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Pretenderの備忘録

2019-08-26 20:45:20 | 読書
大島真寿美 文芸春秋

副題を「妹背山婦女庭訓 魂結び」という

直木賞受賞作で、360ページの大作だ。
道頓堀の文楽、歌舞伎を近松半二、並木正三を中心に活き活きはと描く。
半二の作品は他にもあるが、妹背山婦女庭訓が中心だ。
どこからどこまでが史実かわからないが、なんとなく、観たことのない江戸上方の芝居街の香りが感じられる。
それには、大阪弁での表記が、一つの重要な要素になっているのかもしれない。しかし、それは逆に読みにくさの裏返しでもある。普段であれば、この手の作品は一気に読めるが、大阪弁が文字となっているのを読むのは時間がかかった。
古典ファンには読んで損のない作品。

最近の古典を扱った中では、跳ぶ男のような凄みはないかな。

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新宿ゴールデン街納涼感謝祭2019

2019-08-25 19:44:38 | 東京散歩
ゴールデン街で飲むようになって、まだ日が浅い。5,6年といったところ。
昔からの店は常連も多く、なかなか敷居が高い。
新しい店何軒か、たまに行く。
客同士の会話等が楽しい。たまにスーツをきちんと着こなしているおじさんが、会社でも役職で仕事をしているのだろう、マウントしたがるような場面があって白けるが、店は客商売だから仕方ない。私は心の中で、「だっせ」って言っているだけだ。そういう輩に限って酒の味わかってないんだろうな、ブランドだけなんだろうな、って飲み方をする。

春の桜まつりと夏の納涼祭は、屋台も出て、安く飲める。スタンプカードで回る客も少なくない。
今日も凄い賑わいだった。普段は、白人でごった返しているが、今日は結構日本人主体。
軽くのぞいて、飲んできた。
この風情、できるだけ残って欲しいな。
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神田松之丞、淡路人形座

2019-08-23 23:58:30 | 能・狂言、文楽
渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール

渋谷区長挨拶
講談 名月若松城
人形座挨拶
淡路人形浄瑠璃 播州皿屋舗 青山館の段
講談 真景累ケ淵より「宗悦殺し」

初めて講談を聞いた。今、大人気の松之丞。口跡も良い。落語の枕に当たる部分が上手い。
落語と講談の違いが今ひとつ不明。

淡路人形浄瑠璃は普通の人形浄瑠璃とどう違いがあるかがイマイチ不明だった。全員黒子というのはある。

新しい新鮮な体験。
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八月納涼歌舞伎 三部

2019-08-19 23:19:19 | 歌舞伎
歌舞伎座

三上於菟吉 原作
日下部太郎 脚本・演出補
坂東玉三郎 演出・補綴
  新版 雪之丞変化(しんぱん ゆきのじょうへんげ)

中村雪之丞 玉三郎

中村菊之丞
土部三斎
孤軒老師 中車
脇田一松斎
盗賊闇太郎

秋空星三郎 七之助

賛否両論あるだろう。
いい意味でも悪い意味でも玉三郎ワールド全開。
劇中劇もあり、会話にもいろいろな芝居が出てくる、楽屋落ちもある、歌舞伎ファンにとっては楽しい趣向。玉三郎が第二部の弥次喜多みたいに自由に作るとこういう感じなのかもしれない。
映像で、往時の玉三郎をいろいろと観ることが出来るのも楽しいといえば楽しいが、生の玉三郎を見に来ているので。
また、中車の五役だが、映像出演もあり、歌舞伎の早替りの楽しさがそがれてしまう。
映像の使い方も、工夫を凝らせるところもあり、花道下今でもこんなんなんだとかあるけど。。。
中車の仁木弾正はまだまだ。
玉三郎は大役を演じるが本当にちらっと頭出し。
最後に、楽しい舞踊で何となく満足感が高まるが、話の本筋とどう関係するのかという感じもある。
納涼歌舞伎だから何をやってもいいというチャレンジなんだろう。
ちょっと、美輪さんぽくなってきたなあとも感じた。

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八月納涼歌舞伎 一部、二部

2019-08-15 22:57:50 | 歌舞伎
歌舞伎座

八月の歌舞伎座は、十八代勘三郎の若き日に、三部制になり、若手が大役をやる場だった。勘三郎、三津五郎が次々と亡くなってからは、結構ハチャメチャ。今年も、歌舞伎らしい大きいものは伽羅先代萩くらい。七之助が大役に挑む。玉三郎の指導で、まま焚きも含めた長いバージョンで。子役に甥の二人を従えて。まあ、よくやったと思うが、今後に期待というところ。幸四郎の八汐の憎々しさは良いが、仁木の存在感はまだまだ。巳之助は健闘。扇雀も健闘したと思う。
百物語、初めて観た。うーん、ストーリーはないし、要するに、ドタバタエンターテインメントね。

二部のやじきた。四年目。去年死んだと思ったのにまた。楽屋落ちとパロディのオンパレード。染五郎、團子は、成長著しい。それ以外にも若い世代が次々に、千之助、鷹資、虎之介、もうちょっと上で隼人等々。まあ、楽しめました。


第一部
一、伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)
御殿
床下

乳人政岡 七之助
仁木弾正/八汐 幸四郎
沖の井 児太郎
一子千松 勘太郎
鶴千代 長三郎
小槙 歌女之丞
荒獅子男之助 巳之助
栄御前 扇雀

三世河竹新七 作
二、闇梅百物語(やみのうめひゃくものがたり)
骸骨/読売 幸四郎
傘一本足 歌昇
小姓白梅 新悟
河童 種之助
新造 虎之介
籬姫 鶴松
狸/大内義弘 彌十郎
雪女郎 扇雀

第二部
十返舎一九 原作より
杉原邦生 構成
戸部和久 脚本
石川耕士 脚本・演出
市川猿之助 脚本・演出
  東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)
松本幸四郎 宙乗り相勤め申し候
市川猿之助

喜多八/黒船風珍 猿之助
七化けお七 七之助
鎌川霧蔵 中車
貝蔵 巳之助
お富 新悟
兼松 廣太郎
河内屋与三郎 隼人
娘お千代 児太郎
熊木虎右衛門 橋之助
博労安蔵 福之助
猫爪艶之丞 虎之介
森の石松 鷹之資
追分の三五郎 千之助
雲助染松実は伊月梵太郎 染五郎
雲助團市実は五代政之助 團子
飯盛女郎お蔦 鶴松
藪玄磧 弘太郎
船頭寿吉 寿猿
女房おふつ 宗之助
荒海の鰐蔵 錦吾
登喜和屋おかめ 笑三郎
天照大神 笑也
猿田彦/娘義太夫豊竹円昇 猿弥
帆下田の久六 片岡亀蔵
乳母奥の井 門之助
弥次郎兵衛/獅子戸乱武 幸四郎
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