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Pretenderの備忘録

二月大歌舞伎 第三部

2021-02-19 21:30:00 | 歌舞伎
第三部は十七世勘三郎の三十三回忌追善。何年前だろうか、十八世が存命の頃、仁左衛門や玉三郎も出て、口上付で追善があった、あれも二月だったか。二十三回忌だろうか。

袖萩祭文、正直、面白くない芝居だ。義太夫狂言の地味なものはなかなか。七之助、勘九郎、長三郎、歌六、東蔵と役者は揃っている。古典芸能はこういうのを継承していく必要があるのだろう。

連獅子、最年少という。小学生にはやや荷が重いか。毛振りで、右肩を使って回している。変な癖がつかないと良いが。海老蔵がカンゲンを出すようになって、競って子供を出すような風潮があるように思うが、丁稚や子役で出る分には良いが、踊りはどうか。子供にふさわしい踊りにすべきだと思う。もちろん、踊りを小さい頃からやって好きになることは良いとは思う。せっかくの日舞体型でも、大学でゴルフにうつつを抜かしてると、歌舞伎役者としての舞踊はなかなか厳しい現実がある例を我々は知っている。

十七世中村勘三郎三十三回忌追善狂言
一、奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)
袖萩祭文

袖萩
安倍貞任
娘お君
義家の郎党
義家の郎党
義家の郎党
義家の郎党
安倍宗任
平傔仗直方
浜夕
八幡太郎義家
 七之助
 勘九郎
 長三郎
 種之助
 玉太郎
 歌之助
 莟玉
 芝翫
 歌六
 東蔵
 梅玉

十七世中村勘三郎三十三回忌追善狂言
河竹黙阿弥 作
二、連獅子(れんじし)

狂言師右近後に親獅子の精
狂言師左近後に仔獅子の精
法華の僧蓮念
浄土の僧遍念
 勘九郎
 勘太郎
 鶴松
 萬太郎
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日本フィル 特別演奏会

2021-02-18 20:12:56 | 音楽 Classic
チケットは売切れ。配信で。
藤田の評判は聴いていたが、実際に聞くチャンスに恵まれず。
蜜蜂と遠雷の風間塵のような演奏と思ったら、そういうCDを出していた。
自在なしなやかさと、ちょっと憑依したような感じが入り交じり、とても楽しそうに音符が跳ねているような演奏。
田園は、高関らしい、しっかりした演奏。
ソロとオケでアンコールもあり、2時間を超えた。

目黒パーシモンホール

出演者
指揮:高関健
ピアノ:藤田真央
 
プログラム
~オール・ベートーヴェン・プログラム~
バレエ音楽《プロメテウスの創造物》op.43 終曲
ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37
交響曲第6番《田園》 ヘ長調 op.68
 

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マシーン日記

2021-02-17 23:11:39 | 芝居・ミュージカル・バレエ
シアターコクーン

原作 松尾スズキ
演出 大根仁
出演 横山裕 大倉孝二孝二 森川葵 秋山菜津子

再演を重ねている松尾スズキの作品。片桐はいり等の過去の出演者を考えるとかなり、穏やかなメンバーだが、狂ってる感じはよく出ている。
円形の周り舞台を中央に、観客は囲む形。横山が上半身脱ぐ場面が何度かあり、ジャニーズファンへのサービスということもあるのだろうが、白い肌で、余分なぜい肉も付いておらず(筋肉も少ないが)、さすがジャニーズという感じだった。踊るシーンでもう少し見せ場を作っても良かったか。
間引かずにしっかり入れての開催。ジャニーズファンのおばさん、開演前、休憩中ずーとしゃべり続けていて。。。観客もほとんどが女性で、ちょっと雰囲気がね。


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ゲイの可視化を読む

2021-02-15 17:00:07 | 読書
黒岩裕市 晃洋書房 2016

序章で、可視化を巡る問題として、2015年頃の状況に触れる。続く三章で、それぞれ、村上春樹の「偶然の旅人」、川上弘美の「杏子と修三シリーズ」、そしてよしもとばななの「王国」シリーズを取り上げて分析。終章で、伝統的家族観とこれらの小説でのゲイの取り扱われ方を論じる。

面白い視点だと思うが、かつての「フェミニズム」的なややヒステリックな否定の香りを感じないと言ったら嘘になる。確かに正論は多い。ただ、変化は急激の場合もあれば、そうでない場合もある。後者だった場合、そのプロセスにあるものを、中途半端であり、問題の本質を隠すみたいな形で取り扱うのはどうかという気がした。そこからまた5年が経って、今日を著者はどう評価しているのだろう。
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坂東玉三郎・尾上菊之助 オンライントークショー~美しき女方の世界~

2021-02-13 21:19:09 | 歌舞伎
司会を安東弘樹。玉三郎のお気に入りだろうか?舞台はあまり観ていない感じで、シネマ歌舞伎でいくつか観ているよう。役名が出てきても予め用意されていたもの以外はわからないようだし(鷺娘、揚巻、知盛、絶間等)。構成、進行はあらかじめ決まっていたのだろうが、相槌等のアドリブがイマイチ。
配信は、生だったのか?よくわからない。

玉三郎の芸談としては面白かった。
太らないようにしているというのは、雀右衛門には心して聴いてほしい。
衣装の重さ、声の出し方等々。

正月の過ごし方とか、趣味とか、どうでもいいような話だと思う。
2000円、高いか、安いかは、聞いた人が判断か。
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