第三部は十七世勘三郎の三十三回忌追善。何年前だろうか、十八世が存命の頃、仁左衛門や玉三郎も出て、口上付で追善があった、あれも二月だったか。二十三回忌だろうか。
袖萩祭文、正直、面白くない芝居だ。義太夫狂言の地味なものはなかなか。七之助、勘九郎、長三郎、歌六、東蔵と役者は揃っている。古典芸能はこういうのを継承していく必要があるのだろう。
連獅子、最年少という。小学生にはやや荷が重いか。毛振りで、右肩を使って回している。変な癖がつかないと良いが。海老蔵がカンゲンを出すようになって、競って子供を出すような風潮があるように思うが、丁稚や子役で出る分には良いが、踊りはどうか。子供にふさわしい踊りにすべきだと思う。もちろん、踊りを小さい頃からやって好きになることは良いとは思う。せっかくの日舞体型でも、大学でゴルフにうつつを抜かしてると、歌舞伎役者としての舞踊はなかなか厳しい現実がある例を我々は知っている。
十七世中村勘三郎三十三回忌追善狂言
一、奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)
袖萩祭文
袖萩 安倍貞任 娘お君 義家の郎党 義家の郎党 義家の郎党 義家の郎党 安倍宗任 平傔仗直方 浜夕 八幡太郎義家 | 七之助 勘九郎 長三郎 種之助 玉太郎 歌之助 莟玉 芝翫 歌六 東蔵 梅玉 |
十七世中村勘三郎三十三回忌追善狂言
河竹黙阿弥 作
二、連獅子(れんじし)
狂言師右近後に親獅子の精 狂言師左近後に仔獅子の精 法華の僧蓮念 浄土の僧遍念 | 勘九郎 勘太郎 鶴松 萬太郎 |