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Pretenderの備忘録

毛抜 社会人のための歌舞伎鑑賞教室

2005-06-21 22:49:24 | 歌舞伎
国立劇場にて。
前回行った時は、高麗屋親子の豪華な勧進帳でしたが、今回は地味。
弾正に信二郎、巻絹に萬次郎、民部に亀三郎、姫に巳之助、他に高麗蔵、彦三郎。
最初に、亀三郎が30分くらい、解説をする。舞台の上にお客さんを呼んで、小道具を触らせたり、いろいろ。亀三郎の説明は軽やかでわかりやすく、好感が持てた。
毛抜。直近では、四月の勘三郎襲名披露で、團十郎がやった。信二郎は声もそこそこ通るし、團十郎のしゃべり方を意識してやってるのが良くわかった。貫禄はまだまだ。團十郎を観ていてあまりうまいとも思わなかったけど、信二郎を見ていて、なるほどと團十郎のこの役のよさがわかったような気がした。わざとらしい大仰さを自然にやってしまうのはやはり市川宗家の「家の芸」なんだなあと。
亀三郎が良かった。普段、歌舞伎座では大きな役はもらえないけど、こういうところで努力の成果がでるというか。声は非常に響くし通るし、姿もなかなか悪くない。
他は、巳之助が、変声期なのか、女形の声は無理だという感じでかわいそうだった。

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