もう二週間も前に、近くの西村早生柿畑さんが収穫を終えました。
ああ~、今年も遅くなってしまった。
うちの西村早生はこんなに色づいています。
去年まで、葡萄のようにかたまってついていた実が、今年はまばらです。これはよいことなのか、悪いことなのか。 多分、去年おと年と、収穫の時に枝ごと切っていたからだとは思うのですが。
お隣の横野柿畑さん。 こちらは葉っぱも青々、実も青々です。 この柿の収穫は多分11月末くらいになるでしょう。
一口に柿と言っても、早生と晩生とでは熟すのに2ヶ月近く差があるんですね。 たくさん柿を作っている農家では、種類の違った柿を何種類も植えて、長く収穫できるようにしているみたいです。
この西村早生は基本的には甘柿に分類されるそうなのですが、今食べてもしぶ~いです。
こんなふうに渋が黒く固まって模様をつけてくると甘柿になるらしいのですが、
皮をむいたら模様がなくて、食べてみたら渋いと言うこともしばしば。 だから、柿農家では渋柿扱いをするそうなのです。 つまり、かたいうちにもぎ取ってアルコールで渋抜きをして販売します。 だから、よく熟れたのはだめなんです。 渋抜きをしている間に柔らかくなってしまいますから。 (我が家の西村早生についてはこちら)
柿農家が作っている柿は、作業がしやすいように枝を低く仕立ててあります。 が、うちのは伸び放題なので、脚立に上がって採らなければなりません。
高さ2,5メートルの脚立です。
地面には段差があり、石がごろごろしており、富有柿の枝が交錯しており、なかなか脚立を広げる場所がないのですよ。 倒れないように柿の枝に脚立の一方を支えてもらいました。 それでも上に上がると
こわ~い
ある話を思い出しました。
過去に 農家に嫁いだ人が、妊娠中なのにこの脚立に上がって柿を採れとお姑さんに言われてぶち切れ、家を出てしまったとか。
当然と思われます 脚立から手を離して柿に伸ばすと、ほんとに怖いです。 自分の娘なら決してそのようなことはさせなかったでしょうに。
採っていると、熟した柿がぽたっと落ちて、汁が顔にかかってしまいました。
降りて下を歩くと、うっかり踏んづけた熟し柿がぐじゅっとつぶれてズボンの裾を汚すし、クモの巣は顔にかかるし・・・・
ああ、もういやだ。 手の届くところは7割方とってしまったところで作業終わり! あとは鳥さんにお裾分けーじゃない、人間がお裾分けしてもらったくらいの量が収穫できました。
ずいぶん赤いですね。 この赤さでうまく渋抜きができるでしょうか。 これでも去年より2週間近く早く採ったんですよ。