体に障害があり、それを克服した女性が、カネのためにGSに入り、出世の階段を上る過程で、男性の嫌がらせを散々に受け、家庭も崩壊の危機に瀕するような話。最後は、GSを辞めて専業主婦となるところで終わる。
守秘義務があるから、人間関係や顧客との関係は、ほぼ事実ではあろうが、人名や時系列等をいじっているようだ。
なんとなく、想像がつく。こういうのあるだろうなと思う。今でもあるのかなとも思う。女性ゆえの差別であるが、それ以外に米国には人種差別もあるだろう。
日本でもこうした形の女性差別はずっとあったと思う。
ここ数年で大きな変化が起きているのは間違いないが、逆行するような兆しもあり、社会がどう変化していくのか、観ていく必要があろう。
流産等、かなり、生々しい表記もあった。