二月大歌舞伎 第三部

終演が21時を回った。コロナ禍で初めてでは。正直、前半の舞いは無くても良かった。

鼠小僧は、2時間。黙阿弥作品。面白い話ではあるが、たくさんの要素を盛り込み、きちんと回収されていない感もあり、バラバラ感。もう少し大胆に切り込んで、焦点を絞った方が良かったのではないか。猿之助の現在の上演スタイルに学ぶものは多いと思う。巳之助が休演、コロナ？回復を祈る。菊次が代役で、研修生出身だが、口跡も良く、30代半ば、期待が持てる。

一、鬼次拍子舞（おにじひょうしまい）

山樵実は長田太郎 白拍子実は松の前

芝翫 　雀右衛門

河竹黙阿弥 作

鼠小紋春着雛形

二、鼠小僧次郎吉（ねずみこぞうじろきち）

稲葉幸蔵 刀屋新助 芸者お元 杉田娘おみつ 蜆売り三吉　 石垣伴作 左膳弟子左内 養母お熊 与之助 早瀬弥十郎 本庄曾平次　 大黒屋抱え松山 辻番与惣兵衛

菊之助 　巳之助 　新悟 　米吉 　丑之助 　吉之丞 　橘太郎 　橘三郎 　坂東亀蔵 　彦三郎 　権十郎 　雀右衛門 　歌六

都響 定期

空席も目立ったが、休日の昼下がりに聴くような、フランス曲を交えたプログラム。都響にしてはゆったりと大野はフランスも長いので、柔らかめのサウンド。フルートの柳原も熱演だった。

会場　東京芸術劇場コンサートホール

出演
指揮／大野和士
フルート／柳原佑介（都響首席奏者）
曲目
ドビュッシー：舞踊詩《遊戯》
ニールセン：フルート協奏曲
ラヴェル：高雅で感傷的なワルツ
R.シュトラウス：歌劇『ばらの騎士』組曲

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 特別演奏会 東京公演 for Future

良い時間だったと思えるコンサートだった。特別巧いわけでもないが、きちんと誠実に向かい合い、熱量を感じるコンサートだった。

最初にオーソドックスな感じのリゲティ。こんなの書いてるんだと。

そして、らしいリゲティ。先週土曜のコンサートは体調不良だった半田が元気に美声を披露し、弾けた演技。川瀬やオケのメンバーもそれにこたえる。

休憩後、マーラー5番。リゲティでやや金管に不安を覚えたのだが、出だしのトランペット、第三楽章の最初のホルンも、しっかり。ちょっとどちらも後半疲れが出たが。第五楽章でやや息切れだったものの、みんながすべき仕事をきっちりして、アンサンブルを聴かせてくれた。

川瀬の今後が楽しみだ。

ところで、川瀬がちいさいのか、コンマスがでかいのか、その差が。。。

オペラシティ武満ホール

出演

川瀬賢太郎（Cond）、半田美和子（Sop）、神奈川フィルハーモニー管弦楽団

プログラム

・リゲティ：ルーマニア協奏曲／ミステリー・オブ・ザ・マカブル（室内楽版）
・マーラー：交響曲第5番 嬰ハ短調

二月大歌舞伎 第二部

春調娘七種、若手のフレッシュな舞い。

渡海屋、大物浦、仁左衛門一世一代。それなりに豪華なキャストで。又五郎や隼人はしっかり役に溶け込んでいる。時蔵の義経もまあまあ。弁慶で左團次が最後に。

仁左衛門は、迫力ある重い役をしっかりと演じ切る。体力的にこの役は本当に大変だと思う。悲哀、恨み、はつらつさ等、様々な知盛の表情を豊かに。

一、春調娘七種（はるのしらべむすめななくさ）

曽我十郎 静御前 曽我五郎

梅枝 　千之助 　萬太郎

二、義経千本桜（よしつねせんぼんざくら）

渡海屋
大物浦
片岡仁左衛門一世一代にて相勤め申し候

渡海屋銀平実は新中納言知盛 源義経 女房お柳実は典侍の局 入江丹蔵 銀平娘お安実は安徳帝 相模五郎 武蔵坊弁慶

仁左衛門 　時蔵 　孝太郎 　隼人 　小川大晴 　又五郎 　左團次

歌舞伎ましょう

中村梅玉が初代中村歌右衛門と金沢の縁をご紹介

加賀屋ってそういうことだったのかと納得。逆になぜ今成駒屋なんだろう？