怖い絵

このホールは初めて。日経も朝日も本社にホールを作るのが定番だが、なかなかコンテンツが。。。後方は全然入っていなかった。

一幕一場。コロナになってから、感染予防とかコストとかでほとんどの芝居が場面転換がないように思う。少人数での芝居。プロジェクションマッピングで絵画を浮かび上がらせる。怖い絵に絡めて、絵画とサスペンスを組み合わせた芝居。　良い役者を使って贅沢。松也は絵画の解説他、本当にセリフが多くて大変だったのではないか。アドリブかわからないようなおふざけシーンもある。正直、演劇としてのクオリティは今一つ。

よみうり大手町ホール

作・演出　鈴木おさむ

監修　中野京子

尾上松也　比嘉愛未　佐藤寛太　崎山つばさ　寺脇康文

実力も運のうち

能力主義は正義か？　マイケル・サンデル　早川書房　2021年

凄い本だった。サンデルは、好きな学者だが、「なるほどね、面白い」という感じで、衝撃的な問いとか、発見はなかった。

今回、自分が体験したこと、感じていたこと、数々のもやもやがガッテンした。

私が米国に留学していた頃と様変わりの学歴社会になっている。

オバマ時代に、オバマはアロガントだと思うとアイビーリーグの親友が言っていたこと。当時はわからなかった。

ヒラリーがトランプ支持者に対してとる態度に感じた違和感の正体。

米国の方が日本よりも学歴社会だと向こうで生活していて感じた。また、日本でも海外経験がある人ほど、米国の学歴を重視する傾向。

出世のレトリックは、今日本で成功している周囲の人たちの言動で違和感をもったものの正体だった。

ジョーカーを生んでいるのはこうしたことだ。

本当にいろいろと考えた。サンデルの他の本も読みなおしたいと思った。

家族のカタチ

テントは別にして、小劇場で劇団公演に足を運ぶのは何年振りだろうか。近所にあった小劇場も姿を消して久しい。

ほぼ満席だった。家族についての結構重たいテーマを笑いを交えて問いかける。役者もきっちり演じている。リアリティがある。

シアター風姿花伝

作・演出：	横田修
キャスト：	あさ朝子　加藤和彦　舘智子　西山竜一　久行志乃ぶ　ミレナ（以上タテヨコ企画） 牛水里美(黒色綺譚カナリア派)　辻川幸代（ニュアンサー）　福永理未 まえかつと（コトリ会議）　村田与志行（ボタタナエラー）

冬のライオン

大昔、映画で観た記憶がある。大スターが出てる洋画だった。内容は詳細には覚えていなかったが、また観たいと思う。

舞台は濃密なセリフ劇。どんでん返しが次々と起きる。役者は皆演技力がしっかりしていて、安心感がある。浅利は道化に徹していたが、相棒を思わせるキャラ。それ以外も幅広く演じられると思うので、キャラが固定しないといいなと思う。佐々木と高畑の存在感は圧巻であった。

会場　プレイハウス

原作　作：ジェームズ・ゴールドマン　翻訳：小田島雄志

演出　森新太郎

出演

佐々木蔵之介 / 葵わかな　加藤和樹　水田航生　永島敬三　浅利陽介 / 高畑淳子

武満 徹 弧［アーク］

満席。武満の人気を改めて感じる。

ウォンは、各曲の演奏後に楽譜を観客に見せていた。

なかなか演奏の機会がないアークなど、武満の宇宙観を感じる時間だった。

東京フィルも武満についてはお手の物だろう。

高橋のピアノも憑依しているような感じだった。

東京オペラシティ　コンサートホール

［出演］

カーチュン・ウォン（Cond）、高橋アキ（Pf）*、東京フィルハーモニー交響楽団

［曲目］

武満 徹：
・地平線のドーリア（1966）
・ア・ウェイ・ア・ローン II（1981）
・弦楽のためのレクイエム（1957）
・弧（アーク）（1963-66/76）*